クラス:tourist 口コミ評価:4.0/5.0
ホテル星羅四万十に泊まってみた感想とおすすめ度。客室の様子やバスルーム(お風呂)・アメニティグッズなどの客室備品・朝食の内容などのホテル予約サイトに書かれている口コミや評判が本当なのか、宿泊記を交えて詳しくご紹介します。「日本最後の清流」と謳われる四万十川の上流、山間の町・西土佐にホテル星羅四万十(せいらしまんと)はあります。
周囲を山々に囲まれ、四万十川が流れるこのエリアでは、カヌーやラフティングといったウォータースポーツやサイクリングを楽しむことができます。四万十川にかかる沈下橋(増水時に水面下に沈んでしまう橋)を観光したり、四万十川を遊覧する屋形船に乗るのもいいでしょう。
ホテル名の「星羅(せいら)」には漢語で「星々の列なる様」という意味があるのだそう。ホテルのある四万十市西土佐は平成元年に環境庁(現環境省)から「星空の町」に指定されており、それがホテル名の由来にもなっています。
明るい建物の少ない夜間は、一面の星空を楽しむことができる素晴らしい環境です。
自然豊かな立地に合わせるように、ホテル星羅四万十はコンクリート打ちっぱなしの壁と石組の壁が周囲の景色に溶け込む外観をしています。建物内は吹き抜けで開放感があり、お部屋もゆとりのある造りなので、落ち着いた滞在を楽しむことができるでしょう。
今回は、実際にホテル星羅四万十に泊まってきたので、お部屋や朝食・アメニティなど、予約サイトの口コミや評価に書かれていることが本当なのか感想を交えてご紹介します。
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ホテル星羅四万十の最寄り駅は、JR予土線江川崎駅になります。高知県の窪川から江川崎へは約2時間、愛媛県の宇和島から江川崎へは約2.5時間。江川崎駅からホテルまでは車で約5分、ホテルが送迎してくれるので、到着時刻を知らせておくとスムーズです。
車の場合、高知方面からは高知自動車道の「四万十町中央IC」から窪川まで国道56号線、窪川から四万十市西土佐 江川崎まで国道381号線を進みます。
愛媛方面からは松山自動車道の「三間IC」から鬼北まで県道57号線、鬼北から四万十市西土佐 江川崎までは国道320号線、381号線を進みます。
車の方には無料の駐車場が用意されています。駐車場の幅は余裕があるのですが、前後の余裕は少な目です。我が家は到着が遅く、ほかの車と車の間に止めることになったためぶつけないか気を使いました。
大型の車はエントランス前のスペースに止めるほうが安心でしょう。
メインエントランスとは別に駐車場とロビーを行き来できる入り口があります。
水の流れとカヌーのオブジェが四万十川滞在を彷彿とさせるフロントロビー。
ホテル星羅四万十のフロントロビーはコンクリート打ちっぱなしの壁と石積みの壁がとても印象的。広くはないのですが吹き抜けになっているのでとても開放感があります。
フロントスタッフは常時待機しているわけではなく、フロントが無人になっているときもありました。でも人の気配を感じると奥からさっと出てきて対応してくれます。
フロントデスク前には座るところがあり、帯同者にも安心です。チェックインは16:00~、チェックアウトは~10:00。
ロビーとレストランの間にはカヌーをディスプレイして水を流していました。四万十川ではカヌーツーリングもよく行われています。「自然を楽める環境のホテル」にやってきたことを肌で感じる演出だなと思いました。
ロビーから一段下がったところにはティーラウンジが設けられています。利用時間は8:00~21:00(L.O.20:00)テラスへ出ることもでき、四万十川や山々を望みながらゆっくりくつろぐことができます。
防犯上、22:00にメインエントランスが閉まります。遅い時間に出かける場合は、フロントに一声かけて鍵を預けておくといいようです。
ホテル星羅四万十のお部屋は洋室、和室があります。ゆとりのある広い部屋が多く、家族はもちろん、グループでの宿泊にもぴったりです。全14室、全客室禁煙となっています。
今回、ホテル星羅四万十では洋室トリプルのお部屋に泊まったので紹介します。
部屋に入ると「わあ、広い!」と思いました。シングルベッド3台のほか、ソファーとテーブルも備えられていてちょっとしたリビングコーナーがありました。ベッドとベッドの間隔も十分にあり、これなら友人同士で泊まっても気兼ねをしなくてすむでしょう。
ホテル星四万十の客室は全室禁煙となっています。
天井が高いのでとても開放感があります。空気を循環させるためにシーリングファンが回っていました。
2か所にあるベッドのサイドテーブルは折り畳み式になっています。使わないときはたたんでおくと邪魔にならないのがいいですね。
片方はサイドテーブルを出すとライトのスイッチ、目覚まし時計、コンセントが現れますが、もう片方にはありませんでした。今回3人で宿泊した我が家はこれでも問題はありませんでしたが、枕元にコンセントが1つしかないので人によっては不便を感じるだろうなと思います。
室内灯は天井にあるライトとベッドやデスク上のスタンドのみで、フットライトはありませんでした。
ソファーは2人掛け用と1人掛け用が2つあり、挟まれるようにホテルの館内案内や写真集が置かれた小さな丸テーブルがあります。
ソファーの奥にはデスクとテレビ。ドアがあったので、「大人数で泊まるときは隣の部屋と行き来できる(コネクティングルーム)かしら?」と思ったら、パイプスペース(配管作業用)への扉でした。鍵がかかっているので出入りはできません。
デスクの上にはお茶のセットと四万十らしい青のりせんべいが置いてありました。小さな茶筒の中にテトラパック入りの茶葉が入っており、急須でお茶を淹れます。水差しにはたっぷりのお水が入っており、ここですぐにお茶を用意できるようなっていました。
お湯を沸かすのは電磁調理器です。小ぶりなポットですが、これにいっぱいでちょうど急須1杯のお湯を沸かすことができました。沸くまでに少し時間がかかります。
デスクにはティッシュケースのほかスタンドライト、ドライヤーもあります。鏡があるのでこの場所にドライヤーを設置したのでしょうか。コンセントが増設されており、ホテルができた当時と現在とでは使用する家電の数が違うのだな...と感じました。
入口のすぐ横には大きめのクローゼットがあり、ハンガー、洋服ブラシ、消臭スプレー、室内用スリッパ、館内用スリッパ、貴重品入れがありました。
十分な幅のある大きめのクローゼットですが、私が着替え用に持参したロングワンピースは裾20cm位が底についてしまいました。一般的な上着やスカート等なら問題なくかけることができますが、長さのある洋服は注意したほうがよさそうです。
クローゼットの隣には冷蔵庫と荷物置き場がありました。冷蔵庫の中は空なので、買ってきたものを入れておくことができます。
ただ、クローゼットと荷物置き場が近いのは便利でいいのですが、どうして冷蔵庫がこの場所なのが気になります。お茶セットを置いているデスク近くのほうが使い勝手がいいと思うのですが、そちらには置き場所がとれなかったのでしょう。
お部屋は景色を楽しめるように窓が大きく設けられています。
しかしチェックインのときにホテルスタッフが恐縮して「場所柄、この時期の夜間は明かりを求めて虫がたくさん寄ってきます。できれば厚手のカーテンを閉めていただいたほうが、虫があまり寄ってこなくて過ごしやすいかと思います」と言っていました。
山が近く、川の流れがある場所です。どうしても虫が多く発生してしまうのは仕方がないこと。窓の開閉はもちろん、明かりが漏れないようにカーテンを閉めるのも快適に過ごすためには必要です。
今回ホテル星羅四万十では「川側のお部屋」に泊まったので、窓からは四万十川と山々を楽しむことができました。
緑の山々を見ていると、日常を離れてリフレッシュできそうです。
夜は街灯のみでとても暗くなります。窓からの景色を楽しむのは朝・夕がおすすめです。
ホテル星羅四万十のバスルームはとても狭いです。洗面台がバスタブにかかっていて、このバスタブではゆっくりとくつろぐことはできなさそう。
ホテル星羅四万十は温泉施設があるので、お部屋のバスルームは最低限にしているのだと思います。トイレは洗浄機付き便座(ウォシュレットタイプ)。
水栓はお湯と水が別々になっているタイプ。施設の古さを感じます。
シャンプー、コンディショナー、ボディーソープはデタイユ・ラ・メゾン。パリの老舗ブランド「デタイユ」とPOLAがコラボしたシリーズです。パステルカラーが見た目にかわいらしいですね。
温泉(女性用)にも同じものを置いてありました。フェイス&ハンドソープはKOSEのマイルドモイスチュア ウォッシュです。
バスルームはお部屋から一段高くなっており、踏み台が置かれていました。足の不自由な方は少し不便を感じるかもしれませんね。
ホテル星羅四万十の洗面台に置かれているアメニティは、ハブラシ(3本)、ヘアブラシ(3本)、カミソリ(1本)、コットンセット(1つ)です。必要最小限のものを用意してある感じです。
カミソリが1本なのは、今回男性1人、女性2人での宿泊だったからでしょう。
ベッドの上には浴衣、茶羽織(ちゃばおり)、タオル、バスタオル、ビニール製のきんちゃく袋が用意されていました。温泉宿っぽい一式ですね。
ホテル星羅四万十には温泉施設があります。少しだけトロみのあるお湯は神経痛やリュウマチ、お肌の荒れ症などに効能・効果があるのだそう。
男性側にはドライサウナ、女性側にはミストサウナが併設されています。露天風呂がないのは虫が多いからでしょう。温泉の利用時間は16:00~23:00までと6:00~9:00まで。
一般の方も大人800円、子供400円、幼児(3歳以下)無料で利用できます。時間は7:00~9:00、16:00~22:00と宿泊客とは時間が少し異なっています。土日祝と夏休み(7/20~8/30)は11:00~14:00の間も利用できます。
また、要予約の家族風呂もあります。温泉ではないのですが、家族そろってゆっくりと入りたい方にはいいでしょう。
浴場前休憩所には冷水やイス、マッサージチェア(有料)が用意されているので、お風呂上りはほてった体を休めることができます。
自動販売機もここ浴場前休憩所にあります。ランドリーが自動販売機の向かいにあり、使用する場合はフロントに声をかけてくださいとのこと。
フロントの隣には売店があり、種類は多くはないのですがちょっとしたお土産を買うことができます。アイスや牛乳もあり、お風呂上りに買っている人がいました。売店の営業時間は7:00~21:30。
2階の目につきにくい場所にアルコールの自動販売機と喫煙コーナーがありました。喫煙コーナーは階段への通り道になる場所で、近年の嫌煙・分煙に配慮して無理やり設けたのでしょう。空気清浄機が2台稼働していました。
2階はテラスがあり、自由に出入りできるようになっていました。今回は曇りだったので諦めましたが、夜ここで星空を見上げるのも良さそうです。フロントに言うと懐中電灯や虫よけスプレーを貸してくれます。
ホテル星羅四万十のすぐ近くに四万十天文台があり、天体観望会(天体観測会)を開催しています。定員に達していたため今回は参加することができませんでした。興味のあれば早めにチェックインをして問い合わせたほうがいいでしょう。
今回ホテル星羅四万十では夕食・朝食付きのプランで宿泊したので、食事の様子を紹介します。
夕食・朝食のスタート時間は30分ごとに決められており、チェックインのときに希望を聞いてくれます。レストラン「星の郷」の営業時間は21:00までなので、夕食をとる方は19:30までにチェックインをするようにしましょう。
まずは夕食。スタンダードの「四万十会席プラン」も魅力的でしたが、「四万十会席プラン」をコンパクトに、リーズナブルにした「四万十御膳プラン」をチョイス。あまりたくさん食べることができない方におすすめのプランです。
コンパクトとはいっても、アユの塩焼き、青海苔の天ぷら、四万十米豚の陶板焼きといった、四万十らしい料理が並びます。もちろん、高知県なので鰹のタタキもありました。「カシューナッツ豆腐」なんて変わった一品もあり、ついつい食が進んでしまいます。
出来立ての料理を次々と運んでくれるスタイルで、時間をかけて食べるため、コンパクトとはいえ十分にお腹がいっぱいになりました。
朝食は和定食。大人も子供も同じ内容になります。ごはんは四万十市大宮地域の低農薬栽培のお米「大宮米」で、モチモチとした甘みがおいしいごはんです。
ユニークだったのはアメゴの干物を自分で炙ってからいただけたこと。焼き立てのふっくらしたアメゴは頭からパクパクいけちゃうおいしさでした。
ごはんとお味噌汁はお替り自由です。写真では下げられたあとなので写っていませんが、レタスのサラダもありました。
お料理は全体的に和食よりで、夕食でも朝食でも四万十らしい食材が提供されたのが嬉しいですね。旅行は「その土地の物を食べる楽しみ」もあるので、満足できる内容でした。
今回ホテル星羅四万十に宿泊したのは、「親戚宅から近かったため」でした。実際に泊まってみると、ここは自然を楽しみ、リフレッシュするのにとてもいい場所だと思います。街の喧騒から離れ、山々の緑と四万十の流れを見ながらのんびり過ごすもよし。
四万十川ではカヌーやラフティング体験ができるので、目いっぱい遊ぶのもいいでしょう。レンタサイクルで自然の中を走ってみるのも気持ちがよさそうです。
遊び疲れた体を温泉で癒し、夜は天気が良ければ星空を眺める。そんな贅沢な1日を過ごせるでしょう。
ホテルは設備にやや古さを感じましたが、特に不便は感じませんでした。ホテルの部屋数が少ないため宿泊人数も多くなく(満室でも客数は30~40人程度だと思います)、ゆったりと過ごせるのが魅力的。
ただ、場所柄、夏場はどうしても虫が多くなるのが難点です。虫嫌いの方にはつらいかもしれません。
あと小中学校がすぐ近くにあるので、平日の夕方だとチャイム等の音が聞こえてくるかもしれません。私は土曜日の18時以降にホテルに到着したので、学校はとても静かでした。
自然の中でゆっくりとした休日を楽しみたい方に、ホテル星羅四万十をおすすめします。
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住所 | 高知県四万十市西土佐用井1100(地図) |
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電話 | 0880-52-2225 |
アクセス | 公共交通機関:JR江川崎駅から車で約5分。江川崎駅とホテル間の送迎あり。 車の場合:高知方面から 高知自動車道「四万十町中央」出口 ~国道56号線~国道381号線 松山方面から 松山自動車道「三間」出口~県道57号線~国道320号線~国道381号線 |
最寄駅 | JR予土線 江川崎駅 |
部屋数 | 14部屋 |
館内施設・設備 | レストラン「星の郷」、ラウンジ、温泉、家族風呂、ランドリールーム、マッサージ器、売店、自動販売機、展望テラス |
インターネット | 全客室Wi-Fi接続(無料) |
駐車場 | 有(無料) |
サービス | コピー、FAX、両替(日本円のみ)、天体観測会(有料) |
クレジットカード | JCB、VISA、マスター、AMEX、ダイナース |
チェックイン | 16:00 |
チェックアウト | 10:00 |
公式サイト | ホテル星羅四万十 |
さえ
胃弱だけど食べることが好きな主婦ライター。旅行の楽しみの半分は食にあり。海外一人旅もこなす旅行好きです。楽しい旅行のお手伝いができればと思います。香川県在住。
編集&校正 ビー・エイブル