クラス:ResortHotel 口コミ:4.0/5.0
足摺テルメに泊まってみた感想とおすすめ度。お部屋の様子と客室備品・バスルーム(お風呂)・アメニティグッズ・朝食の内容などのホテル予約サイトに書かれている口コミや評判が本当なのか、宿泊記を交えて詳しくご紹介します。
足摺テルメは四国最南端 絶景リゾートホテルと謳われるように、足摺岬の高台にあり、太平洋を望むロケーションと白亜の印象的な建物が目を引く人気のホテルです。
「テルメ(Thermae)」はラテン語で「温泉、温浴場、共同浴場」を意味します。
かつての国民宿舎からリゾートホテルへと生まれ変わった足摺テルメ。「四国最南端 絶景リゾートホテル」と謳われるように、足摺岬の高台にあり、太平洋を望むロケーションと白亜の印象的な建物が目を引くホテルです。
5階建ての建物ですが、傾斜地に建っているためメインエントランスが最上階になり、客室は下へと降りていくようになります。
ホテル予約サイトでは4.0~4.2の高評価。足摺テルメに実際に泊まってきたので、お部屋の様子や備品・アメニティグッズ・朝食の口コミレビューの評価が本当なのかを紹介します。
四国最南端、足摺岬にある足摺テルメは、高知市から車で約3時間。最寄駅から距離があるので、マイカーかレンタカーでのアクセスがおすすめ。駐車場完備。
足摺テルメは四国の最南端・足摺岬にあり、高知市内・高知空港から車で約3時間の距離。高知市、徳島市、高松市からのアクセスなら、高知自動車道「四万十町中央」ICまで高速道路を利用し、その後、国道56号線 ~ 県道321号線 ~足摺岬方面へ進みます。
公共の乗り物の場合は、高知空港から高知駅までバスまたはタクシーで移動し、高知駅から中村駅まで電車に乗ります。中村駅からは足摺までバスがでていますが、約1時間40分とかなり時間がかかり、乗り継ぎもあるので、レンタカーでのアクセスがおすすめです。(車の場合は、中村から足摺テルメまで約1時間。)
足摺テルメには、120台停めることができる屋外駐車場があり、無料で利用できます
足摺テルメのフロントクラークはとてもフレンドリー。チェックインは15:00から、チェックアウトは11:00まで。
足摺テルメのフロントロビーは、メインエントランスから階段を降りて左側にあります(5階フロア)。
コンパクトなフロントには1~2名のフロントクラークがいて、フロント業務からフロントの向かいにある土産物売り場までを対応。スタッフの白地にブルーの模様のシャツがとてもさわやかです。
対応は丁寧でありながらフレンドリーさもあり、どこから来たのかを話すと、「そちらに親戚が住んでいるんですよ。」と気さくに話しかけてくれました。こうした雑談は、ほっとして長旅の疲れが飛んでいくようです。
チェックインの時間よりも早めに到着したのですがお部屋へ案内してくださったり、チェックアウトの時に雨が降っていたのですが「カサはお持ちですか」と声をかけていただいたりと、細やかな心遣いが好印象。
部屋の鍵はカードキーではなく従来の鍵タイプで、外出時にはフロントに預けてくださいとのことでした。
足摺テルメのお部屋の種類は和室・和洋室・洋室ツインルームなど5種類、全41室あります。。
足摺テルメのお部屋は総客室数41室で、部屋タイプは以下の5種類があります。
どのお部屋も29㎡以上と広々としたつくりで、ゆったりと過ごすことができるのが特徴。洋室ツインルームは3名利用も可能です。(3名宿泊時はエキストラベッド利用。)
また、1室だけですが、ドギールームがある点に注目。ドギールームはワンちゃんと一緒に宿泊が可能で、「旅行はワンちゃんも一緒に!」という方にはうれしいお部屋です。
足摺テルメは全館全室禁煙となっているので喫煙者の方には少しつらいかもしれません。(所定の喫煙コーナー有)非喫煙者は「部屋がたばこ臭かったらどうしよう」という心配をしなくてすむ安心感があります。
足摺テルメのお部屋の中と備品を詳しくご紹介します。真っ白のお部屋はまるで地中海リゾートの雰囲気でゆったりと過ごせます。
今回は洋室ツインルームに宿泊したので、実際に泊まってみた感想を交えて、お部屋の中の様子を詳しく紹介します。
洋室ツインルームは地中海リゾートを思わせる真っ白な壁のお部屋です。ドアだけがアクセントでブルーグリーンになっていて、さわやかな印象。
お部屋はシンプルにまとまっていて、ゴージャスなリゾートというよりも、日常を離れて無駄なものをそぎ落とした空間でゆっくりとくつろぐイメージ。
ベッドはスプリングがしっかりとしていて体が沈みこまず、和室にふとんを敷いて寝ているような安定感があります。ただ、私には枕の硬さ・高さが合わなかったようで、翌朝は首と肩がこっていてつらかったです。
ベッドサイドのライトは調光式なのですが、1つは壊れているのか「点ける・消す」しかできませんでした。
部屋の壁際にはデスクがあり、テレビ、冷蔵庫、ティッシュ、延長コード、ティーサーバー、そして掃除担当者の名前を書いたカードが置かれていました。こうすることによって部屋がより快適に整えられるようにとの配慮なのでしょう。
ユニークだったのがデスクに置かれた宿泊案内の冊子。目につくように一番上にあったメッセージは、「自然の中に建つホテルなのでどうしても虫が入ってきます。不快に感じられたらフロントまでお申し出ください。スタッフがすぐにお伺いし、駆除させていただきます。」という内容が書かれていました。山の中のホテルらしいですね。
虫と過ごすのは嫌ですが、こういった書き添えがあるだけで心強いもの。なお、私の宿泊中は虫と出会うことはありませんでした。
窓際にはテーブルとチェアが置かれていて、ちょっとした飲食や書き物にも便利。部屋はオープンWI-FIが複数飛んでいて、電波強度が一番強いものを選べばいいようです。
洋室ツインルームには広いテラスがあり、テラスからは森林の向こうに海を臨むことができます。宿泊した日は曇っていて、どんよりとした灰色の景色だったのが、とても残念。
隣の部屋との仕切りの壁は部屋から離れるにしたがって低くなり、空や景色を見渡しやすいつくり。適度にプライバシーを守りつつ、開放感があります。テラスは大半がタイル貼りで、一部分が土になっていました。
テーブルがあるので天気のいい日は外でくつろぐのも気持ちが良さそうです。屋外に持ち出せるチェアとテラス用の靴は室内に用意されています。
ティーサーバーに用意されているのは緑茶とお菓子(土佐ぶんたんラングドシャ)のみ。ちょっと物足りない感じがしますが、館内施設のライブラリーラウンジにフリードリンクが用意されているので、そちらを利用するのが良さそうです。
デスク下に設置されているミニ冷蔵庫は自由に使えるタイプ。中は空で、買ってきた飲み物を冷やしておくことができます。ただし、足摺テルメは山の中腹にあり、周りにコンビニや商店はないので、ホテルに来る前に買っておくといいでしょう。
クローゼットにはハンガーと金庫があり、貴重品の保管も安心です。
足摺テルメのバスルームと洗面所はタイル貼り。館内に温泉があるので、客室バスルームはとても狭いです。
足摺テルメのバスルームは洗面所とバスルーム(トイレ+お風呂)分かれているタイプ。通路から洗面所への扉が無く、床や一部の壁ががタイル貼りになっていました。
バスルームはユニットタイプで、とても狭いです。一昔前のユニットバスが流行った頃の賃貸住宅に設置されていた程度の広さと言えばわかりやすいでしょうか。
ただ足摺テルメは温泉施設なので、館内の温泉を利用することを前提に、部屋付のお風呂は広く設計しなかったのだと思います。
洗面所には温泉旅館で見かけるタオルハンガーが置いてあります。
足摺テルメにはホテル宿泊に必要な基本的なアメニティグッズが一通り揃っています。
足摺テルメのお部屋に置かれているアメニティグッズの種類は、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、歯ブラシ、カミソリ、ヘアブラシ、レディースセット(コットンと綿棒)、ヘアターバン、ヘアキャップ、ドライヤー、ハンドソープ、浴衣、スリッパ、バスタオル、タオルとなっています。
スリッパはタオル地の使い捨て用(お持ち帰りOK)と館内でも使用可のビニールスリッパの2種類が用意されています。温泉施設ならではといった感じですね。
ホテル内には、ライブラリーラウンジ、温泉、展望デッキなど、自然を満喫し、ゆったりとくつろげる設備がそろっています。
足摺テルメにはレストラン、ライブラリーラウンジ、温泉、プール、展望デッキといった施設があります。
ライブラリーラウンジの使用時間は7:00~11:00と15:00~22:00。
大きな窓からは遠くに海を臨み、ゆとりをもって配置されたソファはすっぽりと体を包んでくれる心地のよさ。ライブラリーには、坂本龍馬、ジョン万次郎、牧野富太郎など高知の偉人に関する本、高知の歴史・グルメ・風土・釣りに関する本が集められており、自由に手に取って読むことができます。
ライブラリーラウンジでは、15:00からはフリードリンクのサービスがあるのも嬉しいポイント。こういった場合のフリードリンクはソフトドリンクであることが多いのですが、コーヒー、麦茶、水のほかに、柚子ワインが置かれていました。少し味見をしてみましたが、柚子の香りと独特の苦みが残るワインは、好き嫌いが分かれるかもしれませんね。
ソファエリアから少し離れたところに子ども用のキッズテントが置いてあり、子どもも楽しく過ごせるように配慮されています。
マッサージチェアも無料で使用でき、ゆったりと過ごすことができるラウンジです。
国立公園内にある足摺テルメは、周囲に明かりがなく、夜間には星の観測を楽しむことができます。残念ながら、私が宿泊したときは曇り空で見ることはかないませんでした。
フロントの横には天体観測用のマットや毛布、懐中電灯が用意されていて、宿泊者には無料で貸し出してくれます。メインエントランスには外履き用の靴も用意されていて、間違って部屋からスリッパで出てきても大丈夫。
ライトアップしている屋上テラスは観測がしやすいように22時に消灯するのだそうです。
足摺テルメには泉質はラドン温泉の天然温泉もおすすめです。2つの湯舟、水風呂、サウナ、露天風呂があります。
足摺岬には「あしずり温泉郷」があり、その元湯となっているのが足摺テルメの天然温泉です。
泉質はラドン温泉で、2つの湯舟、水風呂、サウナ、太平洋を眺めることができる露天風呂とそろっています。タオルは置いていないので、部屋から持っていくのを忘れないようにしましょう。
温泉は日帰り入浴も可能、施設内にプール(営業は夏期のみ)もあるので、脱衣場はかなりの広さ。鍵付きロッカーと扉のないオープンタイプのロッカーがあります。
足摺テルメの朝食はブッフェスタイル。地元の材料を使ったメニューが人気です。
足摺テルメの宿泊プランは、食事なし(素泊まり)、朝食付き、2食(夕食朝食)付きから選ぶことが可能。今回は2食付きのプランで宿泊したので、まずは朝食からご紹介します。
食事はレストラン「海神(わだつみ)」でいただくことができます。チェックインの時に希望の時間を聞いてくれるので、指定した時間にレストランへ。
朝食の時間は7:00~9:00まで。ビュッフェ形式になっています。
足摺テルメの朝食の一押しは「土佐ジローの卵かけごはん」なのですが、夏の暑さで土佐ジローがあまり卵を産まなくなり、私が泊まった9月は提供がありませんでした。楽しみにしていただけに残念ですが、自然のものなので、こればかりは仕方がないですね。
ビュッフェの内容はサラダやお惣菜、パン、シリアル、フルーツ、ヨーグルトなどがあるのですが、全体的にみるとやや和食メニューが多い印象。
目を引いたのはお茶漬けコーナーがあったこと。
好きな具材をトッピングして魚だしをかけていただくようになっています。仕上げに使う塩は3種類を用意するというこだわりぶり。太平洋に面し、黒潮の恵みがある高知には様々な天然塩があるのです。個人的には「いごてつ天日塩」が旨味があっておいしい塩だと思いました。
ドリンク類は、アイスコーヒー、ホットコーヒー、トマトジュース、アップルジュース、牛乳、水、お茶が用意されており、紅茶はスタッフに頼むとポットに入れて席まで持ってきてくれます。
ビュッフェの取り皿は仕切りのついたタイプ。平らなプレートだとサラダのドレッシングと煮物の汁が混じって・・・ということになるのですが、これだと料理の味が混ざらなくて済むので嬉しいです。
夕食は、メイン懐石コース「黒潮コース」のほか、土佐和牛A4ランク(陶板焼きまたはすき焼)が提供される「海神コース」、女性や年配者向けの品数少なめ「椿コース」があります。また、オプションで清水サバを頼むことも可能。
今回は品数少なめの椿コースを選びました。少ないとは言っても、カツオのたたき3種食べ比べや足摺テルメ風にアレンジした皿鉢(さわち=高知の郷土料理で大皿に各種料理を盛り合わせたもの)、揚げ物や炊き合わせなどボリュームは十分。
「温泉付き宿泊施設に泊まった」という華やかさにはやや欠ける内容かもしれませんが、料理を食べきることができなくて罪悪感を感じてしまう人にはちょうどいいのではないかと思います。
デザートにでてきたプチケーキは甘さ控えめでコーヒーの香りと風味をしっかりと感じることができる、とてもおいしいケーキでした。販売をしていたら迷わず買っていたと思います。
足摺テルメホテルの口コミと評判は?実際に泊まってみた感想とおすすめ度
太平洋を臨む眺望、広くてゆったりとくつろげる客室やライブラリーラウンジ、心地のいいラドン温泉。足摺テルメは、日常の喧騒から離れ、自然に寄り添いながらのんびりと過ごしたい方におすすめです。
難を一つ挙げるなら、高台にあるため周りに店がないので公共交通で来ると少し不便を感じるかもしれません。私たちは自家用車で訪れたのでいつでも出かけることができ、不便を感じることはありませんでした。
足摺観光の拠点と考えるよりも、景色を楽しみ、温泉を楽しみ・・・足摺テルメに「滞在すること」を目的に訪れるのがいいでしょう。
今回は満天の星空と土佐ジローの卵かけごはんに出会えなったので、いつかまた足摺テルメを再訪したいと思っています。
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ホテル宿泊料金(大人一人):7,100円~
住所 | 高知県土佐清水市足摺岬字東畑1433-3(地図) |
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電話 | 0880-88-0301 |
アクセス | 車の場合:高知自動車道「四万十町中央」出口 ~国道56号線 ~ 県道321号線 ~足摺岬方面へ 公共交通機関:JR中村駅からバスかレンタカーで足摺岬へ |
最寄駅 | JR中村駅/バス停:足摺岬バスセンター |
部屋数 | 41室 |
設備 | レストラン「海神(わだつみ)」・ライブラリーラウンジ・売店・テルメホール・温泉・プール・コインランドリー・自動販売機・展望デッキ |
インターネット | 全客室Wi-Fi接続(無料) |
駐車場 | あり |
サービス | ライブラリーラウンジでは15:00~22:00の間ドリンクサービスあり。天体観測用にマット・毛布・懐中電灯を貸してくれます(無料)。絶景ロケーションを生かしたウエディングプランもあります。 |
クレジットカード | JCB・VISA・マスター・AMEX・UC・NICOS・UFJ・セゾンなどのクレジットカードが利用可能。 |
チェックイン | 15:00~ ※宿泊プランごとにチェックイン時間の設定がある場合は、そちらが優先されます。 |
チェックアウト | ~11:00 ※宿泊プランごとにチェックアウト時間の設定がある場合は、そちらが優先されます。 |
足摺テルメフォトギャラリー
足摺テルメの宿泊記を書いた人
さえ
胃弱だけど食べることが好きな主婦ライター。旅行の楽しみの半分は食にあり。海外一人旅もこなす旅行好きです。楽しい旅行のお手伝いができればと思います。香川県在住。
編集&校正 ビー・エイブル