クラス:business&tourist 口コミ評価:4.2/5.0
エスティネートホテルに泊まってみた感想とおすすめ度。客室の様子やバスルーム(お風呂)・アメニティグッズなどの客室備品・朝食の内容などのホテル予約サイトに書かれている口コミや評判が本当なのか、宿泊記を交えて詳しくご紹介します。エスティネートホテルは沖縄本島の幹線道路、国道58号線沿いにあるホテルです。
ゆいレール「美栄橋」駅から徒歩5分、国際通りまでは徒歩10分以内という、観光に便利な場所にあります。また、ホテルの裏には沖縄を代表する歓楽街である松山地区。飲食店やバーなどのナイトライフもアクティブに楽しみたい方にはぴったりの立地です。
エスティネートホテルは、もともとあったビジネスホテルを改装したホテルですが、“旅人とローカルが集うライフスタイルホテル”を掲げる一風変わったホテル。
ホテル名のESTINATEは、“目的地” を意味する英単語“DESTINATION”から頭文字のDをはずすことで不完全さを現し、このホテルに滞在することで次の目的地を見つけてほしいという意味が込められているそうです。
スタイリッシュなフロントロビー兼ラウンジ(レストラン、カフェ、バーともなります)でのゲストとスタッフの交流を中心とした旅のスタイルを提案しています。
多国籍な人々が集まるラウンジでは、ミニイベントが毎日のように催され、まるでシェアハウスやサービスアパートメントに滞在したかのような気分が味わえるのが特徴です。
エスティネートホテルの予約サイトでの評価は4.2と評判は良いのですが、そのコメントをよく見ると、絶賛と酷評に別れています。良くも悪くも人を選ぶホテルと言えそうです。
今回は、実際にエスティネートホテルに泊まってきたので、お部屋や朝食・アメニティなど、予約サイトの口コミや評価に書かれていることが本当なのか感想を交えてご紹介します。
Contents Menu
エスティネートホテルは沖縄本島の大動脈、幹線道路の国道58号線沿いにあります。空港からは車で約15分で到着できる立地です。
もしレンタカーなどで来るのであれば、ホテルの駐車場はないので、いったんフロントに立ち寄り、近隣駐車場の割引券(800円/1泊)を購入するのがお得です。(付近の駐車場は1500円~/1泊が相場)
国道58号線はオフィスビルなども多いので、配達車両用に一時停止スペースがあります。しかし、7:30~9:00と17:30~19:00(土日祝・年始三が日除く )の時間帯は、第一通行帯(一番左の車線)がバスレーン規制を行っているので、その時間帯は避けるか、裏手から回ってください。
沖縄都市モノレール ゆいレールで来る場合は、最寄り駅は「美栄橋」(みえばし)駅となります。美栄橋駅からホテルまでは国際通りと反対方向に向かって歩いて約5分です。
美栄橋駅から国際通りまでが歩いて約5分なので、ホテルからは国際通りまで徒歩で約10分で到着できます。また、慶良間(けらま)諸島への船が就航している「とまりん」(泊ふ頭旅客ターミナル)へも徒歩10分程度となっています。
那覇市内の観光地へのアクセスは非常に便利な立地といえるでしょう。
エスティネートホテルのー入口は国道58号線側と、ホテル裏手側からの2か所あります。エントランスから入ると、広々としたシックな雰囲気のラウンジが広がっており、フロントデスクはバーカウンターと兼用です。
入るとすぐにスタッフの方からフレンドリーな挨拶を受け、対応してもらえました。
車で来ていたので、チェックイン前に近隣駐車場の割引チケットをその場で購入。駐車場はホテルの裏をまっすぐ行った場所にあるのですが、ちゃんと地図もいただけました。
荷物を預けて駐車場に向かい、戻ってからチェックイン。ウェルカムドリンクサービスは沖縄ならではのさんぴん茶(ジャスミンティー)のシロップを使ったドリンクでした。
もしフロントデスクが混み合っているようでしたら、フリーWi-Fiが使えるラウンジでのんびり待つこともできます。ウェルカムドリンクをここでゆっくり楽しんでから客室に入ることももちろん可能。
フロントの横では、ホテルのロゴを冠したオリジナルグッズの販売がされています。人気はマグカップやトートバック、それからうちわだそうです。
チェックインの手続き後は、フロントカウンターの向かいにあるエレベーターで客室まで上がります。
エスティネートホテルは、もともとビジネスホテルだった建物を、全室デザイナーズスタイリッシュにリノベーションしているのが特徴です。
客室よりラウンジで過ごしてほしいというコンセプトから、どの部屋タイプもミニマルにまとめられています。
部屋タイプは以下の4種類です。
今回エスティネートホテルのスタンダードタブルに宿泊したので、お部屋の中の様子を詳しく紹介します。
入るとまず部屋のコンパクトさにびっくり。ドアを開けると、左側がバストイレ、奥にベッドがあるのがわかります。
クローゼットはなく、壁にハンガーがかかっていますが、このハンガーと靴べらは、ホテルの刻印が押されているオリジナルのもの。デザイン性が高いです。
見えている床面積は狭いですが、ベッドのマットレスは実はシモンズ社製とのことで、とても快適に眠れました。この価格帯のホテルでシモンズ社製のマットレスは珍しいのではないでしょうか。
布団はやや薄めですが、フロントで毛布を借りることができます。ベッドの上に準備されたタオルもしっかりとした厚手でふかふかのもの。ただ、このホテルには残念ながら室内着(パジャマ)の貸し出しはないので、自分で室内着を持参する必要があります。
また、沖縄ではあまり必要ないこともあり、部屋のエアコンは冷房のみとなっています。もし、寒いということがあれば、携帯ヒーターも貸し出ししているそうです。内線電話がないので、自分の携帯電話で外線をかけるか、あらかじめもらっておくとよいでしょう。
向かい側にはこの部屋のサイズにしては大きめで、ライトも備えられた机。椅子を引くとすぐベッドにあたりそうな距離ですが、ちゃんと座って作業ができます。
机の上にはティシュケースとアロマミストのほか、お水のペットボトルサービスがありますが、お茶セットはありません。電気ケトルが必要な場合はフロントまで申し出るとレンタルできます。全館のフリーWi-Fiは、確かにPCを繋いでも支障のない速さでした。
机の下には冷蔵庫、引き出しにはドライヤーが収納されています。この部屋は洗面スペースにコンセントがないので、鏡を見ながらドライヤーをかけられないのはやや不便に感じました。
ベッドの向かいには壁掛けテレビがあります。
もっと広いスーペリアルーム(24㎡)やデラックスルーム(36㎡)であれば部屋でくつろぐという選択肢もありかもしれませんが、エスティネートホテルの立地とコンセプトからすると、部屋に滞在するというよりも外やホテルのラウンジでゆったりと過ごす、シェアハウスのように、スタッフや他のお客様と交流するためのホテルであると感じました。
いつまでも長居できる飲み物や食事も美味しいカフェとして使えるラウンジの方が居心地が良く、仕事を少し持って行きましたが、部屋よりもむしろ作業がはかどりましたので、おすすめです。
口コミでも評判の良くないエスティネートホテルのバストイレ。確かにとても狭いです。
お風呂はユニットタイプで、バスタブは身長160cmの私がかろうじて浸かれそうな感じなので、お湯を溜めてゆったりするのには向かなさそう。
ただし、シャワーヘッドはちゃんと大きめのしっかりタイプで水圧も強めでした。
また、シャンプー、コンディショナー、シャワージェルはディスペンサー式ですが、ペリカン石鹸の人気商品「プロバンシア」のもので、シャンプー・コンディショナーはラベンダーのアロマ、シャワージェルはアーモンドのアロマで優しい洗い上がりです。
歯ブラシセットもありますが、コップはなんと紙コップ。アメニティも無駄を省いてメリハリをつけていると感じました。コームやシザーが必要な場合はフロントで申し出れば、もらうことができます。
部屋には内線電話がないので、自分の携帯電話で外線をかけるか、あらかじめチェックインの時に確認しておくとよいでしょう。
洗面台には泡タイプのハンドソープ。こちらはPOLAのものでした。ソープ類とアメニティが載っているので、洗面台は物を置くスペースはあまりありません。また、コンセントがないのでドライヤーは持ち込めないのがやや不便です。
トイレは洋式の洗浄機能付きトイレ(ウォシュレットタイプ)です。バスルームが変形タイプなのでやや斜めに配置されています。
このように、エスティネートホテルはバストイレに重きを置く方にはちょっと厳しいかもしれません。とはいえ、必要な機能は揃っていますし、このクラスのホテルにしてはシャワーやシャンプーなどの品質が高いので、お風呂はシャワーで済ませることが多い方には問題ないように思いました。
エスティネートホテルは、正面が国道58号線、両側は建物に囲まれ、道路と反対側は繁華街です。そのため、景観についてはあまり期待できません。
今回宿泊した部屋は建物と面した側でした。7階からの眺めです。
こちらは夜の風景。夜景には期待できません。
なお、ホテルが面している国道58号線は夜でも明るいので、女性でも安心して通れます。
エスティネートホテルのメイン施設は1階ラウンジです。
モーニング、ランチ、カフェ、ディナー、バーというように何通りにも使えるほか、宿泊客が楽しめるよう趣向を凝らしたちょっとしたイベント(この日は泡盛のテイスティング)も催しています。
それぞれの営業時間は以下の通り。
ラウンジは、宿泊客だけでなく、一般の方も飲食可能で、ランチタイムやディナータイムには近隣の職場の方も多くいらっしゃるそうです。
メニューにはこだわりがあり、特にコーヒーについては、沖縄のコーヒーブームの先駆けともなった名店、栄町市場にある「COFFEE potohoto」(ポトホト)がエスティネートホテルのために作ったオリジナルブレンドと、旬のスペシャリティコーヒーを楽しむことができます。
ドリップについても定期的に研修を行っているというコーヒーは、その辺のカフェよりよほど美味しいので、コーヒー好きな人には特におすすめ。テイクアウトもできます。
また、バータイムには1,000円でちょい飲みにも最適な「せんばるセット」(ビール・ワイン・ハイボールの中からお好きなもの2種とおつまみ1品)など気軽に楽しめるメニューもあり、別のホテルに宿泊していても利用できそうですね。
また、ホテルの裏手にはテラス席があり、ほぼ一年中バーベキューが楽しめます。
バーベキューの料金は1人前1,200円~とかなりリーズナブルです。
館内施設としては、ほかに4階にコインランドリーがあります。洗剤は別投入で、フロントで100円で購入可能です。
なお、ホテル館内に自動販売機はありませんが、歩いて2分ほどのところにコンビニエンスストアがあります。
また、日産レンタカーがすぐの場所にあり、歩いて10分ほどの「とまりん」(泊ふ頭旅客ターミナル)とその付近でも複数のレンタカー会社があるので、ホテルを拠点としたレンタカー調達にも困りません。
エスティネートホテルの朝食は、1階のラウンジで食べられます。朝7:00~11:00までと、朝食時間が長めに設定されているのは便利です。
チェックアウト時間が10:00となっているので、チェックアウトのあとにブランチとして食べることも可能。朝食を食べてチェックアウトしてからでも、ラウンジでフリーのコーヒーなど飲みながらゆっくり過ごすことができます。
朝食はブッフェではなく、モーニングメニューの5種類から好きなものを選ぶ形式です。
以下の4種類が定番のメニュー。
そして、季節のプレートが別に1種類あります。期間限定ということで注文してみました。
ツナと栗、そして柿とチーズのオープンサンド、グリーンサラダ、ポテトフライのワンプレートです。朝食のモーニングメニューなのに、かなり凝ったアレンジで、ここの朝食が好きというファンがいるのも頷けます。
和食はないのですが、カフェでの朝食が好きという方にはたまらないメニューではないでしょうか。
また、朝食のドリンクはフリーで、朝食のコーヒーについては、ホットもアイスも、「COFFEE potohoto」(ポトホト)がエスティネートホテルのために作ったオリジナルブレンドをフレンチプレスの抽出で出しており、カフェタイムとはまた違った味わい。
朝食時間が11時なので、ラウンジでゆっくりとコーヒーをお代わりしながらくつろいで、これからの目的地を決めるのもいいですね。
紅茶も沖縄産の茶葉を使った質の高いもの。フリードリンクではまずお目にかかれないレベルですので、仮に食欲がなくても、ドリンク2~3杯で朝食の元は取れそうです。
エスティネートホテルに実際に泊まってみて感じたのは、このホテルは人を選ぶホテルだということです。
ホテルコンセプトとして、ラウンジをメインに使ってもらうということがあるため、部屋は滞在してくつろぐというより、就寝や身支度の場所としての位置づけとなっています。
そのぶん、ラウンジのメニューやドリンクはバラエティが豊富で、その辺のカフェレストランよりもレベルが高いものを提供しています。
時間帯によって提供するものを変えてみたり、プチイベントを催してみたり、ほかのホテルにはない交流スペースとしてのラウンジを打ち出しているのは魅力でしょう。
部屋の備品やアメニティは必要最低限であらかじめ揃っていないものも多く、そうでないところの差が激しいホテルです。ある意味メリハリの利いたお金のかけ方をしています。
例えば、休息のために重要なベッドは、高級ホテルに導入されているシモンズ製の上質なマットレスを導入しているけれど、そのほかの設備が決して際立っているわけではない。バスルームは狭いけれど、シャワーヘッドは高級品で、シャンプーなどはワンランク上のものが揃えているといったように。
エスティネートホテルのホテルのコンセプトが合うと感じる方であれば、ある意味とても「お得」で「費用対効果が高い」と感心するホテルなのですが、質はともかく、なんでも平均的にそろっているホテルを期待していくと「期待はずれ」という結果になってしまうかもしれません。
エスティネートホテルは、国際通りや、松山地区から近く、遊ぶ場所には困らない立地。スタッフに地元ならではの観光情報を聞いてみたり、開放的なラウンジで思いがけない出会いもあるかもしれません。
ホテルというよりも、宿泊施設もあるオシャレなオープンカフェラウンジという捉え方をすると、このホテルに満足できるのではないでしょうか?
数あるホテル予約サイトの中で契約ホテル数が多いのは、じゃらんと楽天トラベル。国内ホテル予約のシェアはナント60%以上!
じゃらんはPontaポイント、楽天トラベルは楽天スーパーポイントが宿泊料金の1~2%も還元!楽天カードでホテル代を支払うと最大4%のポイント還元でさらにお得に泊まれます。
じゃらん公式サイトで空室確認と予約をする!
エスティネートホテルの最安値をCheckしたいなら、宿泊予定日の最安値を簡単に比較できる「トリップアドバイザー」がおすすめ!
ホテルの料金は予約サイトによって様々。トリップアドバイザーは、国内200社以上のホテル予約サイトの宿泊料金をランキング形式で表示!宿泊予定日のエスティネートホテルの最安値が簡単に見つかります。
ホテル宿泊料金(大人一人):5,220円~
住所 | 沖縄県那覇市松山2-3-11(地図) |
---|---|
電話 | 098-943-4900 |
アクセス | 沖縄都市モノレール ゆいレール「美栄橋」駅より徒歩5分。 那覇空港より車で15分、国道58号線沿い。 |
最寄駅 | 沖縄都市モノレール ゆいレール「美栄橋」駅 |
部屋数 | 88室 |
設備・備品 | テレビ、冷蔵庫、洗浄器付トイレ、ドライヤー、ハンドソープ、ボディーソープ、シャンプー。コンディショナー、歯ブラシ、タオル、スリッパ (内線・外線電話、室内着、コップなし) (毛布、携帯ストーブはフロントにて貸し出し) |
インターネット | 全館無料Wi-Fi |
館内施設 | ラウンジ(レストラン、バー、カフェ兼用)、バーベキューテラス、コインランドリー |
駐車場 | なし。近隣駐車場の割引あり(800円/1泊)フロントで駐車券購入要 |
クレジットカード | JCB、VISA、MASTER、AMEX |
チェックイン | 15:00(最終チェックイン24:00 / 23:00以降のチェックインは要連絡) |
チェックアウト | 10:00 |
Churako
沖縄在住の愛猫と暮らすWEBライター&工芸作家(月桃カゴ編み)です。 東京・大阪・福岡に住んでいたので、関東・関西・九州方面に出向いてお仕事をすることもしばしば。そのときに利用したホテルやラウンジを中心にご紹介しています。
編集&校正 ビー・エイブル