クラス:business&tourist 口コミ評価:4.0/5.0
クインテッサホテル大垣は、札幌、大阪、伊勢志摩、佐世保で開業しているクインテッサホテルグループが運営する落ち着いた雰囲気のビジネスホテルです。
大小宴会場や会議室を併設しており、始発駅であるJR「大垣」駅から歩いて5分という立地が魅力です。12階建てで、周辺に同様の高さのビル・ホテルがほとんどなく、高層階からは山々を眺めることができます。山の向こうは滋賀県や三重県、福井県です。
ホテル予約サイトの口コミレビューでは4.0と、安定した評価を獲得しているクインテッサホテル大垣。実際に泊まってみたので、お部屋や朝食、アメニティなどのホテル予約サイトの口コミが本当なのか感想を交えて詳しくご紹介します。
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JR「大垣」駅には北出口と南出口があり、クインテッサホテル大垣へのアクセスは南出口からになります。
南出口から西に向かって歩いていくと、すぐ12階建ての「QUINTESSA」と書かれた建物が目に飛び込んできます。駅から一番近いホテルではないものの、「遠い」とは感じない便利な立地です。
参考までに、JR大垣駅は名古屋駅から約30分、観光名所の関ヶ原駅から約10分。クインテッサホテル大垣がある地域は松尾芭蕉「奥の細道」終点の地でもあります。
車でアクセスする場合は、クインテッサホテル大垣専用駐車場を利用すると便利です。
ホテルの裏側(北)に位置するため、ホテルの東側か西側の道路から進入します。…が、道幅が狭いためよく注意して曲がりましょう。
駐車場は立体と平面を合わせて40台で先着順となっています。駐車料金は1泊1,000円、チェックイン時にフロントで先払いになります。出庫は翌日の12:00までにすればOK。
万が一専用駐車場が満車になっていても、近くに複数のパーキングがあるのでご安心を。
ホテルは市の中心部に位置するものの、周辺はそれほど騒がしくありません。繁華街からは道3本分離れており、目の前の道路の交通量も夜間は比較的落ち着いています。
クインテッサホテル大垣のフロントは1階。南側が正面入口になっていますが、駐車場利用者は車を預けたらそのまま北側から入ってフロントへ進めます。
ロビーに入っても、フロントの前に立つまで声がけはありません。ビジネスライクな対応を好む人にとっては問題ないでしょう。公式サイトから予約しても、宿泊者情報を一からすべて手書きすることになるのが少し残念でした。
ロビースペースは、座席数こそ多くないもののフロントから近く、混雑時には座って待つことができます。ゆったりとしたスペースになっているので、駅から急いで歩いてきたときはホッと一息つけそうです。
宿泊料金は(ネットで事前決済をしていない場合)前払い制で、駐車場利用者は合算して支払います。チェックインは15時、チェックアウトは11時です。
クインテッサホテル大垣の総客室数は98室で、客室の種類は以下の6タイプです。
客室は4階から12階。2階と3階は宴会場や会議室になっています。最上階の12階がジュニアスイート、スイートになっており、9階から11階が禁煙フロアです。タバコを吸わないと自動的に高層階が確定するので、非喫煙者はちょっと得した気分になれます。
今回はクインテッサホテル大垣のスペーリアシングルルームに実際に宿泊したので、お部屋の中の様子を詳しく紹介します。
客室に入っての第一印象は「照度が暗い…」です。日中はカーテンを開ければ対応できますが、日が落ちてからチェックインすると、照明をマックスにしても目が慣れるまで時間がかかります。
客室に入ってすぐ左手にはミニクローゼットがあり、上着等を収納するために十分のハンガーとスペースが用意されています。シューズポリッシャーシート、消臭スプレー、スリッパ、使い捨てスリッパが入っています。
シングルルームのベッドは幅140cmでゆったりと広く、スプリングもヘタっていないので、快適に眠るには十分な寝具環境でした。残念ながらベッドにはコンセントがないので、枕元でスマホを充電することはできません。
ベッド横にはライティングデスクがあります。一定時間座って作業をしても苦にならなず、PC作業も快適です。デスク右側面にコンセントの差込口が2つあるので、1つはPC電源用、もう1つはスマホ・タブレットの充電に使えます。
客室内は無料Wi-Fi完備。無線LAN、有線LANケーブルの使用が可能です。LANケーブルが各部屋に1本用意してあります。
チェックイン時の夕方はサクサク動きましたが、晩に団体客が到着してからというもの…速度が激落ち。客室の埋まり具合によると思いますが、夜間の動画視聴やダウンロードには辛抱が必要です。
ライティングデスクでの作業に飽きたら、窓際に移動してちょっと一休みできます。
デスク左下の扉内には、小型の冷蔵庫が設置されています。中身はありませんが、部屋に入ったときにはすでに電源が入っており、庫内が冷えていたので、さっそく手持ちのドリンクを入れました。強めにしても音が気にならないので安心です。
そのほか、客室内にはテレビと空気清浄機がありました。テレビは地上波とBS放送、希望者は自動販売機で1,000円のカードを購入すれば、映画やヒーリングミュージック、バラエティなどが見放題になります。空気清浄機は入室時にはすでにオンになっていました。
クインテッサホテル大垣のアメニティは、フロントで受け取るわけではなくすべて客室内に用意してあります。
バスルームには、クラシエのシャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、そしてPOLAのフェイス&ハンドソープ&シェービングフォームがありました。
アメニティはヘアブラシ、歯ブラシ、カミソリのラインナップです。
バスルーム内備え付けのタオルは、ハンドタオル・バスタオルが1つずつです。それ以上必要なら持参することをおすすめします。
入浴後は、使い捨てスリッパとナイトウェアで清潔に過ごすことができます。
客室内には電気ポットが備え付けられていますので、いつでも自由に温かい飲み物を作ることができます。チェックイン時は空になっていますので、さっそく温まりたいときはすぐにお水を入れて沸かしておきましょう。
大垣は水の都と呼ばれていて、水道水も比較的美味しく飲むことができます。
冷蔵庫横の棚には、スティックタイプの緑茶とほうじ茶、湯のみ、グラスがありました。
また、クインテッサホテル大垣の各客室には、無料スマホ「handy」が1台設置されています。自分のスマホのデータ通信量の残りが少ないときは外出の際にこの端末を持ち出すと便利です。通話も無料です。
クインテッサホテル大垣のバスルームは一般的なビジネスホテルと同様のユニットバスで、トイレはウォッシュレットタイプ。しかし型が古く便座ヒーターがないので、着座時はひんやりとします。
バスタブは全体的にきれいに清掃されています。大人の男性がゆっくりと浸かるのに問題ない広さがあります。
ただ、実際に入浴してみると…目線に映るのは洗面台の裏やウォッシュレット下部の埃や黒ずみ汚れ。気になりだすと「ちょっとな…」という気分になります。
シャワーは手動調節タイプでしたので、慣れていないと最初は温度調整に手こずってしまいます。
ドライヤーはどこにあるのかなと思ったら、洗面室内ではなく客室内デスク横のひきだしに収納されていました。
クインテッサホテルはJR大垣駅に近いのですが、お部屋の窓は東西になっているため、北に位置する駅は窓から見ることができません。
西側の窓からの景色は、ひとことで言えば住宅街。でもよく見てみると、JR東海道本線と養老鉄道のそれぞれの車両が分かれていく姿を眺めることができます。電車が好きな人にとってはちょっとした癒しになるはず。
夜になると住宅街でもそれなりの夜景になります。近くに同じ高さの建物がほとんどないので、カーテンを開けて窓際のソファでお酒を飲むのもアリです。
チェックイン時は気づかなかった(見えなかった)のですが、翌朝にカーテンを開けてみると、そこには伊吹山が! 空気が澄んでいればクッキリと見渡すことができます。
クインテッサホテル大垣の4階と8階のエレベーター横に、ソフトドリンクとアルコールの自動販売機が設置されています。価格はソフトドリンクが一般的な自動販売機と同じ、アルコールは一般的なビジネスホテルと大差ありません。
「ちょっとのどが渇いたな」と思ったら、エレベーターに乗ってすぐに水分補給できるので安心です。好みのものがなければ、ホテルを出て東に向かって2分ほど歩くとコンビニエンスストア「ローソン」があります。
クインテッサホテル大垣の4階奥には「コインランドリー室」があります。
室内には洗濯機、乾燥機がそれぞれ2機あり、洗濯機は洗剤不要タイプで1回200円、乾燥機は30分100円で利用できます。
連泊者にとっては経済的で助かるサービスですし、ホテルからホテルへ移動するビジネスパーソンにとっても、わざわざ街のコインランドリーを探さなくて良いので便利です。
クインテッサホテル大垣の朝食付きプランで宿泊すると、朝は1階のレストラン「ラヴァンダ」でいただくことができます。
朝食はブッフェスタイルで、地元の食材をふんだんに使用した健康重視のメニューになっています。時間は平日が7:00~9:30、土日は7:00~10:00まで。
朝食付き宿泊プランで予約していなくても、当日「やっぱり朝食をホテルで済まそう」と心変わりしたときは、1,500円の追加で朝食をいただけます。添い寝の小人は750円、未就学児は無料で朝食を追加可能です。
朝食ブッフェは品数の多さにびっくり!とまではいきませんが、和食、洋食のどちらかが好みでも、基本的な品は揃えることができます。
野菜系やご飯のお供(おばんざい)、酒の肴になりそうな一品が充実していたのが印象的です。体が資本のビジネスパーソンを栄養面でサポートしてくれます。
見た目にも色鮮やかな瓶入りのスープ類、デザートがずらりと並んでいました。
何度も取りに行けるので、まずはこんな感じの控えめプレートでいただきます。
座席は紺を貴重とした落ち着いた雰囲気です。レストランは1階にあるため窓の向こうは駐車場になりますが、ちゃんと目隠し用の植物が配置されています。
朝食会場のラヴァンダは、4人掛けテーブルが6つ、2人掛けテーブルが6つなので、合計で36名分の座席となっています。
案の定、宿泊日の翌朝は7:00頃に朝食利用が殺到し、入りきれませんでした。出遅れると、お皿に取り分けてから1階の別の会場まで持っていって食べる羽目になります。
コーヒーはというと、レストランを出て右手にあります。「わかりにくいな…」と思っていたのも束の間、コーヒー抽出のために「デロンギ マグニフィカ」が2台設置されていてびっくり! 朝からコーヒーのいい香りとコクのある味わいを楽しむことができます。
このマシンは宿泊者ならいつでも自由に使うことができます。テイクアウト用コーヒーカップが置いてあるので、お部屋への持ち込みも簡単です。そうであれば、チェックイン時に説明しておいてほしかったなと思いました。
朝食を終えて時間に余裕があれば、ロビーで朝刊各紙に目を通せます。各紙といっても、置いてあるのはブロック紙の中日新聞、地方紙の岐阜新聞、他は日経新聞と読売新聞です。読売新聞は無料で自由に持って行くことができます。
クインテッサホテル大垣は、大垣駅から徒歩圏内で駐車場もあり、アクセスの点では問題ありません。近隣に高層ビルや繁華街があるわけではなく、電車の音も気になりません。立地の評価としてはまずまずです。
防音性は高くなく、上の階や両隣の動きが「ボン」と響く音になって聞こえてくることがあります。Wi-Fi環境も、時間帯によっては不満が残るところです。
朝食はビジネスホテルの中では高く評価できます。とくに野菜をベースにした料理の品数が多いので、自分を含め健康を意識し始める世代にとっては満足ポイントが上がります。
クインテッサホテル大垣はバランスの取れたサービス提供を目指している様子で、リーズナブルな宿泊価格を打ち出しています。宿泊料金と照らし合わせて考えると、「こんなものかな」と納得できます。
ストレスのない環境で翌日の商談に備えたい!というビジネスパーソンには不向きですが、旅の予算を抑えて観光したい場合や、ファミリーでの宿泊、連泊にぴったりのおすすめホテルと言えるでしょう。
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住所 |
岐阜県大垣市宮町1-13(地図) |
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電話 |
0584-84-3730 |
アクセス |
電車の場合:JR東海道本線大垣駅南出口から1本目の信号交差点を右折し西進すぐ(徒歩5分) 車の場合:名神高速道路「大垣IC」から約13分、東海環状自動車道「大垣西IC」から約7分 |
最寄駅 |
JR「大垣」駅、養老鉄道「大垣」駅、樽見鉄道「大垣駅」 |
部屋数 |
98室 |
設備 |
設備:テレビ、冷蔵庫、電気ポット、ドライヤー、シャワートイレ 備品・アメニティ:シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、ヘアブラシ、歯ブラシ、カミソリ、タオル、ナイトウェア、スリッパ 貸出備品:ズボンプレッサー、アイロン、電気スタンド、携帯電話充電器、ベビーベッド、ワインオープナー、車椅子、爪切り、毛布、ソーイングセット |
インターネット |
無線LAN(Wi-Fi)有線LANケーブル 全室完。無料 |
館内施設 |
レストラン(1階)、大小宴会場(2階)、会議室(3階)、コインランドリー(4階)、自動販売機(4階、8階) |
駐車場 |
あり。ホテル建物北面に無料駐車場(立体・平面合わせて40台分)完備 |
サービス |
マッサージ(有料) |
クレジットカード |
VISA、JCB、American Express、ダイナースクラブ、UC、DC、NICOS、MasterCard、銀聯カード、デビットカードが使用可能 |
チェックイン |
15:00 |
チェックアウト |
11:00 |
公式サイト |
クインテッサホテル大垣 |
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Boli(ボリ)
中部地方を拠点に活動するフリーランス。 メインはWebライター、趣味でブログ運営、時々ボランティアに参加するといった生活スタイル。
20代の大半をスペイン語圏で過ごし、アミーゴたちの親しみやすさとストレートなホスピタリティに感化を受ける。 ラテンの目線を持ち込みながら、日本のホテルやラウンジを厳しくチェックし、ありのままに紹介していきます。
編集&校正 ビー・エイブル