中央官公庁、大使館に囲まれた立地の格式高いホテル「ザ・キャピトルホテル東急」にある落ち着いたラウンジ。
ラウンジORIGAMIはザ・キャピトルホテル東急のロビーフロアにあるラウンジです。
ザ・キャピトルホテル東急は、国会議事堂の近くに位置するために議事堂を意味するキャピトル(capitol)と名付けられ、かつては日本初の外資系ホテル、東京ヒルトンホテルとして知られていました。
メインエントランスの左手に日枝神社がある緑豊かな丘陵地に建ち、道を挟んで総理大臣官邸があり、国内外の要人や著名人が私的に利用する姿が見られる格式高いホテルです。
建築家隈研吾氏のデザインによる現在の建物はモダンでありながら、桐の格子が随所に見られ和を感じさせる意匠がとても特徴的。
ザ・キャピトルホテル東急のロビーフロアにあるラウンジORIGAMIは、庭園の木々が揺らぐ影や池の水面に反射した光が優しく差し込み、優雅で穏やかな雰囲気があります。
実際にホテルラウンジに行ってみて、ラウンジの雰囲気やアフタヌーンティセットを食べてみた正直な感想をご紹介しています。
ラウンジORIGAMIのあるザ・キャピトルホテル東急の最寄駅は、地下鉄東京メトロの国会議事堂前駅と溜池山王駅。JRを利用の場合は、地下鉄に乗り換えるか東京駅からタクシー(約10分)を利用しましょう。
ザ・キャピトルホテル東急は6番出口に地下で直結しています。国会議事堂前駅と溜池山王駅は繋がっているため、どちらの駅からでも6番出口を利用します。
ホテルは地下鉄の6番出口から直結ですが、ロビーは地上3階です。ラウンジORIGAMIも同じフロアにあるため、エスカレーターやエレベーターを利用する必要があります。駅構内やホテルでの上下を含めての移動が多いので、時間にゆとりを持って出かけましょう。
ラウンジORIGAMIの座席は全54席。全席禁煙です。
池のある庭園に面して3人がけの席が並び、景色を見ながら過ごすことができます。
他は主に4人がけのお席です。丸いテーブルと四角いテーブルがあるので、人数が多い場合は四角いテーブルで席を作るようです。
フロアの中央の席は、肘掛けがあるロータイプのダイニングチェア風のもの。周囲の席は丸型や四角いソファです。
統一された木の色が、ラウンジとダイニングを隔てる部分や天井にあしらわれている格子と一体感が生まれ、上品な空間になっています。温かさや落ち着きがありますね。
高い吹き抜けの窓があり明るいのですが、晴れた日の午後は西日がきつくなりシェードが下されました。
ラウンジORIGAMIのキャッシャー横にはショーケースがあり、ホテルパティシエ特製のスイーツや焼き菓子、ORIGAMIの朝食で食べられる角食パンなどが売られています。
バナナブレッドは1963年のORIGAMI創業時からの定番の品。パウンドケーキとは異なり、ブレッドはバターを使用していないため、たっぷりと使っている完熟バナナの風味をしっかりと味わうことができます。
しっとりとした生地ですが、決して重たくはなく、ふんわりとしていて食べやすいです。購入後2日目までが消費期限なっており、2日後でも変わらずしっとりいただけました。
もうひとつのおすすめは、やはり40年以上愛されているキャピトルドーナツ。卵と小麦粉と砂糖のみで作られたもの。
シンプルなレシピと素朴な手作り感がある見た目は、家庭でお母さんが作ってくれたドーナツを思わせます。生地がしっかりと詰まっていて重たく感じますが、素材の良さを味わうことができ、家族そろっておやつに食べたくなる懐かしい味です。
これらの持ち帰り可能なお品はラウンジやダイニングで飲食をしなくても購入できます。
ザ・キャピトルホテル東急のラウンジORIGAMIののアフタヌーンティーセット”Capitol Grace(キャピトルグレイス)”と名付けられたもの。
モダンかつ和の趣のあるホテルの雰囲気を醸し出す、重箱に入ったセットです。スイーツやORIGAMIで人気のお料理など、季節ごとに内容が異なります。
2018年2月に伺ったWinter(1月、2月、3月)のセットをご紹介しましょう。
イラストで描かれたお品書きがとても丁寧で、ワクワクしますね。
まずはケーキスタンドがやってきます。
スタンドにはベーカリーシェフおすすめのプレーンとレーズン2種のスコーン。一般的なスコーンのように割れ目があるタイプではなく、一見するとカヌレのような形です。ジャムとメープルシロップでいただきましょう。
本日のスープはお米とイチゴを使った冷製スープです。意外な組み合わせですね。イチゴの酸味が柔らかくなったスムージーをいただいているようでした。
続いて鮮やかなグリーンの風呂敷に包まれたお重が登場。目の前で包みを解いてくださいます。重箱が開いた時に思わず声が出てしまう、美しさ。
一の重は、季節を彩るプティフール。どこから取り出したらいいのだろうかと思うほど、ぎっしりと詰まっています。
左は和三盆生地に和栗のクリームで仕上げたマロンケーキ、右は甘酸っぱい香りとベリー感が口いっぱいに広がるフランポワーズムース。
左は修道女をイメージしたシュークリーム”ルリジューズ”は、トップにホワイトチョコレートをあしらって。右はカシスのムースとスイートポテトのマリアージュ。
左はコクのあるミルキーなフレッシュチーズ「フロマージュブラン」にベリーのジュレとホワイトチョコレートのスノースタイル”クレメダンジェ”。右はプティフールで、くるみのケーキやチョコレート、マカロン、カヌレなど、小さくてもお味は本格的です。
二の重はシャンパンにも合うバラエティ豊かな料理の詰め合わせ。セイボリーです。味が移らないように9つに仕切られています。
スモークサーモンを巻いた2種類のロールサンド。
左はイベリコ豚ベーコンのロースト青味野菜とともに、右はフォアグラをほんのり甘いメークインで包み、カダイフをまとった揚げたてのコロッケ。
左は野菜のブイヨンで茹であげた海老とORIGAMIオリジナルポテトサラダ、右は炙りホタテとビーツのタルタル仕立て。
そのほか、ジューシーなソーセージとスパイシーなチリコンカンの春巻き、甘酸っぱい野菜のピクルス、華やぐ薄焼き卵にさっぱりとしたライスサラダを包んだものなど。どれも丁寧に作られていて、一つ一つ、口に入れるたびにため息が出てしまったほど。
コーヒー、紅茶、ハーブティーなどがおかわり自由です。紅茶はインド政府が各国首脳への贈答用に、紅茶鑑定士サンジャイ・カプール氏がセレクトしたもの。
紅茶、ハーブティーはポットでのサービスです。
コーヒーはトラルコトラジャブレンドコーヒーを始め、カフェラテ、カプチーノ、カフェオーレ、エスプレッソと種類が多いです。
サンドウィッチとクロテッドクリームを添えたスコーンといったオーソドックスなアフタヌーンティーを求める場合は不向きでしょう。しかし、目にも舌にも鮮やかな2段のお重はとても気分が上がります。
セイボリーのボリュームがあるので、男性の方にも、また食事としても満足できるでしょう。優雅で美しい美味しいものをいただく、贅沢な時間を過ごすことができます。
紅茶セットのほかにグラスシャンパンセット、グラスシャンパンフリーフローセット(90分)があります。滞在時間の制限は特にありませんが、「混雑時は3時間ほどでお願いします」とのことでした。
こちらのアフタヌーンティーセットは20時まで注文できるので、夕食の代わりにいただく女性も多いようですよ。
予約はアフタヌーンティーセットのみ可能です。電話のみの受付となっています。
連作先:03-3503-0872
ラウンジORIGAMIの予算はハイクラスホテルのラウンジらしく、比較的高めです。コーヒー、紅茶、ハーブティーは1,280円、ビールは1,400円?、カクテルは1,470円~。
店内のショーケース内からケーキを選べるケーキセットは2種類あり、紅茶またはハーブティーのセットは1,550円、トアルコトラジャブレンドコーヒーのセットは1,750円です。紅茶またはハーブティーは単品で1,280円なので、ケーキセットはお得感があります。
単品、セット共に、コーヒー、紅茶、ハーブティーは同じ種類のものはおかわりができます。ポットで提供のものも、差し湯ではなく新しいものが出されます。
アフタヌーンティーセットは5,000円(紅茶セット)~です。
フードメニューは少なく、簡単につまむものとサンドイッチがあります。サンドウィッチは2,000円~。料金には消費税とサービス料(10%)が含まれています。
お会計はテーブルにある番号の札を持って、キャッシャーにて行います。現金または各種クレジットカードでの支払いが可能です。
ラウンジORIGAMIに伺った平日の午後はスーツ姿の男性を多く見かけました。場所柄、政界関係者の貫禄のあるお客さまも多いとのこと。それだけに客層も落ち着いています。
打ち合わせ、ノマドワークは成果が出そうですし、女子会やデートでは良い思い出を作ることができそうです。
外資系高級ホテルにはない穏やかで温かい空間。上品かつさりげない接客と、差し込む光、木のぬくもりがそのように感じさせるのでしょう。
ラウンジORIGAMI概要
住所 | 東京都千代田区永田町2-10-3 ザ・キャピトルホテル東急3F(地図) |
---|---|
アクセス | 東京メトロ千代田線・丸ノ内線「国会議事堂前駅」、東京メトロ南北線・銀座線「溜池山王駅」6番出口より直結 |
連絡先 | 03-3503-0872 |
最寄駅 | 国会議事堂前駅(東京メトロ千代田線・丸ノ内線)、溜池山王駅(東京メトロ南北線・銀座線) |
座席数 | 54席 |
禁煙 | 完全禁煙 |
ドレスコード | スマートカジュアル(男性のタンクトップシャツおよび短パン、ビーチサンダル、下駄などの軽装は不可) |
営業時間 | 10:00~22:00 (L.O.21:30) |
定休日 | なし |
アフタヌーンティー | あり(14:00~20:00) |
個室 | なし |
予約 | 一部あり(アフタヌーンティーセットのみ) |
ネット予約 | 不可 |
クレジットカード | 各種利用可(AMEX、DINERS、JCB、VISA、DC、SAISON、TOP、TOYOTA、UC、DISCOVER、銀聯) |
駐車場 | あり(150台、8:00~24:00は30分/400円、0:00~8:00は30分/200円。レストラン利用者は3,000円以上の利用で1時間まで、5,000円以上の利用で2時間まで、10,000円以上の利用で3時間まで無料。別途ヴァレーパーキングサービスあり) |
子供同伴 | 可能(チャイルドチェアのリクエスト可) |
公式サイト | ラウンジORIGAMI |
ラウンジORIGAMIフォトギャラリー
すずめ
東京・自由が丘在住の主婦ブロガー。フットワークの軽さと好奇心で、毎日楽しいことや美味しいものを探索し、ご近所から日本全国・世界各国を飛び回っています。
編集&校正 ビー・エイブル