クラス:ResortHotel 口コミ評価:3.3/5.0
彦根ビューホテルは、滋賀県彦根市の琵琶湖畔に佇む広大な敷地のリゾートホテルです。本館のすべての客室からは四季折々の表情を見せる美しい琵琶湖を臨むことができ、遠くに彦根城の姿も見ることができます。
前身は彦根プリンスホテル。経営が伊藤園ホテルズに変わってから、格安リゾートホテルとして1泊2食付きバイキングプランを7,020円~とリーズナブルに提供しており、ファミリーやグループで手軽に楽しめるのが魅力です。
端的に言えば、長所は彦根観光に便利な立地、琵琶湖を臨む景色の良さ、朝夕バイキング付き(夕食は飲み放題付き)で余分な出費を気にせずホテルステイが満喫できること。
ただし、建物は年数が経っており、決して”ラグジュアリーリゾート”とは言えません。
ホテル予約サイトの評価は3.3とやや低めの彦根ビューホテル。今回は、実際に彦根ビューホテルに泊まってきたので、お部屋や朝食・アメニティなど、予約サイトの口コミや評価に書かれていることが本当なのか、宿泊してみた正直な感想をお伝えします。
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彦根ビューホテルは、琵琶湖の中ほど、東湖岸に建っています。上写真は彦根城の天守から北側を撮影した写真で、黄色の丸をつけたのが彦根ビューホテルです。
同じ写真を拡大したものがこちら。琵琶湖を臨む立地というのがよくわかると思います。お天気が良い日には、夕焼けに染まる美しい琵琶湖を見られるそうです。
彦根ビューホテルはJR彦根駅および米原駅からは少し離れているので、電車または新幹線で来る場合は、ホテルの無料送迎バスを利用するのがおすすめ。
どちらの駅からも、ホテルまではバスで約10分です。タクシーを利用すると1,500円程度かかってしまいますが、送迎バスは無料で利用できます。
送迎バスの時刻表は以下の通り。行きの彦根駅・米原駅へのお迎えは事前予約制となっています(予約がないと運行しない場合があるため)。帰りのバスについてはチェックイン時に希望の便を伝えておくと良いでしょう。
自動車の場合は、彦根ICから約10分、米原ICから約10分です。普通車約200台収容可能なホテル駐車場(屋外・平面)があり、宿泊者は無料で利用できます。
彦根ビューホテルのフロントロビーは1階エントランスを入ってすぐ左手にフロントデスクがあります。チェックインは14時から、チェックアウトは11時まで。
フロントは2名~3名体制で、接客はリゾートホテルというよりはビジネスホテルのような印象でした。伊藤園ホテルズは”過剰なサービスを省き、合理化し、格安料金を実現”しているホテルグループのため、いわゆる”おもてなし”は期待しない方が良いでしょう。
上写真に温泉宿っぽい立て看板がありますが、彦根ビューホテルに大浴場はありません。
なお、ホテルから車で5分ほどのところに「かんぽの宿 彦根」があり、天然温泉(温泉名 : 彦根千乃松原温泉)を11:00~21:00(20:00受付終了)で日帰り利用できます。有料ですが、フロントで割引券をもらえるので、利用する場合は申し出ましょう。
エントランスから入って奥を見たところ。正面のガラスの向こうには緑の芝生が広がり、その奥には琵琶湖が見えます。右手には滋賀のお土産を買える売店、左手は通路を兼ねた休憩スペースです。
ソファや椅子がたくさん置かれ、窓の外を眺めて休憩したり、自動販売機のドリンクを飲んだりできます。テレビとパソコンコーナーもありました。
外の庭に出れば、遠くに彦根城が見えます。この日はお天気がいまいちでしたが、西向きなので、晴れていれば琵琶湖に沈む美しい夕日が見られるでしょう。
彦根ビューホテルのメインの建物である本館には、人数に応じた3種類の客室があります。
本館はすべての客室が琵琶湖に面したレイクビューです。客室数としては、レイクビューツインルームが最も多く、64室あります。レイクビュートリプルルームとレイクビューファミリールームは各8室です(全室禁煙)。
また、敷地内の庭園にはコテージは21棟点在しています。コテージの広さは54㎡で、定員は3名~5名。それぞれが独立しており、家族連れやグループでの宿泊にぴったりです。
(コテージはレイクビューではありません。また、一部ペット同伴可能なタイプあり。)
今回は、彦根ビューホテルで最も多い客室タイプである「レイクビューツインルーム」に宿泊してきたので、お部屋の様子と備品を詳しく紹介します。
古いホテルのため、ルームキーはカード式ではなく鍵で、オートロックもありません。
レイクビューツインルームの広さは19.2㎡で、特別狭くも広くもない印象です。お部屋に足を踏み入れた最初の印象は「古めかしい…」でした。よく手入れはされているのですが、内装やインテリアに”昭和感”が漂っています。
ツインのお部屋ですが、ダブルベッド1台とシングルベッド1台が置かれているので、1名~3名で宿泊できます(3名の場合はダブルベッドに添い寝)。
2台のベッドの間にはアラーム付き時計とルームライトのスイッチを備えたサイドボードがあり、その上にはスタンドライトと電話、下にはセーフティボックスがあります。
ベッドの横、窓側には電源のついたライティングデスクと椅子があります。
窓際には丸テーブルと、もう一脚の椅子、テレビが置かれていました。
カーテンを開けると琵琶湖の向こうに小さく彦根城が見えます。お部屋からの眺望はこの彦根ビューホテルの自慢のひとつ。
お天気が良ければ、観音寺山、荒神山、比叡山、比良山地、箱館山、そして琵琶湖に浮かぶ沖島、多景島、竹生島を見渡せるとのこと。この日はあいにくの曇り空でしたが、晴れていればお部屋から大パノラマの夕暮れの景色を楽しめるようです。
各部屋にエアコンはついておらず、冷暖房は上写真の「風量調節スイッチ」で室温と風量を操作できます。昔ながらのホテルといった印象ですね。
お部屋の入り口近くには扉付きのクローゼットがあります。中にはナイトウェア、靴べら、スリッパ、木製ハンガーが入っていました。
備品のナイトウェアは前ボタンのワンピースタイプのパジャマです。
ドアの横に茶色の扉があったので開けてみると、中は空っぽ。どうやら、これは昔ルームサービスを提供していたときに、廊下からドアを開けずに料理を受け渡しするために使われていたもののようです。現在はルームサービスは行われていません。
その下には小型の冷蔵庫があり、自動販売機で買ってきた飲み物を冷やすのに使えます。気になったのは、冷蔵庫の扉の開く方向。これ、すごく出し入れしにくいです……。
冷蔵庫の上にはピッチャー、電気ポット、コップとティーバッグのお茶がありました。
彦根ビューホテルのお部屋のバスルームとトイレは、ビジネスホテルによくあるような、コンパクトなユニットタイプです。バスタブとトイレの間に小さな洗面台があります。
きちんと清掃はされているものの、水回りの古さは否めません。バスタブは小さく、蛇口はお湯と水を別々にひねって温度を調節するタイプなので、少し使いにくかったです。
大浴場があるのであれば、「客室風呂はこんなものかな」と思うのですが、大浴場ナシでこの狭さは少し不便に感じます。
バスルームアメニティは、ディスペンサータイプのシャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、ハンドソープ、ハブラシセット、カミソリ、クシ、コットン&綿棒、シャワーキャップ。備品はバスタオル、フェイスタオル、バスマット、ドライヤーがあります。
スキンケア製品は用意されていません。近くにコンビニはないので、必要なものは持参しましょう。
彦根ビューホテル本館の館内施設として、1階にお土産などを販売する売店と、朝食&夕食会場になるバイキングレストラン「伊吹」があります。
ロビーフロアにはソフトドリンク、コーヒー、アイスの自動販売機と製氷機が、各フロアのエレベーターホールにはソフトドリンクとアルコールの自動販売機がありました。
宿泊者が無料で利用できるレンタサイクル(台数に限りあり)。
敷地内にはテニスコートがあり、宿泊者は無料で終日利用可能です。ナイター照明使用の場合は1時間1,000円かかります。ラケットとボールの貸し出し有り(無料)。
そのほか、夏季限定(7月中旬~8月末頃)で利用できる屋外プールもあります。大人用と幼児用があり、宿泊者は無料です。
彦根ビューホテルには素泊まりプランや朝食付きプランがありますが、車がないと近隣の飲食店には行きづらい立地のため、1泊2食プランを利用する人が多いようです。
彦根ビューホテルで食事ができるのはバイキングレストラン「伊吹」のみで、バイキング以外の利用はできません。今回筆者も2食付きプランを利用したため、夕食と朝食の内容を紹介します。
彦根ビューホテルの夕食は約65種類の料理が並ぶ和洋バイキングです。仕入れ状況などによりメニューは随時変更となるようですが、通年にわたりは紅ずわい蟹食べ放題をやっており、バイキングの目玉になっています。
そのほか、各種お刺身やカツオのタタキ、ローストポーク、にぎり寿司、鶏のから揚げ、餃子、焼きそば、天ぷら、和え物、サラダなどがずらり。
こんな感じで取ってみました。お味に関しては、正直なところ、特別おいしいというわけではなく、ごく普通な印象。それでも種類が多いので、ファミリーやグループでわいわい楽しめるのではないでしょうか。
紅ずわい蟹は、たまたまかもしれませんが塩辛かったのが残念でした。バイキングに蟹があるのはやっぱり満足度アップなのですが、もう少し塩気控えめだと嬉しかったです。
ここの夕食バイキング付きプランがすごいのは、食事だけでなく、お酒を含むドリンクも飲み放題(料金に含まれている)なこと!
一般的にバイキングで食事とソフトドリンクは食べ放題・飲み放題でも、お酒は別途有料で注文というところが多いですよね。なのに、ここは日本酒・ビール・サワー各種・ハイボールもセルフサービスで飲み放題なのです。
もちろんセルフサービスですが、たくさん飲む人はお得感があると思います。
フルーツやデザート、アイスクリームもありました。コーヒーマシンもあるので、食後のコーヒーもいっしょに楽しめます。
夕食バイキングは18:00~20:30の営業で、90分制です。今回は19:00~20:30で利用したのですが、最後の方になると料理の追加がなくなってしまうので、できれば前半の時間から利用するほうが良いかも、と思いました。
朝食も同じくレストラン「伊吹」で和洋バイキングスタイルのメニューをいただけます。
朝食メニューは、ご飯、ちらし寿司、うどん、各種パン、お味噌汁、ウインナー、スクランブルエッグ、サラダ、ひじきの煮物、切り干し大根、アジの開き、近江名物の赤こんにゃく煮、カットフルーツ、ヨーグルトなど。
夕食と同じく、特別おいしいというわけではなく、お味はごく普通という感想です。
とはいえ、夕食と朝食の2食(しかも夕食はアルコール込み!)がついて、1泊7,000円台という値段を考えると、悪くはないと思います。「家族やグループで来て、皆でわいわい食べて、飲んで、泊まる」ような旅行には、リーズナブルで良いのではないでしょうか。
彦根ビューホテルに実際に泊まった感想ですが、やはり建物が古く、お部屋の雰囲気や、サービスに関しても「それなり」と言わざるを得ませんでした。もし、湖畔のリゾートで優雅に過ごすつもりで来たら、「あれ?」と思ってしまうかもしれません。
しかしながら、施設・サービス・食事に過度に期待せずに行けば、すなわち「この値段でこれだけ楽しめれば十分!」と割り切って行けば、満足できるのではないでしょうか。
個人的には、カップルのお泊まりに使うというより、家族連れやグループでレジャー感覚で泊まるのが向くホテルだと思います。
テニスコートやプール(夏期のみ)も無料で利用でき、レンタサイクル、釣り竿&ルアー、将棋や囲碁などの無料貸し出しもあるので、滞在中お金を使わなくても楽しく過ごせ、家族や仲間との思い出作りができそうです。
(※無料貸し出し品については数に限りあり。予告なく貸し出しが終了になる場合があります。)
彦根観光のお宿としても、食べ放題飲み放題の食事付きであることを考えれば、彦根駅周辺のビジネスホテルより安く泊まれる点も魅力です。
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住所 |
滋賀県彦根市松原町網代口1435-91(地図) |
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電話 |
0749-26-1111 |
アクセス |
JR彦根駅・JR米原駅から車で10分ほど(無料送迎バスあり) 彦根ICから車で10分、米原ICから車で15分ほど。 |
最寄駅 |
JR彦根駅、JR米原駅 |
部屋数 |
本館80室+コテージ21室(計101室) |
設備 |
冷暖房、テレビ、冷蔵庫、セーフティボックス、ドライヤー、ナイトウェア、スリッパ、電気ポット、お茶セット、タオル、ボディーソープ、シャンプー、コンディショナー、ハブラシセット、クシ、ひげそり |
インターネット |
無料Wi-Fiあり |
駐車場 |
200台(無料/先着順) |
サービス |
無料送迎バス、レンタサイクル、テニスコート無料利用、プール無料利用(夏期のみ) |
クレジットカード |
VISA、MasterCard、JCB、American Express、Diners Club、銀聯 |
チェックイン |
14:00(最終チェックイン24:00) |
チェックアウト |
~11:00 |
公式サイト |
彦根ビューホテル |
ayan
愛知県在住フリーランスで、ブログ歴16年目のブロガー&旅ライターとして国内外で活動中。各国政府観光局及び航空会社とのタイアップ企画参加経験も複数あり。
旅行が大好きで、過去に旅した国は10カ国以上。5つ星ホテルからバックパッカーズのドミトリーまで多種多様な宿泊施設に泊まった経験を元に、ホテルやラウンジを詳しく紹介します。
編集&校正 ビー・エイブル