クラス:business&tourist 口コミ評価:4.3/5.0
エスペリアホテル博多に泊まってみた感想とおすすめ度。客室の様子やバスルーム(お風呂)・アメニティグッズなどの客室備品・朝食の内容などのホテル予約サイトに書かれている口コミや評判が本当なのか、宿泊記を交えて詳しくご紹介します。2018年3月にJR博多駅前に開業したエスペリアホテル博多。
ホテルの名称である「エスペリア」は、〈上等、上質〉を意味する Superior、〈素晴らしい、優れた〉を意味する Super、 〈満足〉を意味する Satisfaction より、“上質で居心地良く、ご満足いただけるホテル”への想いが込められた造語です。
その名の通り、従来のビジネスホテルとは一線を画する “ワンランク上”のグレード感を目指すため、ドイツ製の高級マットレス導入をはじめ、トイレ・バス・洗面台をそれぞれ独立させるなど、快適で使いやすい設備を取り入れています。
予約サイトでの評価は4.3と、評判の良いエスペリアホテル博多。中でも立地、部屋、風呂の評価が高いのが特徴です。
今回は、エスペリアホテル博多実際に実際に泊まってみたので、お部屋や朝食、アメニティなどのホテル予約サイトの口コミが本当なのか感想を交えて詳しくご紹介します。
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エスペリアホテル博多は、JR・福岡市営地下鉄「博多」駅 博多口より徒歩3分という立地です。付近はオフィス街でシティホテル・ビジネスホテルが立ち並んでいます。
福岡空港から博多駅は、福岡市営地下鉄空港線で2駅5分、非常に便利な場所にあります。新幹線で来る方は、「筑紫口」方面に降りることになりますが、ホテルの方面は反対側の「博多口」なのでご注意ください。
博多駅自体が大きな駅なので、空港から地下鉄に乗るようであれば、「博多駅」の次の「祇園」駅からも同じような距離なので、改札を出てからの距離は短いです。
車の場合は、呉服町ランプより大博(たいはく)通りを経由して約5~10分かかります。ホテルには駐車場が13台分用意されており、1泊1,500円(税込)で停めることができますが、先着順で予約は不可となっています。
エスペリアホテル博多の客室総数は287室。全館禁煙で、喫煙室はありません。客室の構成は以下の通りです。
13~14階の高層階であるグランドフロアは、部屋の間取りや広さは12階以下と変わりませんが、アメニティやカートリッジ式のコーヒーメーカーなどの備品が充実しています。
2~12階
エスペリアホテル博多は、エントランスを入った正面がフロントロビーとなっています。カウンターは3つあり、手慣れた様子でスタッフの方がチェックインを行ってくれます。
チェックインは15:00から、早目についた場合は荷物を預かってもらうことも可能です。
今回はネットで予約時に宿泊料金を先に支払っていましたが、もし予約のみでチェックインされる場合は、チェックイン時にカードキーをもらった後、すぐ隣の自動チェックイン機で精算する流れとなっています。
チェックインが混み合う場合は奥のソファ席で待つことも可能(その奥は朝食会場にもなるレストランです)。エスペリアホテル博多は、館内禁煙ですので、喫煙されたい場合は屋外へ。(レストランのテラス席が喫煙可能です)
チェックイン時に受け取ったカードキーをエレベーター内でかざすと、宿泊階のボタンが自動的に点灯する仕組みで、ボタンを押す必要はありません。キーをかざしてから階数ボタンを押すことができるようになる仕組みよりも、便利だと感じました。
エスペリアホテル博多は、博多駅前の大通り、大博通りからすぐなのですが、1本入ったところにあるため、館内は静かです。
セミダブルAタイプは、ビジネスホテルでありながら、バストイレ洗面所が全て独立タイプになっているのが特筆すべき点でしょう。
15㎡もしくは19㎡の部屋の中でそれを実現するために、変則的な間取りとなっています。まず、ドアを開けると左手(見切れていますが)が、トイレ、その奥がバスルームです。バスのドアの斜め向かいにハンガーラックがあります。
バスルームに脱衣所はなく、いきなり洗い場なのですが、こちらにそのまま脱いだ服をかけたりできるようになっており、意外に便利です。
また、ハンガーラックの下に椅子があるので、ちょっとした物置にも使えます。靴ベラやシュークロス、ブラシや使い捨てスリッパもこちらに備え付けられています。
バスルームのドアの正面が洗面スペース、その奥がテレビも置かれた机という面白い造りになっています。
こちらもバスルームを出た目の前にあるので、バスマットがちょうど洗面台とバスルームのドアの間に挟まるサイズになっていることもあり、実は使いやすい造りでした。
ドライヤーはパナソニックのイオニティ。
洗面台の下には机と同じ素材で目隠しされた冷蔵庫が。ミニバーなどはなく、空の冷蔵庫です。
机のスペースは充分にノートパソコンなど置いて作業できる広さがありました。
メイク道具などを広げても充分なスペースということもあり、先ほどの折り畳み式の鏡を使えば、隣のドライヤーを用いてメイクや身支度が一か所で座ってできるのは、意外に便利だと感じました。
サービスとして500mlのペットボトルでミネラルウォーターが2本。ポットでお茶を淹れるのにも使えるうれしいサービスです。
机の左側には、貸し出しの無料スマートフォン“handy”と電話。Handyは多言語対応なので、外国人の方もWi-Fiがない場合などは重宝しそうですね。
そして、リーズナブルなホテルだと、たまに部屋に電話がない場合もありますが、部屋にフロント直通の電話があると、やはり何かと便利です。
テレビをつけると4か国語の情報表記でのホテルの案内のほか、Wi-Fiパスワードの案内があります。VODも導入しているので、希望の場合はエレベーター横にある販売機でカードを購入して利用しましょう(1,000円)。
テレビの下は、お茶セットなどが入ったガラス張りの棚になっています。湯沸かしポットや緑茶とドトールのドリップパックコーヒーなどのセットのほかに、
ハンドスチーマーもあります。しわになった服もこれで安心です。
お茶セットの下には引き出しになったセキュリティボックスがあり、貴重品はここに収納できます。
さらに、奥には空気清浄機が収納されていました。付近にコンセントがないので、必要な時は引き出して、入口付近まで動かす必要があります。
そして、机の向かいはベッドです。 エスペリアホテル博多では、快適な睡眠のために、抜群の通気性・優れた体圧分散・正しい寝姿勢という3つの特性を兼ね備えたドイツ製の「シェララフィア(SCHLARAFFIA)」のベッドマットレスを導入しています。
「シェララフィア(SCHLARAFFIA)は100年以上の歴史を誇る、売上・認知度共にドイツNO.1のブランドなのだそうです。掛け布団は羽毛のデュベタイプで軽くて暖かいものが用意されていました。
パジャマはホテルオリジナルのワッフル素材。肌触りが良かったです。
枕も高さと感触の違うものが2種類用意されているなど、大変細やかな設備でとてもぐっすり眠ることができました。良く見ると、ベッドヘッドライトの上の部分には、博多織のモチーフをあしらったディスプレイがされています。
枕元にUSB2個とコンセント1つがあり、スマートフォンだけでなく、周辺機器なども充電できます。左のダイヤルで部屋の灯りの明るさが調節できるようになっています。
また、エアコンは個別なので、温度設定だけでなく、暖房・冷房など自分の好きな運転が選べるのも嬉しいポイントでした。
ご覧の通り、ベッドと机の幅は椅子を引くくらいしかないので、スーツケースが大きめの場合は玄関近くで広げることになります。
しかし、それ以外は新しく清潔、設備も充実しており、特に寝具の寝心地の良さは最高でした。ビジネスホテルとしてかなり口コミ評価が高いのも納得です。
洗面台の上の洗面スペースにはフェース&ハンドソープ、そして歯磨き用のコップ。台の下にはタオルのラックがありフェースタオルがかかっています。
アメニティとティッシュケースです。アメニティセットは、ボディタオル、綿棒4本(バラで入っています)、カミソリ、クシ、歯ブラシでした。この部屋は2名ということもあり、いずれも2つずつ用意されていました。
歯ブラシの下にあるのは折り畳みミラー。隣の机で座ったままで身支度が可能です。
ディスペンサー式のシャンプー・コンディショナー・ボディソープはKOSE「KNOLL(ノル)」のもの。
洗面所向かいのドアを開けると、そこは洗い場付きのバスルーム。まるで新しい家のモデルルームのようにきれいです。 ビジネスホテルのバスルームとは思えないほど。
椅子も洗面器もしっかりと用意されており、大人の男性の方でもゆったりと使えそうな洗い場です。湯船も広くてくつろげるバスタイムを約束してくれます。
トイレは入口は行ってすぐにドアがあり、このように個室になっています。
もちろんウォシュレット付きです。
エスペリアホテル博多の目の前は建物なので景観はあまりよろしくありません。グランドフロアの場合は、周りの建物よりも高くなるので、違った景色が見えそうです。
夜も代わり映えしないので、カーテンは閉めておくことをおすすめします。
エスペリアホテル博多は、部屋設備に重点を置いているホテルではありますが、ホテル自体の滞在を目的とはしていないため、館内施設についてはシンプルです。
ラウンジはありませんが、1階にホテルのご宿泊客以外の方も利用できるレストラン 「Shety(シェティ)」があります。こちらは朝食会場になるほか、ランチも食べられるとのことで、近隣のオフィス街でも人気があるそうです。
オシャレなカフェのように明るい店内とテラス席があり(後述)、テラス席では喫煙することができます。
博多駅まで行けば、阪急百貨店をはじめとした大型商業施設や多数のレストラン、もちろん近辺にはコンビニエンスストアもあり、たいていのものが揃います。そのため、館内には自動販売機と製氷機のみが置いてあります。
コインランドリーはありませんが、クリーニングサービスがあり、朝の11時までに出すと当日6時仕上げ (日・祝・年末年始お盆は休み)を行ってくれます。連泊時に便利です。
疲れた体を癒すボディケアは 3200円~ 午後2時~午前2時まで、さらにアロマオイルエステは40分 7000円より 15時~翌日4時までとなっています。希望の場合は、ともにフロントへ連絡しましょう。フロントは24時間稼働しています。
エスペリアホテル博多に朝食付きプランで泊まると、ホテル1階にあるレストラン 「Shety(シェティ)」で、朝食の和洋ブッフェがいただけます。「Shety(シェティ)」は明るい雰囲気のモダンなレストランです。
朝食時間は7:00~10:00(ラストオーダー9:30)まで。朝食込みプランでない場合は大人 1,500 円 小人 800 円でブッフェ利用が可能です。3歳以下のお子様は無料になります。
朝食券を入口で渡し、席札をもらって自分の席を取ります。窓際のカウンター席には電源があるので、ここで朝食を取るついでにPCを広げて仕事をする方も見受けられました。
奥の方にブッフェ台があります。和洋ブッフェですが、和食の方が多い感じで、福岡をはじめとした九州名物が多く見られるので、県外の方には特に朝食を付けることをおすすめしたいです。
から揚げ、明太子、おきゅうと、さつま揚げ、うどん、がめ煮、かしわご飯などが並びます。特にから揚げは人気なので、出るたびにすぐになくなっていました。好きな方は早めに取り分けておいた方が良いでしょう。
ベーシックなものとしては、ソーセージ、スクランブルエッグ、ポテト、和食では焼き魚や納豆などもあります。
卵焼きも出汁は鶏っぽい。青菜入りの凝ったものです。
パンはクロワッサン、デニッシュ、食パンなど4種類が並んでいます。
野菜サラダのドレッシングは、ゆず醤油をはじめとした4種。九州産の新鮮野菜をメインとしたサラダです。
汁物は味噌汁、スープのほかうどんもあります。実は、福岡はうどんが名物なのですが、讃岐うどんなどとは違ってコシがない、柔らかいうどんです。
ドリンクコーナーもジュースやお茶、その場でコーヒー豆をひいて1杯立てするマシンなど充実しています。朝食タイムのみ、ここでサーブしたドリンクを部屋に持ち帰れます。
このような感じで和定食風の朝食をいただくことにしました。どれもそれなりにおいしく、福岡の食レベルの高さを実感できます。また、唐揚げがなくなっていましたが、追加後にホテルの方が知らせに来てくれるなど、ホスピタリティの高さも実感できました。
ビジネスホテルの朝食はシンプルで似たようなメニューになってしまうところもありますが、エスペリアホテル博多に宿泊であれば、朝食はつけることを断然おすすめします。
2018年3月開業のエスペリアホテル博多は、シティホテル・ビジネスホテルが立ち並ぶ激戦区といえる場所にあります。(夜でもこのようにわかりやすいです)。大博通りから1本入ったところにあるので、静かな環境は魅力です。
建物の新しさに加え、全館禁煙、ビジネスホテルにもかかわらず快適なバス・トイレ別、さらに高級ホテルでもなかなかお目にかかれないような、クオリティの高い寝具を導入。
快適に過ごすために必要な設備を惜しげなく投入しており、その人気や評価の高さが宿泊してみて良くわかりました。
博多駅近辺でビジネスの出張の方、また一人旅や少人数旅行で、お手ごろな料金、かつ、できる限り快適に過ごしたい方に、大変おすすめできるホテルといえるでしょう。
住所 | 福岡県福岡市博多区博多駅前2丁目11−4(地図) |
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電話 | 092-412-7272 |
アクセス | JR・福岡市営地下鉄「博多」駅 博多口より徒歩3分・呉服町ランプより大博通り経由5~10分・福岡空港からバスまたはタクシーで20分 |
最寄駅 | JR・福岡市営地下鉄「博多」駅 博多口 |
部屋数 | 287室(全室禁煙) |
備品・設備 | テレビ、無料衛星放送、オンデマンドTV(有料)、湯沸かしポット、冷蔵庫、 スチームアイロン、加湿器付き空気清浄機、電話、パジャマ、お茶セット、洗浄器付きトイレ、ボディーソープ、シャンプー、コンディショナー、カミソリ、歯ブラシ、バスタオル、タオル、スリッパ、ドライヤー、金庫、handy スマートフォン(使用料・通話料無料) (貸出)ズボンプレッサー、毛布、爪切り、枕、ソーイングセット、ワインオープナー |
インターネット | 無料Wi-Fiあり |
館内施設 | 自動販売機、製氷機、レストラン(朝食・昼食) |
駐車場 | 有り 13台 1,500円(税込み/泊) 先着順 予約不可 |
サービス | ファクシミリ・コピー ・クリーニング ・宅配便・ボディケア/アロマエステコース(外部サービス) |
クレジットカード | VISA、JCB、American Express、Diner's Club、UC、DC、NICOS、OMC、UFJ Card、Master、楽天カード |
チェックイン | 15:00(予定時刻を過ぎる場合は要連絡) |
チェックアウト | 11:00 |
公式サイト | エスペリアホテル博多 |
Churako
沖縄在住の愛猫と暮らすWEBライター&工芸作家(月桃カゴ編み)です。 東京・大阪・福岡に住んでいたので、関東・関西・九州方面に出向いてお仕事をすることもしばしば。そのときに利用したホテルやラウンジを中心にご紹介しています。
編集&校正 ビー・エイブル