ホテルモントレ神戸は2017年12月をもって閉館、その後、地上部建物の建て替えを経て、2020年4月7日にリニューアルオープンしました。本記事は改装前に宿泊・執筆した記事のため、リニューアルオープン前の内容となります。
総客室数は164室で、1人1泊7,500円からと、ビジネスに利用するとなるとやや高めですが、デートや観光に使うシティホテルとして考えるとお手頃な宿泊料金だと言えるでしょう。
神戸観光に来た際に、神戸らしいおしゃれなホテルに泊まりたい!という方には手頃な価格でコスパが良くてぴったりです。
石造りの門をくぐると中庭に出ます。異国情緒あふれるツタの這う館が、ホテルンモントレ神戸。チャペルを併設しているので、こちらの中庭はウェディングにも使われるとのこと。独特の世界観のあるホテルで、チェックイン前からワクワクと期待が高まります。
ホテル予約サイトでホテルモントレ神戸の点数を見ると、4.1~4.2と中価格帯ホテルの中では評判は良いです。ホテルモントレ神戸に実際に泊まってきたので、口コミレビューに書かれている評価が本当なのかを紹介します。
ホテルモントレ神戸は、JR「三ノ宮」駅 西出口より徒歩約5分、阪急「三宮」駅 西出口から徒歩約3分、阪神「三宮駅」から徒歩約7分、神戸市営地下鉄「三宮」駅 西3番出口より徒歩約1分のアクセスのよい立地。
駅からも近くビジネス街や繁華街、異人館などの観光地も徒歩圏内に多くあるので、ビジネスにも観光にも便利なロケーションです。
JR三ノ宮駅、各三宮駅からホテルモントレ神戸に歩いていく場合は、生田新道といくたロードの交わる角にある東急ハンズが目印になります。ホテルモントレ神戸には出入り口が正面と裏に2つあるのですが、東急ハンズの西側の道を北上しすれば裏口に出ますし、もう1本西側の道、ホテルザビー神戸の角を右に曲がって北上すれば正面玄関に出ます。
生田新道沿いには飲食店やコンビニが多く、食事にも困ることはありません。ホテルのすぐ近くの生田神社は縁結びの神社として有名で、敷地内には神聖な雰囲気の「生田の森」もあるので、ホテルに宿泊した翌朝、生田神社を散策してみるのも良いですね。
ホテルモントレ神戸の1Fフロントロビーの床にはテラコッタタイルが敷き詰められ、石造りの天井はアーチを描き、まるで中世イタリアの貴族の館のような雰囲気です。
ロビーには座り心地の良いゆったりなソファが置いてあり、付き添いの方が立ったまま待たされることがありません。フロントロビーがお洒落なので待ち合わせにもぴったりです。
こちらがホテルモントレ神戸のフロントデスク。ポーターなどはおらず、フロントスタッフも1~2名で対応しているようですが、チェックイン・チェックアウトもスムーズ、丁寧な対応でとても好感が持てます。
ホテルモントレ神戸の部屋の鍵(ルームキー)はカードタイプで、泊まる部屋のドアだけでなく、その客室があるフロアに立ち入る際にもカードが必要。客室カードキーをエレベーター内のカードリーダーにタッチするだけで、自動的に宿泊階に止まります。
ホテル宿泊者以外が立ち入れない、ホテル宿泊者であっても自分の宿泊階以外には行けないセキュリティのしっかりしたシステムなので、女性の出張や一人旅、あるいは女性同士の旅行にも安心です。
ホテルモントレ神戸の客室は、スタンダードシングル、スタンダードダブル、スタンダートツイン、デラックスツインB、ジュニアスイート、メゾネットスイートの6種類。総客数は164室で、禁煙ルームと喫煙ルームがあります。
各部屋の広さとベッドサイズは以下の通り。
スタンダードシングル:ルームサイズ15.6平米、ベッドサイズ120cm×203cm
スタンダードダブル:ルームサイズ17.2平米、ベッドサイズ140cm×195cm
スタンダートツイン:ルームサイズ19.2~22平米、ベッドサイズ107cm×198cm
デラックスツインB:ルームサイズ34.6平米、ベッドサイズ107cm×198cm
ジュニアスイート:ルームサイズ35.3平米、ベッドサイズ107cm×198cm
メゾネットスイート:ルームサイズ45.4平米、ベッドサイズ120cm×203cm
いずれの部屋もブラウンとベージュの色彩とイタリアンアンティークの家具類でコーディネートされており、床材には全室テラコッタタイルを使用。客室は「モダン・ミラノ」をテーマにコーディネートしているとのことで、まるでヨーロッパの住居のようなおしゃれな雰囲気です。
今回はスタンダードシングルと同カテゴリで、スタンダードシングルよりも少し広い禁煙デラックスシングル(19平米)に宿泊したので、お部屋の中の様子を詳しく紹介します。
ホテルモントレ神戸の客室は、ドアを開けて客室に入ったすぐのところに小さな化粧台とスツール、マイナスイオンドライヤーが置かれています。室内にも大きな鏡があるのですが、出かける前にちょっとここで化粧直しや身支度チェックができるのは便利です。
また、反対側にはコートなどを掛けたり、荷物、靴を置いたりするスペースも。
正面の透かし扉を開けると客室のメインスペースです。なお、この写真で右手に見えるドアがバスルームの入り口。エントランスホールが他のホテルに比べて広めに設計されているので開放感があります。
ホテルモントレ神戸の客室の床はタイルになっていて、好みもありますが、少し足元が冷たいと感じました。タイル張りの床はひんやりしているので、靴を脱いだら備え付けの使い捨てスリッパを使うと良いでしょう。
靴のままあるいはスリッパを履けば問題ありませんが、素足派の方はスリッパの履き替えが少し面倒に思えるかもしれません。
ホテルモントレ神戸のベッドは、全室シモンズ社製のポケットコイルマットレスを採用しており、硬すぎず柔らかすぎず快適な寝心地で、ぐっすりと眠ることができます。
ベッドの上に置かれていたのは、ホテルモントレがグンゼと共同開発したというオリジナルパジャマ(ワンピースタイプ)。薄手ですが、綿100%の肌触りが良いパジャマです。
気になったのはベッドサイドライトが離れている点。ランプの配置の関係で睡眠前の読書をする際に光量が弱く、寝ころびながら本を読むには少し暗いと感じます。
あと、ヘッドがしっかりとベッドに固定されていないため、寝返りをうった時などにガタガタと音が鳴るのも少し気になりました。
ベッドサイドの小さなデスクには、室内電話、室内灯の調節パネル、時計、メモ帳が置かれています。ここには電源もあるため、枕元でスマホを充電しながら眠ることができます。
サイドデスクの真上にある先ほどお話ししたライトなのですが、寝ながら本を読むには暗いのですが、電話をかけたりメモを取ったりする時には重宝します。
室内には、薄型テレビ、冷蔵庫、クローゼット(ハンガー・靴磨き・靴べら)・空調(冷暖房完備)・加湿機能付空気清浄機(プラズマクラスター)が備わっています。
そのほか、湯沸かしポット、カップ、無料のティーバッグなども用意されていました。
公式サイトの説明には「ミニバー(有料)」と書かれていたのですが、私が宿泊した部屋の冷蔵庫の中身は空でした。たまたま入れ忘れていたのか、それとももともと持参した飲み物を冷やすために使うものなのかはわかりません。
ライティングデスクもあるので、お部屋でパソコンを広げて仕事をしたい人にも便利。上写真はデラックスシングルルームのデスクで、通常のシングルルームの部屋のデスクはもう少し小さめです。
なお、客室内に金庫はないため、貴重品を持っている方はフロントに用意されているセーフティボックスを利用できます。(大型のものや美術品は不可。)
ホテルモントレ神戸は高層ホテルではないため、窓から景色を楽しむためのホテルではありません。ヨーロピアンテイストな室内と窓の外の景色とのギャップを感じてしまうので、異国情緒あふれる雰囲気を楽しみたいのならカーテンは閉めておいた方が良い気がします。
窓からの景色や夜景を手頃な宿泊料金で楽しみたい方は、系列ホテルの「ホテルモンテエルマーナ神戸アマリー」がおすすめ。
ホテルモントレ神戸のバスルームは、ごく一般的なユニットバスですが、おしゃれなタイル貼りで客室内の雰囲気との統一感があります。狭さは否めませんが、清潔感があり、必要十分といったところ。
シャンプー、リンス、ボディシャンプーはホテルオリジナルのものです。
トイレはウォシュレット(洗浄機)付き。洗面台まわりはスペースが狭く化粧ポーチなどを置くのが難しいのですが、エントランス横のドレッサーや大きな鏡がある居室内のライティングデスクがあるので、特に不便は感じないと思います。
ホテルモントレ神戸のアメニティは、ハンドタオル、フェイスタオル、バスタオル、バスマット、レザー、薬用フェイス&ハンドソープ、歯ブラシセット、ヘアブラシ、コットンセット(コットン、綿棒)。ラグジュアリー感はありませんが、必要十分なものが揃っています。
アメニティグッズは宿泊者分しか置かれていません。朝と夜の2回シャワーを利用する時に、シャワーキャップといった消耗品などは、一度使ったものを2度使いすることになります。
画像は著作権法32条に基づき公式サイトより引用
ホテルモントレ神戸では、1階にあるイタリアンレストラン「サンミケーレ」で和食・洋食を取り合わせたブッフェ形式の朝食をとることができます。朝食付きでない宿泊プランの場合は、一人1,944円(税・サ込み)を支払うことで朝食ブッフェを利用することができます。(営業時間は7:00~10:00で、ラストオーダーは9:30)
イタリアンレストラン「サンミケーレ」はランチ、ディナーの営業もしています。中世ヨーロッパをモチーフにしたレトロな雰囲気の中、旬の素材にこだわったイタリア料理を提供しているとのこと。(※月曜定休、日曜日はランチのみ営業。)
ホテルモントレ神戸内には売店、飲み物やたばこの自動販売機はないので、必要な方はチェックイン前に買ってくるほうが良いでしょう。
売店はないものの、フロントでお土産物の販売をしているので、神戸のお土産を買って帰りたい方はのぞいてみるとよいかもしれません。
ホテルモントレ神戸は、JR三ノ宮駅、各三宮駅近くで、ビジネスにも観光にも便利な立地のホテルだと思います。雰囲気がとても良いので、ただ寝るだけのビジネスホテルでは味気ないけれど、4つ星~5つ星の高級ホテルに泊まるほどでもない……という中間ニーズの方にぴったり。
シングルルームの場合は1人1泊7,500円からですが、ダブルやツインに2人で泊まる場合は1人あたり5,000円台からと手ごろなので、カップルのデートや女子旅にもおすすめ。このホテルの雰囲気が好きだという女性は多いと思います。
実際に泊まってみた感想としては、中世ヨーロッパ(北イタリア)をイメージしたホテルモントレ神戸の外観や内装は独特の世界観があり、三ノ宮の中心地にいることを忘れてしまうほどゆったりできて、とても満足です。
建物は確かに古いのですが、室内は水回りを含めてきれいですし、古めかしい雰囲気がホテルに独特の味わいを与えている気さえして、古さを不満に感じることはありませんでした。
ただ、客室の床材のテラコッタタイルは、とてもおしゃれで雰囲気に合っているのですが、冬場は少し底冷えがするので、室内の暖房を高めに設定したほうがよいかもしれません。
その点を除いては、立地もホテルの雰囲気もよいので、神戸・三ノ宮でゆっくり静かに泊まりたい方、特に雰囲気重視の女性の方におすすめできるホテルです。
住所 | 兵庫県神戸市中央区下山手通2-11-13(地図) |
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連絡先 | 078-392-7111 |
アクセス | JR「三ノ宮」駅 西出口から徒歩約5分、阪神「三宮」駅 西出口から徒歩約7分、阪急「三宮」駅 西出口から徒歩約3分、神戸市営地下鉄「三宮」駅 西3番出口より徒歩約1分 |
最寄駅 | JR「三ノ宮」駅、阪神「三宮」駅、阪急「三宮」駅、神戸市営地下鉄「三宮」駅 |
部屋数 | 164室(禁煙室、喫煙室) |
設備 | イオンドライヤー、パジャマ(ワンピースタイプ)、スリッパ、テレビ、室内電話、ライティングデスク、レターセット(便せん、封筒)、ランドリーバッグ、湯沸かしポット、冷蔵庫、クローゼット(ハンガー、靴磨き、靴べら)、洗浄器付トイレ、空調(冷暖房完備)、加湿機能付空気清浄機 |
インターネット | 全客室で有線LAN・Wi-Fi接続(無線LAN)を無料で利用可能 |
館内設備 | なし(フロントにておみやげ品販売あり) |
クレジットカード | JCB・VISA・マスター・AMEX・ダイナース・UFJ・デビットカード ※オンラインカード決済で利用可能なクレジットカードとは異なる場合があり。 |
チェックイン | 15:00~ ※宿泊プランごとにチェックイン時間の設定がある場合はそちらが優先。 |
チェックアウト | ~11:00 ※宿泊プランごとにチェックアウト時間の設定がある場合はそちらが優先。 |
駐車場 | 立体駐車場あり。ホテル宿泊者は1泊2,500円(チェックイン時間~チェックアウト時間まで) |
ayan
愛知県在住フリーランスで、ブログ歴14年目のブロガー&旅ライターとして国内外で活動中。各国政府観光局及び航空会社とのタイアップ企画参加経験も複数あり。
旅行が好きで、過去に旅した国は10カ国以上。5つ星ホテルからバックパッカーズ(安宿)のドミトリーまで多種多様な宿泊施設に泊まった経験を元に、ホテルやラウンジを詳しく紹介します。」
編集&校正 ビー・エイブル