クラス:business&tourist 口コミ評価:4.0/5.0
ホテルサンルートニュー札幌に泊まってみた感想とおすすめ度。客室の様子やバスルーム(お風呂)・アメニティグッズなどの客室備品・朝食の内容などのホテル予約サイトに書かれている口コミや評判が本当なのか、宿泊記を交えて詳しくご紹介します。ホテルサンルートニュー札幌は、1986年に開業したサンルートホテルチェーンのホテル。札幌市内のホテルの中では中堅どころで、ビジネス用途からファミリー利用まで幅広い客層に対応しています。
ホテルの内装、見栄えなどはそれほど古さを感じませんが、実際は開業から20年以上経過しているため、新しいホテルに比べると設備関係などはやや見劣りします。
しかし、大通(おおどおり)とすすきのの中間という利便性の高い市内中心部にあり、地下街からアーケード街を通ってホテルに行ける立地のため、雨や雪に当たらずにたどり着ける、札幌でも数少ないホテルの一つです。
また、プランによって異なる可能性がありますが、基本的なチェックイン時間が13:00と早いので、早めにホテルに荷物を置いて観光したい人にはメリットが大きいです。
実際にこのホテルサンルートニュー札幌に実際に泊まってきたので、お部屋や朝食・アメニティなど、予約サイトの口コミや評価に書かれていることが本当なのか、宿泊してみた正直な感想をお伝えします。
Main Contents
ホテルサンルートニュー札幌は、札幌の中心である大通と道内一の繁華街であるすすきのの中間にあります。老舗のアーケード街である、狸小路商店街に面しているため、ホテルの周りには人通りも多く、にぎやかな雰囲気です。
交通機関を利用する場合、地下鉄南北線・東西線「大通」駅、または地下鉄南北線「すすきの」駅から、それぞれ徒歩5分ほど。
大通からはすすきの方面に、すすきのからは大通方面にそれぞれ地下街を歩いていくと、「狸小路4・5・6丁目」の出口があるので、そこのエスカレーターを上がります。 そのまま狸小路を6丁目まで歩くと、6丁目の入り口にホテルサンルートニュー札幌があります。
メインエントランスは南5条通りに面していますが、上の写真のように狸小路6丁目に面したファミリーマートの横から、ホテルのロビーに入っていくことができます。このエントランスはアーケード街に面しているため、雨や雪に濡れずにホテルにたどり着けます。
新千歳空港からバスを利用する場合は、空港連絡バスのバス停「南3条すすきの」で降りて、徒歩約5分です。逆にホテルから千歳空港に向かうバスは、ホテルの道を挟んでちょうど向かい側にバス乗り場があります。
車で訪れる場合は、車の大きさによって停められる駐車場が異なってきます。一般的なセダンサイズ(全長505cm・全幅175cm・全高158cm未満)の場合、ホテル隣接の駐車場に停められます(1泊1,100円/13:00~翌11:00)。
隣接の駐車場に駐車する場合、駐車場の入り口が一方通行に面しているため、事前に地図などを確認しておくのがいいでしょう。
それ以上の大きさの車の場合は、ホテルから歩いて数分の場所にある大型の立体契約駐車場に停めることになります(1泊/1,240円/12:00~翌12:00)。こちらはすすきののランドマークである、ノルベサ(観覧車のあるビル)の隣の駐車場です。
隣接駐車場の場合はフロントの横にある出入り口から直接行けますが、契約駐車場の場合は一旦外に出て歩く必要があります。時間帯も少し違うので注意しましょう。
ホテルサンルートニュー札幌のフロントロビーは1階にあります。ロビーはかなり広々としており、座れる席もたくさんあります。居心地もいいのか、年配の女性の方々が、長々とお話しをされていました。
フロントクラークは基本的に3人で対応しており、チェックイン・チェックアウトはスムーズです。チェックイン待ちの人が増えるとサッと奥から出てきてフォローしてくれます。
ただ、チェックイン後に部屋に向かったところ、部屋のドアが開いており、清掃の方がまだ机の乾拭きをしていました。
ほぼ入室できる状態ではあったものの、チェックイン開始時間からは数時間は経過していたので、少々連携がうまくいっていないように思います。チェックアウトからチェックインまで2時間しかないため、清掃時間にあまり余裕がないのかもしれないです。
エレベーターはフロントの並び、少し離れたところにあり、大きくはありませんが3台あるため、混み合う時間帯でもそれほど待つことはありません。
エレベーターの利用にはカードキーを使用しないため、今の主流のセキュリティレベルから考えると、やや不安を感じる人もいるかもしれないと感じました。
ホテルサンルートニュー札幌の客室は、スイート、ユニバーサルツイン、和室、メゾネット、ファミリー、トリプル、ツインラージタイプ、スタンダードツイン、ハリウッドツイン、ダブル、コンパクトダブル、シングルセミダブル、スタンダードシングルの13種類。
総客室は306室ですべて禁煙です(喫煙室は1階メインエントランスの横にあります)。
各部屋の広さとベッドサイズは以下の通り。
ホテルサンルートニュー札幌の客室のカギは、昔ながらのシリンダーキー+オートロックの方式です。
今回泊まったスタンダードシングルはビジネスホテルのシングルレベル、といった感じで、やや狭さを感じます(写真ではどの角度からも見切れてしまうため、広角レンズがないとやや全体感が把握しにくい状況です)。
客室に入ると、手前にバスルームとクローゼットがあります。クローゼットは奥行が狭いため、手前から奥に向かう形でパイプが設置されており、そこにハンガーをかけるようになっています。
一人分なので特に問題はありませんが、冬場で厚みがある服があったり、服の枚数が多かったりすると、やや使いづらいかもしれません。
クローゼット内には、木製ハンガーが3つとミントの香りのエアー&ファブリックフレッシュナー、洋服ブラシ、物置台、プラレスチックの靴べらと紙の靴磨き、スリッパがあります(スリッパはインソールがない、使い捨てのペラペラのタイプです)。
ベッドは一般的なシングルサイズで、枕は1つだけ。表面はポリエステルのような素材で、裏側には一部小さいパイプが入った形になっており、高さは結構あります。フロントに頼めば、そばがらのまくらを借りることも可能です(数量限定)。
ベッドのシーツには一部破れがありました。経年ですり切れた印象です。
パジャマはワンピースタイプ。きれいに洗濯されてはいますが、丁寧にプレスされているせいか、または経年のせいかわかりませんが、ワッフル生地はつぶれており、やわらかな感触はやや少なめな印象でした。
枕元には、時計、空調、電気のスイッチなどが組み込まれており、その上には電話が置いてあります。枕元付近にはコンセントがなく、サイドテーブルもないため、携帯を手元に置いたまま充電することはできません(延長コードもありませんでした)。
部屋にはライティングデスクとテレビ、その横にズボンプレッサーが置いてあります。
ライティングデスクは通路の関係上で角が斜めに切れていますが、横120cm×奥行50cm程度の範囲は使えるので、PCやスマホなどを置いても十分余裕がありました。
デスクにはコンセントが2つしかなたいため、PCとスマホで電源を使用すると電気ポットは使えません。クローゼットの側面にもコンセントが一つありますが、これはズボンプレッサー用と思われます(位置的に他に使いようがないと思います)。
デスク上のコンセントの並びには収納式のLANケーブルが1つありますが、無線LANも無料で利用できますので、現在は使用する人はほとんどいないでしょう。
テレビは32インチで、ベッドの上から見ることもできますが、ベッドに座ると斜めの位置にあるので、やや見づらいです。
テレビの下には冷蔵庫が収納されており、すでに電源が入って冷えていました。冷蔵庫には冷凍用のスペースはありません。
冷蔵庫の横には電気ポット、プラスチックのコップとグラスが1つずつ用意されています。お茶は公式サイトには「ティーバッグ」と書いてありましたが、粉末のものでした。
ライティングデスクの正面とバスルームにはやや大きめの鏡がありますが、クローゼットなどを含め、部屋の中に姿見はありませんでした(イオンドライヤーも、ライティングデスクの下に置いてあります)。
気になったのは空調で、風量を調節することは可能ですが、集中管理になっているようで、部屋ごとに温度調節は一切できません(フロントに頼めば、数量限定ですが、電気スタンドや毛布を借りることができるようです)。
なお、室内に空気清浄機、セキュリティボックスはありませんでした。
ホテルサンルートニュー札幌のスタンダードシングルのバスルームは、バスとトイレが一緒になったユニットタイプ。広さも、一般的なワンルームのバスルーム程度の大きさのため、やはり狭い感じは否めません。
タオル類はバスタオルとフェイスタオルのみ。ハンドタオルはないので、フェイスタオルで拭くことになります。また、洗濯用なのかプラスチックのハンガーが一つありました。
トイレにはウォシュレットタイプの洗浄器付き便座が設置されていますが、形式が古いため、便座の暖房がついていません。冬の朝晩は冷たくて使用するのがつらいと思います。
シャワーの水圧は十分ありますが、バスルームの鏡には曇り止め加工がされていません。バスルーム内にはコンセントがないため、ドライヤー用のコンセントも鏡もライティングデスク上のものを使う必要があります。
バスアメニティは、ディスペンサー式のフェイス&ハンドソープ(POLA製)、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ(DHC製)が用意されています。
また、歯ブラシ、カミソリ、ヘアーブラシ、コットン、綿棒が1名分と、最低限のものだけがありました。公式サイトには、ボディスポンジの記載もありましたが、泊まった部屋には用意されていませんでした。
サニタリーボックスはトイレの横にきちんとありましたが、ゴミ箱はなく、ティッシュもライティングデスクの上だけにありました。
ホテルサンルートニュー札幌はビル街にあるため、おそらくどこから見ても特によい景色は見られないと思います。今回泊まった部屋のはすすきの側に向いていましたが、屋根や同じホテルの他の塔の窓が見える程度で、眺望もよくありませんでした。
その反面、周りに明るいネオンなどもなく暗いため、夜静かに寝るのにはいいでしょう。(正面玄関側の部屋の場合は、カーテンを開けると狸小路などの明かりがそれなりにまぶしいかもしれません)
ホテルサンルートニュー札幌には、朝食バイキングとランチを提供しているレストラン「アリタリア」、ランチとディナーを提供している中華料理レストラン「紅燈籠(ホンタンロン)」の2つのレストランがあります。
また、ホテル内には会議室・宴会場(最大130名利用可能)もありますが、大浴場やコインランドリーはありません。
ホテルの1階にはコンビニエンスストアがあり、ホテルのロビーから直接行けるので、買い物には非常に便利です。自動販売機や製氷機はホテル内にありますが、アルコール類はなかったため、コンビニで購入する形のようです。
サービスとしてはレンタルPCのほか、部屋で受けられる昔ながらのマッサージ・鍼治療と、アロマエステマッサージを受けられます。(それぞれ別の業者)
ホテルサンルートニュー札幌の朝食は、地下1階にあるレストラン「アリタリア」にて提供されています。(営業時間は7:00~10:00/L.O.9:30)
朝食付きではない宿泊プランの場合は、100円引きの1人1,300円(税込)を支払うことで利用可能です。
「アリタリア」の店内の半分は1階までの吹き抜けになっており、明るい雰囲気です。反対に料理などが置いてある側の席は、天井もやや低めで、落ち着いた印象です。
朝食はブッフェスタイルで、和食と洋食のメニューがそれぞれ用意されています。
和食はご飯やみそ汁、おかゆなどの主食に加え、ひじきや梅干し、納豆や海苔などのほか、サバの味噌煮やニシンの焼き物などの定番料理が揃っていました。
こちらは、和食を盛った写真ですが、和食メニューの中に混じって置いてあったベトナム料理の「フォー」を味噌汁代わりにしています。
洋食はシリアルとパン、スクランブルエッグやソーセージ、ベーコンなどの定番メニューに加え、スパゲティやカレーやサラダなど。
パンは、パンオショコラ、パンオレザン、チャパタなどがありましたが、食パンやクロワッサンなどの定番のものがなかったです。
デザートはバナナ、ライチなどのフルーツのほかに、白玉も。白玉の味付け用としてぜんざい、ゴマ、みたらし、きなこなど、色々な味が楽しめるような工夫がされています。
洋食メニューの盛り付け例。
ドリンクも豊富で、コーヒー、紅茶、オレンジジュース、牛乳などに加え、北海道では定番の乳酸菌飲料の「カツゲン」があるほか、ほうじ茶などもサーバーで用意されており、バリエーションが豊富でした。
コーヒーは、入り口付近にもテイクアウト用のサーバーも用意されていました。
ホテルサンルートニュー札幌は、ホテル自体がやや古いため、室内の冷暖房や便座の暖房、コンセントの数など、設備面は新しいホテルと比べると見劣りする部分があります。
しかし、立地が良く、アーケード街に面しているため、最寄り駅から雨や雪にも濡れずにたどりつけるメリットがあります。また、基本のチェックイン時間が13:00と早いので、早めにホテルに入って荷物を置いてから出かけたい人にはおすすめのホテルです。
住所 | 北海道札幌市中央区南2条西6丁目(地図) |
---|---|
電話 | 011-251-2511 |
アクセス | 地下鉄「すすきの」駅・「大通」駅より徒歩5分/JR札幌駅から地下道利用で約20分/新千歳空港行連絡バスホテル前より出発 |
最寄駅 | 地下鉄「すすきの」駅・「大通」駅 |
部屋数 | 306室(全室禁煙室) |
設備・備品 | 歯ブラシセット、カミソリ、ヘアーブラシ、コットン、綿棒、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、フェイスソープ、ハンドソープ、くつみがき(紙)、緑茶(粉末)、消臭スプレー インターネット 全客室で有線LAN・Wi-Fi接続(無線LAN)を無料で利用可能 |
インターネット | 全客室で有線LAN・Wi-Fi接続(無線LAN)を無料で利用可能 |
館内施設 | レストラン・宴会場/会議室 |
駐車場 | あり(※ 車種によって駐車場が異なる) ホテル宿泊者は1泊 1,100円(セダンなど 13:00~翌11:00)、または1,240円(ワゴンタイプなど 12:00~翌12:00) |
クレジットカード | JCB、VISA、Master Card、AMEX、UC、DC、NICOS、ダイナース、UFJ、セゾン、デビットカード |
チェックイン | 13:00 ※宿泊プランごとにチェックイン時間の設定がある場合はそちらが優先。 |
チェックアウト | 11:00 ※宿泊プランごとにチェックアウト時間の設定がある場合はそちらが優先。 |
公式サイト | ホテルニューサンルート札幌 |
toya
「将来の夢はホテル住まい」の旅行好きなブロガー・ライター。理想のホテルを求めて、様々なホテルを巡り歩いています。海外旅行の経験も豊富で、国外にいた期間を累計すると数年に及びます。
そんな数多くの旅行経験から、ホテルやホテルラウンジを利用者の目線で丁寧に紹介しています。
編集&校正 ビー・エイブル