an/other TOKYO(アナザートウキョー)は閉館しました。
an/other TOKYO(アナザートウキョー)は、東京メトロ銀座線の京橋駅からすぐ、東京駅や銀座にも徒歩圏内の便利な場所に2019年5月に開業しました。キャビンと客室タイプを揃えた、スタイリッシュな進化型カプセルホテルです。
キャッチコピーは「すこしだけ、ちがう。すこしだけ、あたらしい」。今までのカプセルホテルのイメージから一歩先を目指したイメージが感じられます。
今回、an/other TOKYO(アナザートウキョー)実際に泊まってきたので、口コミの評判が本当か、お部屋やサービス、食事について詳しく紹介します。
Main Contents
an/other TOKYO(アナザートウキョー)は、東京メトロ銀座線 京橋駅4番出口より徒歩にて約1分、都営地下鉄浅草線「宝町」駅 A7出口より徒歩にて約3分と便利な立地です。東京駅や銀座も徒歩圏内にあります。
メインストリートから1本入った、閑静な通りの一角に立つ近代的な11階建てのビルがアナザートウキョーです。
エントランスは1階のカフェCAFE an/other(カフェ アナザー)からそのまま入ります。この駅近の立地のため、駐車場はありません。
カフェCAFE an/other(カフェ アナザー)の客室タイプは、コンパートメントとキャビンに分かれます。
コンパートメントは、デスク、バストイレを備えたホテルタイプのお部屋です。スモールで13.7㎡のダブルベッドルーム、ミディアムで16.2㎡のハリウッドツインタイプ、ラージサイズのお部屋は22.1㎡もしくは23.2㎡で、いずれもツインタイプとなっています。
こちらがキャビンタイプのお部屋です。一人旅や旅費を節約したい方におすすめ。キャビンタイプのお部屋も、スモール、ミディアム、ラージの3タイプがあります。
キャビンルームS(上写真)は2.5㎡。上下段のカプセルタイプではなく、床から天井までを占有するタイプのキャビンです。
キャビンルームMは4.6㎡。ベッドのほかに小さなデスクスペースがあります。省スペースのため、ベッドが上段になっているキャビンと下段になっているキャビンがあります。
キャビンルームLは5.7㎡。ベッド・机・椅子を用意した個室のような広めキャビンです。
キャビンタイプのお部屋は、男女別フロアになっており、シャワーブースやトイレなどの水回りは共有になります。また、簡易宿所のため各キャビンはカーテンのみの仕切りで、カギがかかりません。
今回キャビンルームMに宿泊したので、後ほど詳しく共用スペースも含めて解説します。
カフェCAFE an/other(カフェ アナザー)のフロントは建物の2階にあるので、カフェ横の階段を上るか、奥のエレベーターから上ります。
フロントは、どこかレトロな雰囲気を漂わせつつ、近未来なムードもある不思議な空間。チェックインは17時からで、早めに着いた場合は荷物を預かってもらうことができます。
洗顔フォームやメイク落とし、基礎化粧品やシェービングジェルなどのアメニティグッズは、チェックイン時にパックでもらうことができます。シャワーブースに備え付けがないので、必要な場合は忘れずもらっておきましょう。
フロントが混み合っている場合は、まわりのレストランフロアのソファが空いていれば、そちらで待つことができます。
客室フロアにはセキュリティーがかかっており、チェックインの際に渡されるカードキーをエレベーターでかざしてからでないと、階数ボタンが押せないようになっています。
また、各フロアの入り口のドアもこのカードキーを片さないと入れないようになっているすので、カードキーはなくさないように注意しましょう。
アナザートウキョーのキャビンルームMに宿泊してきたので、詳しく紹介します。
キャビンルームのそれぞれの入り口は、このようにナンバープレートが設けられており、ルームキーのケースに書かれた部屋番号をもとに自分のキャビンを探すスタイルです。
アシンメトリー(左右非対称)にディスプレイされたナンバープレートが、アーティスティックな雰囲気を醸し出していますね。
こちらがキャビンルームMです。ベッドスペースのほかに、ちょっとしたソファーと小さいテーブルが設けられています。
キャビンルームMのベッドはキャビンごとに上段と下段で互い違いになっており、今回はベッドが上の段にあるキャビンに宿泊しました。
しかし、正直、このハシゴがかなり邪魔で、ソファーの向こうにあるセキュリティーボックスに行きたい場合は、ハシゴをまたいでいかなければなりません。
そして、女性の場合は、スカートだとハシゴが昇りづらいというデメリットもあるので、もしキャビンルームMに宿泊する場合は、下段を指定できればそのようにした方が良いのではないかと感じました。
ハシゴを登ったベッドルームの様子です。マットレスの上に綿布団が置かれており、必要なアメニティーがセットされています。
ベッド幅は100センチほど。マットレスは特にブランド物では無いようでしたが、寝心地は充分満足できるものでした。カプセルホテルには珍しい、綿の布団があったのも嬉しいポイントです。
枕もとには照明と換気扇などのスイッチがまとめられ、一括操作ができます。
USBコンセントと通常コンセントがあり、スマホの充電もこちらで行えるのも便利です。なお、口コミを見ると空調が寒いといったような声があるようですが、その場合は換気扇を切ると快適に過ごせると思います。
テレビは足もと方向の壁に設置されており、音声は備え付けのヘッドホンで聴けます。
備え付けアメニティーは、バスタオルとフェイスタオルに加え、歯ブラシとヘアブラシ、それからコットンパフと綿棒のセットです。いずれもオリジナルのパッケージ入り。
こちらはセパレートタイプの館内着と使い捨てのスリッパです。スリッパは使い捨てとは思えないほど高品質のものでした。
ソファーの奥にあるダイヤル式ミニクローゼットは、セキュリティボックスとしても活躍。ハンガーラックで洋服をかけられるほか、ミディアムサイズのキャリーケースならそのまま収納できるほど、収納力たっぷりです。
消臭スプレーのほか、トランクのワイヤーロックも用意されていました。クロークにキャリーケースが入りきらない場合は、このロックを使用して置いておくと安全でしょう。
奥の棚にはWi-Fiのパスワードや、近隣の観光情報などを確認できるタブレットが備え付けられています。ホテル情報もこちらでチェックできますよ。
なお、私が宿泊した時はそんなことはなかったのですが、直近の口コミを見ると、清掃の不備を指摘する声が多くあるようです。これから宿泊するなら、念のため早めにチェックインしてキャビンを確認し、不備があるようなら交換を申し出るとよいでしょう。
シャワーコーナーはキャビンコーナーと入口が別れています。入るためにはカードキーが必要なので、忘れず携帯していきましょう。
シャワーコーナー手前にある洗面スペースです。丸い鏡や下の部分をどこかレトロな感じのシンクがおしゃれなのですが、正直なところ、身支度用の椅子が欲しいと思いました。
また、鏡のサイズが小さいことも気になります。身長が低かったり高かったりすると、ちょうど鏡の位置に顔が庫内ので少し使いづらいかもしれません。
シンク周りには、消毒用のアルコールとハンドウォッシュ、ペーパータオルと歯磨き用の紙コップがあります。口コミにもあったのですが、ティッシュがほしいところですね。
クレンジングや洗顔料、基礎化粧品は、チェックイン時に個包装のものをもらえるので、こちらには置いてありません。手持ちのものがない方は忘れずにもらっておきましょう。
シンクはとてもお洒落なのですが、お湯と水をひねって調節して出すようになっているので、温度調整が面倒ではあります。
わかりづらいですが、ひきだしの中にヘアドライヤーと巻き髪用のコテが入っています。
お手洗いのほうが鏡も大きく、メイクや身支度がしやすそうです。こちらは温度調整が楽そうなハンドルなので、洗面台もこの仕様で統一した方が良かったのではと感じました。
(
トイレはウォシュレット付きのタイプで、新しいのできれいでした。
アナザートウキョーには大浴場はなく、シャワールームのみです。手前に、珪藻土のバスマットと、脱衣かごがあるのですが、できれば壁にフックと、アメニティのパッケージを捨てるゴミ箱がほしいと思いました。
口コミを見ると、シャワールームの清掃が行き届いていないようなネガティブなコメントもありましたが、私は早い時間帯に入ったからなのか、全体的に綺麗でした。
例えば、朝イチだと前夜使った方の跡がそのままになっているというように、清掃が入るタイミングによるのかもしれません。
シャワーブースにはシャンプー、ボディーソープ、コンディショナーのディスペンサー式のボトルが備え付けられています。
館内にはレストラン「EAT(イート)an/other」「カフェCAFE an/other」があります。
レストランがあるのは、2階フロントと同じエリアです。朝食、ランチ、夕食がいただけるオールデイダイニングで、それぞれの時間帯の間はクローズします。ディナーは日曜祝日の夜はお休みです。
デミグラスソースを用いたコクのあるオムライスや、ハンバーグ・ビーフシチューが人気メニューとのこと。今回は朝早かったので朝食を利用しませんでしたが、本格的な洋食を味わえるお店として、宿泊客だけでなく近隣のビジネスマンにも好評なようです。
1階にはテイクアウトメインで気軽に利用できるカフェ(7:00~23:00)があります。
ホテルのフロントへと続く階段がインテリアのアクセントにもなっているこのカフェは、中目黒の「サイドウォークスタンド」が焙煎所を併設しフレッシュなコーヒーや、オリジナルブレンドのフレーバーティー、クラフトビールなどを提供しています。
コーヒーの質が高く、美味しかったです。近隣のビジネスマンにも人気で、ミーティングなどを行っている方たちの姿も見えました。
他に、ベーグルやサンドイッチなどの軽食もいただけます。夜にはバースペースに変身。ちょっと一杯飲みたい時にもぴったりな場所です。
このホテルにはラウンジスペースがないのですが、席に余裕があれば、こちらのカフェのテーブルを貸してもらえます。
ただ1つ難を挙げるなら、店内は禁煙なのですが、屋外の喫煙スペースから煙が入ってきてしまうこと。入り口のドアを閉めるなどして対応いただきたいところです。
カプセルホテル、キャビンホテルなどの一昔前のイメージはここ数年で一掃され、リーズナブルなだけでなく、快適でお洒落で……といった、欲張りな旅行者のニーズを汲み取った新しいタイプのカプセルホテルがどんどん登場しています。
しかも、いずれも都心の駅近の便利な立地で、「この料金で滞在できるなら安い!」と思わせるようなものばかりです。
併設のレストランやカフェのクオリティーもどんどん高まり、スペシャルティーコーヒーや、焼きたてのパンなどを提供するのももはや珍しくなくなってきました。
an/other TOKYO(アナザートウキョー)は、ホテル内はどこもデザイン性が高く、スタイリッシュにまとめあげられたインテリアが特徴。とても写真映えのするホテルです。
旅先・出張先でアクティブに動く方であれば、ホテルの滞在時間は短くなりますが、だからといって快適さは捨てがたいもの。この近辺でリーズナブルかつ快適な宿を探しているなら、おすすめの一つといえます。
an/other TOKYO(アナザートウキョー)は閉館しました。
住所 | 東京都中央区京橋2-5-4(地図) |
---|---|
電話 | 03-3561-0254 |
アクセス | 東京メトロ銀座線 京橋駅4番出口より徒歩にて約1分、都営地下鉄浅草線 宝町駅 A7出口より徒歩にて約3分 |
最寄駅 | 東京メトロ銀座線 京橋駅 |
部屋数 | 200室 |
設備 | テレビ、無料衛星放送、湯沸かしポット、冷蔵庫、パジャマ、ボディーソープ、シャンプー、コンディショナー、カミソリ、歯ブラシ、バスタオル、タオル、スリッパ (貸出)ズボンプレッサー、車いす (一部部屋タイプのみ)冷蔵庫、洗浄器付きトイレ |
インターネット | 無料Wi-Fiあり |
館内施設 | レストラン、バー、コーヒーショップ |
駐車場 | なし |
クレジットカード | VISA、JCB、American Express、Diner's Club、Master |
チェックイン | 17:00 (最終チェックイン:27:00・24:00を過ぎる場合は要連絡) |
チェックアウト | 11:00 |
公式サイト | an/other TOKYO |
Churako
沖縄在住の愛猫と暮らすWEBライター&工芸作家(月桃カゴ編み)です。 東京・大阪・福岡に住んでいたので、関東・関西・九州方面に出向いてお仕事をすることもしばしば。そのときに利用したホテルやラウンジを中心にご紹介しています。
編集&校正 ビー・エイブル