クラス:CapsuleHotel 口コミ評価:4.1/5.0
【2020年5月追記】ファーストキャビン京橋は現在休業中です。
ファーストキャビン京橋に泊まってみた感想とおすすめ度。客室の様子やバスルーム(お風呂)・アメニティグッズなどの客室備品・朝食の内容などのホテル予約サイトに書かれている口コミや評判が本当なのか、宿泊記を交えて詳しくご紹介します。ファーストキャビンは、東京を中心に大阪、京都、九州に展開をしているホテルチェーンで、飛行機の機体をデザインしたロゴマークがシンボル。ファーストキャビンは、飛行機のファーストクラスをイメージした新しいコンパクトホテルで、いわゆるカプセルホテルです。
ファーストキャビン京橋は、男性キャビン134キャビン、女性キャビン101キャビン、プラミアムクラスキャビン(定員2名) 3キャビンの合計238キャビンとファーストキャビン最大の客室数を誇っています。
特筆すべきは、東京駅から徒歩5分という好立地。東京駅近くで、「寝泊りするだけだから豪華さはなくても良い」「できるだけ安い料金で宿泊したい」という方におすすめのホテルです。
ファーストキャビン京橋はまだ新しいホテルのため、ホテル予約サイトでの口コミレビューや評価の数は少なめ。
今回は、ファーストキャビン京橋に泊まってきたので、お部屋や朝食・アメニティなど、予約サイトの口コミや評価に書かれていることが本当なのか、宿泊してみた正直な感想をお伝えします。
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ファーストキャビン京橋は、JR東京駅ほか、以下の各駅から徒歩圏内のアクセスが便利な立地です。
・東京メトロ銀座線「京橋駅」6出口より徒歩1分
・都営浅草線「宝町駅」A5・A6・A7出口より徒歩1分
・東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」7出口より徒歩6分
・JR「東京駅」八重洲中央口より徒歩5分
・JR京葉線「八丁堀駅」A3出口より徒歩8分
地方から上京する場合、都心は路線図も複雑で乗り換えがわかりにくいという人も少なくないでしょう。その点、東京駅から歩いて行けるファーストキャビン京橋は安心で便利。
東京駅 八重洲中央口からは徒歩5分ほどですが、大通りから路地を入ったところにあるため、初めて訪れる際は少しわかりにくいかもしれません。地図アプリなどを利用するか、地図をプリントアウトして持っていくと安心です。
すぐ近く(徒歩約1分)のところにコンビニエンスストアもあり、大通りにはタクシーもたくさん走っているので、夜遅い到着でも不安はないと思います。
ファーストキャビン京橋のフロントロビーは2階にあるため、1階のホテルエントランスからエレベーターで2階に上がります。
今回、筆者は初めてのカプセルホテル宿泊ということもあり、「カプセルホテル=狭くて、簡素で、サービスは最低限」という先入観を持っていたのですが、ファーストキャビン京橋のフロントロビーを一目見て、よい意味で予想を裏切られました。
ロビーは広々として開放的、フロントデスクにはきちんとしたユニフォームを着用したスタッフが数人おり、にこやかな笑顔でゲストの応対をしていて、普通のシティホテルと何の違いもありません。
フロントデスクでは「ファーストクラスキャビンの利用が初めてかどうか」を聞かれ、初めてだと答えると、わかりやすくホテルの利用方法とフロア案内をしてくれました。カプセルホテルに泊まるのが初めてという方も、この案内があれば戸惑うことはなさそうです。
チェックインの際には、エレベーターで階数ボタンを押す際と、宿泊フロアのセキュリティゲートを通過する際に使用するカードキーと、キャビン内のセキュリティボックスの鍵を渡されます。
セキュリティカードキーには首から下げられるストラップがついています。部屋番号が書かれていますが、各キャビンには扉はなく、施錠もできないため、キャビン内に入る際にはキーは使いません。
そのほか、フロア内の通路の端にスーツケース、キャリーバッグなどを留めておくための荷物用チェーンロック(上写真右)を無料で借りることができます。希望があればスタッフに伝えましょう。
ファーストキャビン京橋はスタッフの教育が徹底しているのでしょう、チェックインの一連の流れはとてもスムーズで、気持ちの良いものでした。
ロビーにはラウンジスペースもあり、ソファやチェア、テーブルがたくさん置かれています。窓際のカウンター席には電源もあり、パソコンを広げて作業するのにもぴったり。もちろん、ホテル内はフリーWi-Fiが利用できます。
ファーストキャビン京橋のチェックイン時間は17時以降なので、早く行っても受付してもらえませんので注意が必要です。チェックアウトはゆっくりめの11:00。
ファーストキャビン京橋は、9階建てのホテル内に、男性キャビン134キャビン、女性キャビン101キャビン、プラミアムクラスキャビン(定員2名) 3キャビンの合計238キャビンを備えています。
ここでいう「キャビン」はいわゆる客室のことですが、プレミアムクラスキャビン 以外は旅館営業法上「簡易宿所」となるため、厳密な意味での「部屋」ではありません。キャビン=「ブース」または「個人スペース」と考えるとわかりやすいかもしれませんね。
各キャビンには扉はなく、スクリーンタイプのカーテンで通路と仕切られており、出入り口に施錠することはできません。
男性用キャビン・女性用キャビンとも、「ファーストクラスキャビンと「ビジネスクラスキャビン」の2種類があります。ファーストクラスキャビンは120cm幅のセミダブルサイズベッドを備えた4.4㎡の客室、ビジネスクラスキャビンは2.5㎡のコンパクトな客室。
料金はファーストクラスキャビンのほうがビジネスクラスキャビンより1,000円ほど高めです。
館内は男性専用フロア・女性専用フロアに分かれており、エレベーター内と各フロアの入り口にセキュリティゲートがあるので、異性の目を気にせずリラックスして過ごすことができます。(6階、7階、9階がレディースフロア。)
今回はファーストキャビン京橋のビジネスキャビンに宿泊したので、ビジネスクラスキャビンの客室の様子を詳しく紹介します。
ビジネスクラスキャビンは床面積2.5㎡のコンパクトなキャビンで、内部はベッドとサイドの台で占められ、立つ位置はありません。
通路との仕切りになるスクリーンタイプのカーテンとベッドの間に小さなゴミ箱1つ分ほどのスペースがあり、脱いだ靴などはそこに置くことが可能。着替えや、荷物の整理などは基本的にベッドの上で行うことになります。
すべてのキャビンに鍵付きのセーフティーボックスが備え付けられており、財布、カメラ、ノートパソコンなどの貴重品をしまうことができます。セーフティーボックスの幅は狭いですが、女性用の小さめのバッグなどはそのまま入れることができました。
キャビン入り口に鍵をかけることができないということは、大浴場やトイレへ行っている間や、就寝中に同フロアの人がカーテンを開けることも可能ということ。フロアごとにセキュリティゲートはあるものの、見ず知らずの人が同じフロアに泊まっているので、各キャビンにセーフティーボックスが設置されているのはとても安心です。
枕元のサイドにはホテルの案内ファイル、ティッシュボックス、テレビのリモコン、照明、電源があります。
テレビはベッドの足元(キャビン入り口の上)に設置されており、仰向けに寝転がった状態で見ることが可能。イヤホンの差し込み口は枕元の壁にあります。
すべてのキャビン内で無料Wi-Fiを利用できます。(ID、PASSは壁に表示あり。)パソコンやスマホはネット接続が無料!
エアコンも「OFF・LOW・HIGH」の3段階調節ができるようになっていますが、実感としてはあまり効いていないように感じました。各キャビン内にエアコン本体はなかったので、フロア全体に効いているエアコンの風向き調節ができるレベルなのかもしれません。
筆者が泊まったのは4月ですが、寝具は薄い毛布をシーツで包んだものが一枚あるだけだったので、ほんの少し肌寒く感じました。春夏はこれでも良いと思うのですが、冬場はフロア全体の暖房を効かせるか、寝具をもう少し厚めのものにしてくれるとありがたいですね。
ベッドはやや硬めではあったものの、寝にくいと感じることはありませんでした。
気になるプライバシーですが、スクリーンカーテンを一番下まで降ろせば、通路からベッドの上は見えないので、特に人目が気になることはなかったです。
なお、スーツケースやキャリーバッグを持っている方は、ベッドの上に置くわけにはいかないので、キャビン入り口のスクリーンカーテンの真下に横向きに置き、ぎりぎりまでカーテンを降ろすか、共有スペース通路にあるスーツケース置き場に置くかを選びます。
通路壁際にあるスーツケース置き場。チェックインの際に借りた荷物用チェーンでスーツケースをポールに留めることができます。
筆者はキャビンのベッドの上で一旦キャリーバッグを広げ、洗面用具や着替えなど必要なものを出してしまって、スーツケースをこの場所に置きました。
(スーツケース、キャリーバッグ自体も鍵をかけておくことをおすすめします。)
ファーストキャビン京橋は、各キャビン内にお風呂やトイレがないので、共同の大浴場やシャワーブース、トイレ、パウダールームを使用します。
大浴場も男性専用フロア、女性専用フロアに分かれており、カードキーをかざして入るスタイル。内部はパウダールーム、更衣室、浴室とも広々としており、ゆったりお風呂に入って旅の疲れを癒すことができます。
お風呂が好きな方であれば、狭いユニットバスつきのシティホテルに泊まるよりも、むしろ大浴場つきのカプセルホテルに泊まる方が、満足感が高いかもしれませんね。
なお、大浴場は17時から翌朝10時まで利用可能です。
トイレやパウダールームもとてもきれいで、気持ちよく使用できます。大きな鏡もあるので、身支度を整えたり、メイクをするのにも困ることがありません。
ファーストキャビン京橋のアメニティとして、キャビンウェア(簡易パジャマ上下)、使い捨てスリッパ、バスタオル、ボディタオル、フェイスタオル、歯ブラシが各キャビンに用意されています。(大浴場にはタオルがないので、キャビンのものを持っていきましょう。)
また、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、綿棒、ドライヤー、カミソリセット、ヘアブラシは、大浴場およびトイレ前のパウダールームに備品として用意されています。
女性専用フロアには、洗顔料、メイク落とし、化粧水、乳液、コットンも用意されているので、急な宿泊の際にも安心。ドライヤーだけでなく、ヘアアイロンまで備え付けられているのには驚きました。
また、各キャビンの備品ではありませんが、小型の加湿器、変圧器、ズボンプレッサー、アイロンなども無料で貸し出しを行っています。
ファーストキャビン京橋は、カプセルホテルではありますが、シティホテル並みの備品・アメニティが揃っており、ほぼ手ぶらでも泊まれると感じました。
ファーストキャビン京橋の館内には売店・ショップはありませんが、ベンダーコーナー(飲料やアルコールの自動販売機)が設置されています。販売価格は90円からと良心的。
食べ物の販売はないため、必要な方は近くのコンビニで購入してくるのが良いでしょう。
コインランドリーも設置されており、洗濯機は1回300円、乾燥機は30分100円で利用可能。出張や旅行などで連泊される方にとってはありがたいサービスです。
ファーストキャビン京橋の1階には、大阪の寿司店「本等鮨 海馬」が入っています。宿泊者はこちらで和朝食を食べることも可能。(特に朝食付きプランなどはないようなので、実費で利用するかたちになります。)
冒頭に書いた通り、筆者は今回初めてカプセルホテルに宿泊したのですが、ファーストキャビン京橋に泊まって、カプセルホテルへのイメージが変わりました。
もちろん、東京駅周辺にはたくさんのホテルがありますが、東京駅徒歩圏内でホテルを探そうと思うと、それなりの予算を見込まなくてはなりません。早めにチェックインし、ゆっくりチェックアウトするプランでホテルステイを楽しめるのであれば、高級ホテルに泊まるのも良いでしょう。
しかし、地方から新幹線で上京し、東京駅付近で遅くまで予定がある方、翌朝早い新幹線で帰らなければならない方など、「東京駅近くに泊まりたいが、ただ寝るだけのためにあまり高いホテル代は払いたくない。」という方に、ファーストキャビン京橋はおすすめのホテルです。
「カプセルホテルには泊まったことがない。」という女性も、ファーストキャビン京橋なら、レディースフロアもありますし、館内もとてもきれいで、快適に利用できると思います。
実際、朝のパウダールームでも、スーツを着てきちんとメイクをして出かけていくビジネスウーマンと思しき女性もたくさん見かけました。カプセルホテル=男性向けのもの、という考え方は、もはや過去のものなのかもしれませんね。
ホテルは寝るだけと割り切り、それ以外の部分で、おいしいものを食べることや観光にお金を使いたい方は、カプセルホテルを宿泊先候補に加えてみてもよいのではないでしょうか。
【2020年5月追記】ファーストキャビン京橋は現在休業中です。
ホテル宿泊料金(大人一人):5,400円~
住所 | 東京都中央区京橋2-7-8(地図) |
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連絡先 | 03-5159-4126 |
アクセス | 東京メトロ銀座線「京橋駅」6出口より徒歩1分、都営浅草線「宝町駅」A5・A6・A7出口より徒歩1分、東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」7出口より徒歩6分、JR「東京駅」八重洲中央口より徒歩5分、JR京葉線「八丁堀駅」A3出口より徒歩8分 |
最寄駅 | 東京メトロ銀座線「京橋駅」、都営浅草線「宝町駅」、JR「東京駅」 |
部屋数 | 238キャビン(男性キャビン134キャビン、女性キャビン101キャビン、プラミアムクラスキャビン(定員2名) 3キャビン) |
設備 | 薄型テレビ、無料Wi-Fi、セーフティーボックス、加湿器(貸出)、アイロン(貸出)、ズボンプレッサー(貸出) |
インターネット | ロビーラウンジおよび全キャビンでWi-Fi接続(無線LAN)を無料で利用可能。 |
共有施設 | ラウンジ、大浴場、シャワーブース、パウダールーム、クローク、喫煙室、自動販売機、コインランドリー |
クレジットカード | VISA、Master Card、JCB、American Express、Diners Club、Nicos、UC、SAISON CARD、Union Pay、UFJニコスカードが利用可能。また、楽天Edy,iD、交通系電子マネーも利用可能。 |
チェックイン | 17:00~ |
チェックアウト | ~10:00 |
駐車場 | なし |
ayan
愛知県在住フリーランスで、ブログ歴14年目のブロガー&旅ライターとして国内外で活動中。各国政府観光局及び航空会社とのタイアップ企画参加経験も複数あり。
旅行が好きで、過去に旅した国は10カ国以上。5つ星ホテルからバックパッカーズ(安宿)のドミトリーまで多種多様な宿泊施設に泊まった経験を元に、ホテルやラウンジを詳しく紹介します。
編集&校正 ビー・エイブル