クラス:business&tourist 口コミ評価:3.5/5.0
神戸ポートタワーホテルに泊まってみた感想とおすすめ度。客室の様子やバスルーム(お風呂)・アメニティグッズなどの客室備品・朝食の内容などのホテル予約サイトに書かれている口コミや評判が本当なのか、宿泊記を交えて詳しくご紹介します。神戸ポートタワーホテルは、神戸市中央区にある、人工温泉の大浴場「なごみの湯」や、和室と洋室の客室を備えたビジネスホテルです。
前身は、1970年4月開業の「神戸タワーサイドホテル」。2009年5月にリニューアルし、「神戸ポートタワーホテル」としてオープンしました。
神戸港・ハーバーランドumie・中華街が近く、神戸観光やビジネスの拠点としても便利な立地なので、家族やグループなど複数人での宿泊や、出張時の一人利用など、さまざまな使い方ができます。
ホテル予約サイトで神戸ポートタワーホテルの口コミを見ると、3.5~4.0と評価に幅があります。和室タイプに泊まった人と洋室タイプに泊まった人とで、満足度が異なる様子。
今回、神戸ポートタワーホテルの洋室に泊まってきたので、お部屋や朝食・アメニティなど、予約サイトの口コミや評価に書かれていることが本当なのか感想を交えてご紹介します。
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神戸ポートタワーホテルは、港町・神戸のシンボルである神戸ポートタワーから徒歩3分、南京町(中華街)まで徒歩4分、神戸ハーバーランドumieも近く、旧居留地も徒歩圏内。神戸観光やレジャーの拠点にぴったりの立地です。
神戸ポートタワーホテルの最寄り駅は、地下鉄海岸線「みなと元町」駅(徒歩4分)。JR・阪神「元町」駅からは徒歩8分、阪急「花隈」駅からは徒歩7分の距離です。
JR「三ノ宮」駅からは一定時間毎に無料送迎シャトルバスが出ているので便利。JR「三ノ宮」駅から神戸ポートタワーホテルまでは予約なしで乗車可能、ホテルからJR「三ノ宮」駅へは予約制となっています。(いずれも無料)
車でのアクセスは、阪神高速道路「京橋」ランプより約3分、JR「三ノ宮」駅、阪急・阪神「三宮」駅より7分、神戸空港(マリンエア)より約20分。
宿泊者は、敷地内のホテル駐車場を1泊1台1,500円で利用できます。(収容台数25台、予約不可、先着順)ホテル駐車場が満車の場合は、フロントで提携駐車場を案内してもらえるとのこと。
神戸ポートタワーホテルのフロントロビーは1階にあります。落ち着いた雰囲気の広いロビーの奥にフロントデスクがあり、チェックイン・チェックアウトの手続きを行えます。
基本のチェックイン時間は14時から、チェックアウト時間は11時まで。チェックインの際にルームキー(カードタイプではなく、昔ながらの鍵)を受け取ります。
フロントロビーには周辺情報のチェックなどに使えるロビー用パソコンや、お土産販売コーナーがあり、観光で神戸に訪れた人に便利です。
神戸ポートタワーホテルの客室数は全193室。ゲストの用途に合わせたさまざまな種類の客室があり、洋室は1名~3名まで、和室は1名~最大12名までが1室に宿泊可能です。
和室は3階・4階に位置し、「なごみの湯宿」という名称がついています。洋室は7階~12階にあり、予約時に階数を指定することはできません。
和室は全室禁煙で、洋室には禁煙ルーム・喫煙ルームがあり。女性専用ルームは、以前はあったそうですが、2012年1月をもって取り扱いが終了となり、現在はありません。
今回は楽天トラベルから予約をし、デラックスシングルルーム(禁煙)に宿泊しました。
利用した「禁煙DXシングル(ベッド幅140cmの広々ダブルベッド)」という宿泊プランは、神戸ポートタワーホテル公式サイトにはなく、楽天トラベル独自のプランの様子。部屋の広さとベッド幅からすると、ダブルルームをシングルユースで提供しているのでしょう。
神戸ポートタワーホテルは予約時に階層指定ができないのですが、備考欄に「眺望のよいお部屋を希望します。」と書いたところ、客室としては最上階となる12階の角部屋が用意されていました。必ず希望通りになるわけではないと思いますが、リクエストがあれば、書いておくとよいかもしれませんね。
デラックスシングルルーム(実際はダブルルームだと思われます)は、15㎡とシングルルームにしては広めで、ベッドも幅140cmのダブルベッドが置かれています。
窓際には2人掛けのソファと小さな丸テーブルがあり、窓から景色を眺めながら簡単な飲食が可能。ただし、ソファに腰を下ろしてみると、経年劣化しているのかスプリングが当たり、あまり座り心地は良くありませんでした。
角部屋のため、窓が2面あり、神戸港方向の窓の横には、鏡台を兼ねたライティングデスクと椅子が置かれています。
デスクの上には薄型テレビなどの備品とアメニティ。幅広のデスクでコンセントもあるので、ノートパソコン作業や書き物をするのにも便利で、出張の際にはありがたいです。
幅140cmのダブルベッドは、シングルユースで広々と寝ることもできますし、2人でも狭くはないでしょう。掛け布団はシーツの端をマットレスに挟みこむ昔ながらのスタイル。
ベッドの両脇には台があり、電気スタンドが置かれています。ただ、オン・オフしかないタイプで、光量調整ができないため、夜は「煌々と明るい」か「真っ暗」のどちらかになってしまいます。薄明りにもできると良いのに、と思いました。
ところで、このベッドですが、実際に寝てみると、両側から中央に向かってV字に緩い傾斜がついてしまっているようで、スプリングが背中に当たる感覚もあって、正直なところ、寝心地がよいとは言えませんでした。
翌朝、シーツをはがしてベッドマットを見てみると、マットレスの厚みはそれなりにあるものの、スプリングが劣化して、マットレスの中央に折れ目がついてしまっていました。
神戸ポートタワーホテルは2009年にリニューアルオープンしていますが、もともとは1970年開業のホテルなので、もしかしたらリニューアルオープン以前から使われているマットレスなのかもしれません。
ホテルの建物の古さはともかく、ベッドはホテルに泊まる上で重要なポイントだと思うので、このマットレスはさすがに新調して欲しいですね。昨今はリーズナブルなホテルでも良いベッドマットレスを導入しているところが増えてきていますから、どうしても見劣りがしてしまいます。
そして、もう一つ気になったのは、客室のカーテンが遮光カーテンでなかったこと。角部屋は2面窓があるので、朝になるとかなり外光が差し込み、眩しく感じます。朝早く起きて活動する日は良いかもしれませんが、朝寝坊したいときには気になるかもしれません。
神戸ポートタワーホテルの洋室には、客室備品として、液晶テレビ、電気ケトル、ドライヤー(Panasonic・イオニティ)があります。VOD(有料放送)も利用可能。
客室内では、インターネット接続(Wi-Fi)も無料で利用できます。
また、レンタル品として、数に限りがあるようですが、空気清浄機、加湿器、アイロン、ノートパソコン(1泊1,000円)も用意されているとのこと。
お茶セットは、煎茶ティーパックとインスタントコーヒーが用意されています。
デスク横(テレビ下)には、冷蔵庫があります。中身は空なので、近くのコンビニや館内の自動販売機で買ってきた飲み物を冷やすのに使うためのものでしょう。
部屋の入り口近くにあるクローゼットスペース(扉なし)には木製ハンガー、スリッパ、洋服ブラシ、靴べら。客室ベッドの上には作務衣(部屋着)が用意されていました。
館内の大浴場「なごみの湯」へ行く際も、この作務衣とスリッパの着用でOKです。
神戸ポートタワーホテルには、人工温泉の大浴場「なごみの湯」があるためか、客室内のバスルームとトイレはかなり狭く、設備の古さも目立ちます。
トイレは洗浄機付きのもの(ウォシュレットタイプ)ですが、便座が温かくならないタイプのもので、冬場は座るとひんやりします。
ユニットバスは狭く、特に縦の長さが短いため、足を伸ばして入ることはできません。
また、水栓は水と湯のふたつのハンドルを回して温度と流量を調節する古いタイプのもので、毎回ちょうどよい温度と流量にするのが面倒です。さらに、今回はシャワーの金属部分に破損があり、シャワーヘッドではない部分からもお湯が飛び散るというトラブルも。
入浴は一日の疲れを癒す大切な時間です。泊まった部屋にもよるのかも知れませんが、水回りの古さやメンテナンスといった不十分な点は今後改善してもらいたいところです。
浴室アメニティは、歯ブラシ、ヘアブラシ、ひげそり、ボディスポンジ、シャンプー・コンディショナー・ボディソープ(ポンプタイプ)、バスタオル、フェイスタオルと、必要最低限なものが揃っています。
驚いたのは、フェイスタオルの薄さとゴワゴワさ。よく粗品でもらう薄いタオルをかなり使い込んだような感じで、肌触りも悪く、仮にもホテルの客室アメニティにこのタオルを置くのはどうなんだろう……と思ってしまいました。バスタオルは普通の厚さ&柔らかさのものでしたが。
今回は神戸ポートタワーホテルの客室としては最上階となる12階の角部屋に宿泊したため、2面ある窓から美しい神戸港の景色を楽しむことができました。
上写真は、南側の窓から早朝に見た景色。朝日に照らされる神戸ポートタワー、メリケンパークオリエンタルホテル、カワサキワールド、ホテルオークラ神戸が美しかったです。
西側の窓からは、神戸ポートタワーとノートルダム神戸(結婚式場)が見えました。
南側の窓からの夜景。ライトアップされた神戸ポートタワーホテルとカワサキワールドは、港町神戸ならではの印象的な夜景です。
西側の窓からの綺麗な夜景が見られます。部屋の階数や向きによって窓から見える景色は異なると思いますが、今回は神戸らしい雰囲気の夜景を見ることができたので大満足。
神戸ポートタワーホテルには、岩盤浴やサウナも備えた人工温泉の大浴場「なごみの湯」(3階)、宿泊者が無料で利用できるトレーニングジム(4階)、コインランドリー(4階)、会議室、結婚式場、お土産コーナー(1階ロビー)などの館内施設があります。
なごみの湯は、1000ppmの高濃度炭酸が特徴の炭酸泉をはじめ、数種類のお湯を楽しめる人工温泉の大浴場です。サウナ、岩盤浴(1時間500円)も備えています。
神戸ポートタワーホテルの洋室に宿泊している人は、なごみの湯を500円で利用できます。(和室「なごみの湯宿」に宿泊の場合は無料。)
なごみの湯の営業時間は、朝6:00~10:00、 昼14:00~24:00の二部制です。
自動販売機(各種飲料水、アイス、アルコール、タバコ)も館内に設置されています。
館内飲食施設は、バイキングレストラン「神戸ポートキッチン」(2階)、和食処「みさお亭」(2階)、展望レストラン・バー「ダイニングバー神戸倶楽部」(13階)の3つ。
「神戸ポートキッチン」は朝食ブッフェ会場になるほか、昼はランチバイキングも提供。和食処「みさお亭」では、本格和食ご膳とお酒をいただくことができ、「ダイニングバー神戸倶楽部」では、最上階からの景観を眺めながらのディナーや、お酒を楽しめます。
神戸ポートタワーホテルの朝食は、2階「神戸ポートキッチン」にて和洋中メニューの朝食ブッフェ、またグレードアップメニューとして、13階「ダイニングバー神戸倶楽部」にてプレミアムな和朝食をいただくことができます。
今回は、13階神戸倶楽部で和定食をいただきました。
内容は、月変り八種盛り、烏賊の造り あしらい一式、兵庫県産丹波黒豆納豆、牧草卵の温泉卵、北海道産秋鮭の塩焼き、だし巻き卵、湯豆腐 ポン酢、味付け海苔 京都の漬物三種盛、兵庫県産三田米のご飯、お味噌汁、カットフルーツ、淡路産野菜のスムージー。
丹波黒豆の納豆など珍しいものもあり、ちょっといい旅館でいただく朝食のような盛りだくさんの和定食で、どれもとてもおいしく、大満足でした。
目の前で調理してくれる牛網焼きもおいしく、朝から贅沢な気持ちになれました。
和洋中の好きなメニューをあれこれ選べる朝食ブッフェも楽しいものですが、朝の神戸港を見下ろしながら落ち着いてゆっくり朝食を食べたいときや、和食派の方にはおすすめ。
(※季節や仕入れ状況によりメニューが変更になるようなので、あくまで一例として参考にしてください。)
神戸倶楽部での朝食提供時間は、平日 7:00~9:00(L.O)、土日祝 7:00~9:30(L.O)となっており、朝食付き宿泊プランでない方は1人2,000円(税別)で利用できます。
また、2階神戸ポートキッチンでの朝食ブッフェの提供時間は7:00~9:00(L.O)で、朝食付き宿泊プランでない方は、大人は平日 1,500円、土日祝 1,700円、子ども(3歳以上の小学生まで)は平日 750円、土日祝 850円で利用できます。(いずれも税別)
小学生以下の子どもはダイニングバー神戸倶楽部を利用できないので、ご注意ください。
神戸ポートタワーホテルが古いホテルだとはわかった上で泊まりましたが、部屋に入ってすぐの場所にヘアピンが落ちていたり、シャワーの部品が壊れていてお湯が飛び散ってしまったりと、清掃やメンテナンスの部分にチェックの甘さを感じざるをえませんでした。
また、室内のソファやベッドのマットレスのスプリングが経年劣化していて、座り心地、寝心地がいまいちだったのも、正直なところ不満足です。
反対に、良かったのはお部屋からの眺望。今回は窓が二面にある角部屋に泊まったため、神戸港やポートタワーが目の前に見え、夜景も、朝日に包まれた景色も楽しむことができました。この価格帯のホテルで、このロケーションと眺望が手に入るのは嬉しいですね。
また、13階神戸倶楽部でいただいた和定食の朝食もおいしく、景色も良く、満足でした。
まとめると、お部屋での快適な滞在・寝心地の良いベッドを求める方にはおすすめできないホテルですが、神戸港近くという立地や景色・夜景を重視する方には良いと思います。
正直な感想として、女性の方がビジネスホテルとして利用するには不満が残りますが、男性の方のビジネス目的での宿泊や、家族やグループで和室に泊まって、手ごろな料金で大浴場の温泉とおいしいご飯を楽しむのなら全く問題ないでしょう。
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住所 | 兵庫県神戸市中央区波止場町6-1(地図) |
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電話 | 078-371-8080 |
アクセス | JR・阪神「元町」駅 徒歩8分。阪急「花隈」駅 徒歩7分。地下鉄「みなと元町」駅徒歩4分 ※「ホテル」~「三宮駅・新神戸駅」間の無料送迎シャトルあり。 |
最寄駅 | 地下鉄「みなと元町」駅 |
部屋数 | 193室(洋室155室、和室32室、その他6室) |
設備 | 会議室、結婚式場、自動販売機(各種飲料水、アイス、アルコール、タバコ)、洗濯乾燥コインランドリー(有料)、電子レンジ、 |
インターネット | 洋室:有線LAN接続・無線LAN Wi-Fi接続(無料)、和室:無線LAN Wi-Fi接続(無料) |
駐車場 | ホテル駐車場あり。最大25台 1,500円/泊(税込) 先着順/予約不可 |
サービス | マッサージ(無料)、クリーニングサービス(有料)、宅配便受取、パソコン貸出(有料) |
クレジットカード | VISA・JCB・American Express・UC・DC・NICOS・Master Card・楽天KC・銀聯のクレジットカードが利用可能。 |
チェックイン | 14:00~ ※宿泊プランによりチェックイン時間が異なる場合あり。 |
チェックアウト | ~11:00 ※宿泊プランによりチェックアウト時間が異なる場合あり。 |
ayan
愛知県在住フリーランスで、ブログ歴14年目のブロガー&旅ライターとして国内外で活動中。各国政府観光局及び航空会社とのタイアップ企画参加経験も複数あり。
旅行が好きで、過去に旅した国は10カ国以上。5つ星ホテルからバックパッカーズ(安宿)のドミトリーまで多種多様な宿泊施設に泊まった経験を元に、ホテルやラウンジを詳しく紹介します。
編集&校正 ビー・エイブル