クラス:温泉旅館 口コミ:4.6/5.0
長良川温泉十八楼に泊まってみた感想とおすすめ度。お部屋の様子と客室備品・バスルーム(お風呂)・アメニティグッズ・朝食の内容などのホテル予約サイトに書かれている口コミや評判が本当なのか、宿泊記を交えて詳しくご紹介します。
フロントから客室に向かう間の心地よい音楽と和の香り、心に響く仲居さんのおもてなしを懐かしく感じる温泉宿です。気分が落ち着く清流の流れと疲れをいやす温泉の湯。全体的に「素晴らしい」の一言です。
長良川温泉十八楼は、岐阜市北部の長良川温泉街にある1860年創業の老舗旅館です。地上7階建てになっており、最上階には特別貴賓室や露天風呂付き客室が用意されています。
駅近ではないので、ビジネス利用よりも岐阜城観光や世界イベント村でのスポーツ観戦のためのお宿として選ばれています。
ホテル予約サイトでの点数が4.6と評判の良い十八楼。実際にお部屋に宿泊してきたので詳しくご紹介します。
長良川温泉十八楼のアクセスは、岐阜市の中心部ではないため、JR岐阜駅からバスで20分。車でのアクセスは良好です。
十八楼が位置するのは、岐阜城のある金華山の近くの長良川沿い。岐阜駅からは少し離れているので、アクセスにはバスを利用するのが便利です。
JR岐阜駅北口バスターミナルの12・13番乗り場から、行き先番号に「N」が付いた岐阜バスに乗って20分。「長良橋」バス停を降りて徒歩2分の場所に位置しています。
送迎に関しては、帰りのみ、ホテルから毎朝午前9時30分に、名鉄岐阜駅・JR岐阜駅までの無料バスが出ています。
道路を挟んで向かいには無料駐車場が完備されているので、マイカー・レンタカーで安心してアクセスできます。最寄りのインターチェンジからのアクセスは、東海北陸自動車道「岐阜各務原IC」で約30分、名神高速道路が「岐阜羽島IC」で約45分が目安です。
立地面での利便性は岐阜駅周辺にかないませんが、静かな環境と風情ある町並みに魅力を感じる人にとっては理想的なロケーションと言えるでしょう。
入口をくぐるとホテルのような十八楼のフロントロビー。スタッフや中居さんがあたたかく出迎えてくれます。チェックインは15時から、チェックアウトは10時。
十八楼のフロントロビーは、入口からすぐのところにあります。旅館のイメージを損なうことなく、かつホテル利用に慣れている人とって使いやすいカウンターと荷物台の配置になっています。
フロントクラークは2名、ピーク時は2列でのチェックインになるので、やや混雑するかもしれません。チェックインの後、仲居さんが部屋まで荷物を持って案内してくれます。
フロントのすぐ近くには椅子やソファがないので、同伴者は付近で立って待っているか、奥まで進んでロビーで待機する形になります。近くに椅子があると便利なのですが……。
十八楼のお部屋は全部で105室、最大収容人数は473名です。部屋タイプは、おすすめの露天風呂付特別室をはじめ、露天風呂付客室、一般和室、洋室など多彩なお部屋のラインナップ。
十八楼の客室は全部で105室。客室の種類は以下の通りです。
洋室は4室しかありません。ベッドで眠りたい人は、もし洋室の予約が取れなくても、和室ツインタイプを選べば「和モダンベッド」で眠れます。
眺望は、「川側」か「山側」のどちらかとなります。川側からは長良川の優雅な流れが。そして対岸には長良川球場、長良川競技場が見えます。自然が好きな方は川側の面したお部屋がおすすめです。
山側からは、金華山とその頂きにそびえる岐阜城が!と言いたいところですが、残念ながら客室からは見ることができません。到着時に駐車場から見ておきましょう。
予約時に「川側」か「客室おまかせ(つまり山側)」のどちらかを選ぶことになります。十八楼公式ホームページには川側の客室の案内しか載っていないので、“川側推し”であるようです。
部屋は「禁煙」と「喫煙」に分かれています。予約時に間違えないようにしましょう。
十八楼のお部屋は1人での滞在なら8畳でも十分な広さで、10畳あれば広々。どの部屋でもゆっくりくつろげます。
今回は、十八楼6階の和室10畳(川側)のお部屋で実際に泊まったので、客室内の様子を詳しく紹介していきます。
和室10畳はペアや家族でも十分の広さですが、今回は1人での宿泊でしたので、十分過ぎる空間になりました。この部屋タイプでは、畳10枚分に加えて3畳の広縁がセットになっており、ここからゆっくりと川の流れを楽しめます。
旅館なので到着時には布団が敷いてないのですが、夕食等で外出すると、その間に整えてもらえます。ただし、一歩も部屋から出ない場合は、客室案内時にタイミングをリクエストするか、セルフでの準備になります。
十八楼は全客室内でWi-Fi(無線LAN)が無料で使い放題です。パスワードフリーなので、端末に検知させればさっそく使い始められて便利です。
和室のため、「座椅子+和テーブル」での作業になります。腰に負担がかかるときや気分を変えたいときは、1階のロビーに降りて作業するとよいでしょう。
テレビは低めのセッティングです。床で横になったり布団に寝転がったりした状態で視聴するときにちょうどよい配置と言えます。
十八楼のすべての客室には空気清浄機が完備されています。静音運転にすれば、音はほとんど気になりません。
冷蔵庫はミニバーではなく、買ってきたドリンク等を冷やすためのものになっています。チェックイン時にはすでに電源が入っていて、すぐに使えました。館内には自動販売機がありますし、徒歩10分ほどの場所にコンビニエンスストアがあります。
十八楼では、チェックイン時に自分に合った浴衣を選びます。お部屋には帯と羽織、バスタオルが用意されていました。
卓上には岐阜の銘菓とおしぼりがあり、客室案内時に仲居さんがお茶を淹れてくれます。部屋にはポットが置いてあるので、好きなときにお茶のおわかりができました。
十八楼のお部屋から見える景色は部屋ごとに違いますが、川側のゆったりとした雰囲気は、気分をリフレッシュしたいときに最適です。
十八楼は最上階でも7階なので、高層階からの眺望は期待できませんが、川側のお部屋からは長良川のゆらぎがはっきりと見渡せます。
客室の窓は開けることができるようになっており、川のせせらぎを聞くことができます。
長良川では毎年5月から10月にかけて鵜飼が行われます。鵜飼がお目当てなら、この十八楼から専用通路を使って船着き場まで行けるので大変便利です。
夜景が特別綺麗というわけではありませんが、川の流れの音に身を包まれながら、物思いにふけったり今後についてじっくり考えたりする贅沢な時間が楽しめます。
十八楼のバスルームはトイレがないセパレートで快適です。お部屋は和室ですが、トイレはウォッシュレットタイプなので清潔感があります。
十八楼の客室バスルームとトイレは、それぞれ化粧室から入ります。
露天風呂付客室は別として、十八楼の客室のバスルームはそれほど期待できません。和のイメージというより、良く言えば“古風”、悪く言えば古いと感じる仕様になっています。
ただ、今回は部屋のお風呂ではなく大浴場を目当てにやって来たので、それほど問題とは感じませんでした。
トイレはウォッシュレットタイプ(シャワートイレ)になっていて、比較的新しいものが設置されています。レバーは和式タイプになっているので、もともとここには和式便座があったのかもしれません。なかなか新鮮でした。
十八楼に置かれているアメニティグッズは一般的なレパートリー。宿泊に必要なものは最低限揃っているといった感じです。
十八楼の客室には、最低限のアメニティしか揃っていません。バスルームと洗面化粧台のまわりには、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、ハンドソープ、歯ブラシ、コップ、ドライヤー、タオルがあります。
希望すれば、無料でマニキュアセットを借りることも可能です。
十八楼の朝食2階「扇の間」で健康美食をテーマにした体に優しい朝食バイキングを楽しめます。
十八楼に宿泊すると、2階「扇の間」で朝食バイキングをいただけます。朝食会場へは、まずエレベーターで1階まで降り、そこからエスカレーターに乗って2階へ向かいます。建物の構造上、そうなっているようです。
朝食バイキング会場に入ると、ズラッと地元の食材を活かした料理が並んでいます。
残念ながら窓がないので、どこに座っても景色は楽しめませんが、座席はゆったり。
最初の盛り付けはこんな感じになりました。各種野菜やご飯とお味噌汁、焼き魚、お惣菜など和食の定番メニューに加えて、ソーセージやベーコン、クロワッサンなどの洋食、飛騨高山ラーメンや地元名産「朴葉味噌」など、バリエーションに富んでいました。
卵料理やパンケーキは、希望の調理方法を伝えて目の前で焼いてもらえます。コーヒーはポットに入れた作り置きコーヒーだったのが少し残念です。
朝食バイキングの提供は7:00~9:00ですが、会場への入場は8:30までとなっています。
十八楼は基本的にすべての宿泊プランが朝食付きになっているため、入口で朝食券を出すことも、部屋番号を聞かれることもありません。食べても食べなくても料金は同じです。
なお、十八楼では、子供の宿泊料を小学生は大人料金の70%、幼児は大人料金の50%、2歳以上で食事と寝具が不要の場合は、施設使用料2,160円(税込)と定めています。寝具食事なしで宿泊する6歳未満の幼児は1,620円(税込)の追加で朝食利用が可能です。
十八楼の館内施設には大浴場のほか、休憩処、自動販売機、レストラン、ミニ図書、喫煙コーナーなどがあります。
大浴場入口と朝食会場前、そして各階に自動販売機コーナーがあります。
1階ロビー横には図書コーナー「川原町文庫」があって、十八楼に泊まった作家の本や絵本が置いてあります。新聞各紙の用意も。ここで読んでもいいですし、気に入った本があればお部屋への持ち込みOKとなっています。
十八楼の大浴場は、古い蔵を上手に活用した「蔵風呂(長良川温泉)」や、伊吹山で育った薬草を使った「薬草風呂」などがあります。
十八楼には1階と2階に大浴場があり、時間帯によって男女が入れ替わります。晩と朝に入れば、両方楽しむことが可能。自慢は、古い蔵を上手に活用した「蔵風呂(長良川温泉)」や、伊吹山で育った薬草を使った「薬草風呂」です。
(画像は著作権法32条に基づき公式サイトより転載)
長良川温泉のお湯は茶色く濁っていますが、シャワーであがり湯をしてから衣類を着れば白いTシャツなどへの色移りの心配もありません。
入浴後は休憩処で一休みするもよし。無料のマッサージチェアが2機あります。
長良川温泉十八楼の口コミと評判は?実際に泊まってみた感想とおすすめ度
長良川温泉の十八楼に実際に泊まってみた感想ですが、この宿のコンセプト”おもてなしの和心”通りで大満足です。
フロントから客室に向かう間の心地よい音楽と和の香り、最近はホテルばかり利用していたせいか、心に響く仲居さんのおもてなしを懐かしく感じました。気分が落ち着く清流の流れと疲れをいやす温泉の湯。全体的に「素晴らしい」の一言です。
強いて言えば、朝食の提供時間(7:00~8:30入場まで)の幅が狭いのが残念です。朝早くホテルを出たくてもスタートが7時ですし、ゆっくり起きて朝風呂のあとに食事をしたいと思っても8時半では間に合いません。
この十八楼は、いつも駅周辺の「立地重視」でホテルを選ぶビジネスパーソンにもおすすめです。ちょっと足を伸ばせば、そこには多少の不便さを補って余りある安らぎの空間が待っています。
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ホテル宿泊料金(大人一人):8,640円~
住所 |
岐阜県岐阜市湊町10番地(地図) |
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電話 |
058-265-1551(電話受付時間9:00~21:00) |
アクセス |
電車の場合:JR岐阜駅北口を出て、バスターミナル12番か13番乗り場から、行き先番号に「N」が付いた岐阜バスに乗って約20分「長良橋」バス停で降車、徒歩2分 車の場合:東海北陸自動車道「岐阜各務原IC」から約30分、名神高速道路「岐阜羽島IC」から約45分 |
最寄駅 |
JR「岐阜」駅(徒歩では不可)、名古屋鉄道「名鉄岐阜」駅(徒歩では不可) |
部屋数 |
105室 |
設備 |
温水洗浄便座付トイレ・液晶テレビ・加湿付空気清浄機・冷蔵庫・金庫・ドライヤー・各種アメニティ(歯ブラシ、ヘアブラシ・シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、ハンドソープ)・消臭スプレー・スリッパ・靴べら・電気ポット・お茶セット・浴衣 |
インターネット |
無線LAN(Wi-Fi)全室完備/無料 |
駐車場 |
あり。建物向かいに無料駐車場完備 |
館内施設 |
売店(1階)、浴衣コーナー(1階)、カラオケルーム(1階)、湯上り処「蔵楽」(1階)、図書コーナー「川原町文庫」(1階)、リラクゼーション「川遊」(7階) |
サービス |
ボディケア(有料) |
クレジットカード |
VISA・JCB・MASTER・AMEX・UC・DC・NICOS・ダイナース・UFJ・セゾンが利用可能 |
チェックイン |
15:00 |
チェックアウト |
10:00 |
公式サイト |
十八楼 |
長良川温泉十八楼フォトギャラリー
長良川温泉十八楼の宿泊記ブログを書いた人
Boli(ボリ)
中部地方を拠点に活動するフリーランス。 メインはWebライター、趣味でブログ運営、時々ボランティアに参加するといった生活スタイル。20代の大半をスペイン語圏で過ごし、アミーゴたちの親しみやすさとストレートなホスピタリティに感化を受ける。 ラテンの目線を持ち込みながら、日本のホテルやラウンジを厳しくチェックし、ありのままに紹介していきます。
編集&校正 ビー・エイブル