東京の真ん中、丸の内1-1-1に位置する5つ星ホテル パレスホテル東京のロビーラウンジ。国内外の賓客をもてなしてきたホテルのラウンジらしい一流のサービスが受けられます。
ザパレスラウンジは、東京の真ん中、丸の内1-1-1に位置する5つ星ホテル「パレスホテル東京」1階にあるロビーラウンジです。窓の外には豊かな緑が広がり、暖炉と本棚のあるラウンジは、都心にいることを忘れてしまいそうなくつろいだ空間。
パレスホテル東京のエントランスを入ると正面に大きな窓があり、窓の外にはホテルの庭であるかのような皇居の緑が見えます。ロビーラウンジ「ザ パレス ラウンジ」があるのはこの大窓の左手側です。
ザパレスラウンジを象徴するのは、紅茶缶が並べられたカウンター。さらに、暖炉がラグジュアリー感を醸し出し、天井まで続く間仕切りを兼ねた本棚が空間を引き締めます。
今回このザパレスラウンジを実際に利用したので、座席の種類、おすすめ人気メニュー、アフタヌーンティーセット、席の予約、予算、おすすめ度を詳しく紹介します。
ザパレスラウンジのあるパレスホテル東京の最寄駅は大手町駅。大手町駅には東京メトロの千代田線、半蔵門線、丸ノ内線、東西線、と都営地下鉄三田線が乗り入れています。
大手町駅のC13b出口が直接パレスビルに連結。地下通路を通って行けるので雨の日も濡れずにアクセスできます。大手町駅は構内が広いので、時間にはゆとりを持って行くと良いでしょう。
また、東京駅からも徒歩でアクセス可能。東京駅丸の内北口を出て、皇居方面に向かいます。和田倉橋に向かって右側奥の建物がパレスホテル。お堀端の遊歩道を歩いて行くと、ホテルの裏側に着きます。地下通路でも向かうことができます(約8分)。
都内各地からはもちろんのこと、地方から東京に来る場合もアクセスしやすい便利な立地。ザパレスラウンジはパレスホテル東京のロビーフロアである1階にあります。
ザパレスラウンジの席数は76席。丸みのあるデザインのチェアと円形のテーブルで柔らかい印象があります。スモーキーな色のベロアの布張りチェアは、棚や柱のダークな色をより引き立てて、モダンでスタイリッシュな雰囲気を作っています。
向かい合わせに座るふたり用のお席。
4人用のお席はチェアを十字に配置しています。チェアに腰の部分に当たるように長方形のクッションが置かれている席も。長ソファの席もあるのでグループでの利用もできます。
ひとり掛けのチェアは背もたれからひじ掛けが背中から包まれているように一体になっていて、座りやすいです。荷物を入れるかごが多くり、ひとりずつ使えるのも便利。
お席の間隔は広くないところもありますが、広めに通路が作られているために四方全てが席に囲まれているところはなさそうです。隣の席の方の話し声や目線が気になることはないでしょう。
私が座ったふたり掛けのお席のテーブルで文庫本サイズの手帳を広げてみたところ。少し小さいでしょうか。注文した内容によってはテーブルに並べにくいかもしれません。
テーブルも低めでです。しっかりとしたお食事や書き物をしたりパソコン作業などは高さが合わないかもしれません。歓談向きのお席と言えるでしょう。
ザパレスラウンジのスタッフに人気のメニューを伺うと、「ドイツの老舗紅茶メーカー、ロンネフェルトのお茶を楽しみにいらっしゃる方が多いので、アフタヌーンティーが人気です。」とのこと。アフタヌーンティーセットでは種類を変えておかわりができます。
ロンネフェルト社の紅茶は、その優れた品質から、ドバイの7つ星ホテル「バージ・アル・アラブ」ホテルをはじめ、世界中の高級ホテルでも使用されているほど。
アフタヌーンティーセットでは、そのロンネフェルト社の紅茶も含めて、ドリンクが種類を変えておかわりができます。メニューを見て悩んでいると「たくさん飲んで行ってください。」とスタッフが声をかけてくれました。
1杯目にはスタッフがおすすめしてくれた「さっぱりと飲めて消化を助けるルイボスアールグレイ」。苦手なルイボスティーの味よりもベルガモットの香りが心地よく香り、とても飲みやすかったです。
2杯目にはアイリッシュモルトをいただきました。ロンネフェルトの紅茶を目的にいらっしゃる方の多くがこの紅茶を召し上がって行かれるそう。
”アイルランドウイスキーのアロマとカカオが入った力強い味わい”とメニューに特徴が記載されています。非常に香り高く、まろやかな口当たり。
そのほか、日本茶「百年の春」、セパレートアイスティー、中国茶「桂花茶」などをいただきました。
お茶は、その都度お茶のおかわりを聞きに来てくださったスタッフにおすすめを聞いて選んだのですが、ご自身の感想を交えて勧めてくれるので、お茶のセレクトは完璧だったと満足しています。
ロンネフェルトティー以外では、パレスホテルのクラシックケーキ、マロンシャンティイを目的にいらっしゃる方も多いそうです。また、時期によって提供されるあんみつも密かに人気があるとのこと。
ザパレスラウンジのアフタヌーンティーは紀州和歌山の根来塗りの重箱で提供されます。和食や和菓子も加えられていて、見た目や味のバリエーションが広いのが特徴。
さらに季節によって、コラボレーションメニューになることがあります。
私が訪れた2017年秋は老舗和菓子店「空也」とのコラボレーション。5代目、山口彦之氏が監修の「伝統と革新」ともたらしたアフタヌーンティー~まるさんかくしかく~がいただけました。
「空也」といえば最中(もなか)。予約必須と言われる空也の最中をアフタヌーンティーでいただけるセットなのです。
3段の重箱に入ったアフタヌーンティーセットは、それぞれの専門の調理人がテーマに合わせて発想。丸、三角、四角の形で作られています。
華やかな洋風のアフタヌーンティーと比べると地味な色あいにはなりますが、味はもちろんのこと見事にかたどられているのも素晴らしいです。
それでは1段ずつ見ていきましょう。
▲(さんかく)の段はお食事。洋風のアフタヌーンティーではセイボリーと呼びますね。アフタヌーンティーには欠かせないサンドウィッチは、パレスホテル東京のシェフ岡村氏の担当です。
さっぱりした味わいのライ麦パンとチキンのサンドウィッチ、塩気がほどよいスモークサーモンとサワークリームのサンドウィッチ、生ハム(パルマ産プロシュート)とカマンベールチーズのサンドウィッチ。
野菜のフリッタータ(イタリア語で”オムレツ”の意)には胡瓜とグリーンオリーブ&マスタードが添えられています。具の入った三角稲荷寿司もありました。
■(しかく)の段はスイーツ。紅葉の葉をあしらい、秋の味覚も味わえます。▲の段(お食事)と同じく、パレスホテル東京のペストリーシェフの窪田氏が担当。
さわやかな香りのマンゴ入り紫蘇のジュレ。果汁をぎゅっと閉じ込めた柚子のパート・ド・フリュイ。洋風の芋きんとんのようなカシューナッツ入り薩摩芋のキャラメリゼ。そして、黒ゴマのフロランティーヌ。
口の中で柔らかい食感と同時にふんわりと栗の風味が広がるマロンケーキ、日本酒風味の抹茶ラミントン(小さなケーキ)、大納言入りスコーン、そしてチョコレートが3種。
プラリネ入りボンボンショコラとコーヒー風味のボンボンショコラ、右下の緑波という名称のカカオ75%のチョコレートは、食べるのがもったいないくらいきれいな模様でした。
●(まる)の段は最中の餡。空也の山口氏が担当しています。
白玉と柑橘系フルーツ入りの餡、ひよこ豆の餡、ダークチョコレートの餡、フルーツと白餡のお汁粉が丸いモチーフを作り出しています。
最中のお重が別に添えられます。空也最中、抹茶最中種(■)、紫いも最中種(●)、黒胡麻最中種(●)、三角色紙種(▲)の5種類。
空也最中は餡が絶品! 他の最中は自分で種に餡を挟んでいただきます。四角の抹茶最中種には白玉とかんきつ系フルーツ入りの餡を入れ、もう一枚の最中種で挟みましょう。
まん丸の黒胡麻最中種はひと口大。ひよこ豆の餡をたっぷりと入れていただきましょう。紫いも最中種にはダークチョコレート餡にラズベリーを入れてみます。挟むとボール状の最中になります。自分で好きな最中が作れるのが楽しいですね。
白餡のおしるこはぜひ温かいうちに。添えられている紅葉も最中(紅葉色紙種)なので、食べることができますよ。最中ばかりで飽きてしまうかと思いましたが、餡の味のバリエーションで美味しくいただけました。
飲み物はAfternoon Tea Selectionとして全部で33種類が用意されていました。
・Seasonal Tea Selection(季節のお茶) 3種
・Special Iced Tea Selection(スペシャルアイスティー) 3種
・クラシカルティー 4種
・ハーブティー 4種
・ジャパニーズティー 6種
・アロマティー 5種
・チャイニーズティー 4種
・コーヒーセレクション 4種
バリエーションも多く、迷ってしまいますね。セイボリーやスイーツに合わせてセレクトして楽しむこともできるでしょう。
今回紹介したのは空也とのコラボレーションでしたが、ザパレスラウンジでは、時期ごとにアフタヌーンティーセットの内容が変わります。詳細は公式サイトで確認可能です。
ザパレスラウンジは、基本的にお席の予約ができません。ただし、平日の13:00~15:00来店のアフタヌーンティーのみ、電話で予約することができます。
私が行く予定にしていた日はすでに予約がいっぱいになっているとのことでしたが、予約席ですべてが埋まってしまうわけではなく、普通のお食事や喫茶の方のためのお席があり入れ替わるため、入店できないわけではないとのお話。
日を改めて予約しましたが、予約されていない方々が多くいらっしゃり、満席にはならなかったので、すぐにお席に案内されていました。
土・日・祝日のアフタヌーンティーセットでの利用についてスタッフに聞いたところ、ウェイティングリストに名前を記入して待てば、入店できるそうです。通常だと13:30頃から待てば14:00の開始の際に席につけるようです。
皇居のお堀に面したテラス席はレストランの席です。お食事での利用の場合はリクエストできます。
今回いただいた空也とのコラボレーションアフタヌーンティーセットは4,600円でしたが、次のシーズンの冬のアフタヌーンティ―セットPALACEは3,900円となっていました。アフタヌーンティーセットはその内容によってお値段が異なるようです。
アフタヌーンティーセットでは飲み物の種類を変えてのお代わりができます。
コーヒー・紅茶・ハーブティーがセットのスイーツセット(2,000円)は、飲み物の種類を変えることはできませんが、同じ種類であればお代わりができます。コーヒー、紅茶、ハーブティを単品で注文した場合も同様です。
食事は軽食がメイン。サンドウィッチが1,700円~、ハンバーガー、パスタ、ピザなどは2,300円~。しっかりとした食事は奥にあるグランドキッチンに用意されています。
ザパレスラウンジのお会計はテーブルでの支払い。現金のほか、各種クレジットカードが使用可能です。
(※記載の料金のほか、税金、サービス料10%が別途かかります)
パレスホテル東京のザパレスラウンジは、日本人がほっとする心配りやきめ細かなサービスが嬉しいホテルラウンジで、大切な人とひとときを過ごすのにおすすめできます。
今回、時間より早く到着したので店内の写真を撮らせていただこうとすると、「お写真が撮りやすいように明るいお席をご用意しました」と窓際の席に案内してくださいました。
また、電話での予約の際にアレルギー等食べられないものはないか聞かれましたが、席につくと「最後に確認ですが…」と再び聞いてくれました。もしも心配な食材があれば直接相談できるので有り難いですね。
店内でも時々「何か不自由はことはございませんか?」と聞きに来てくれ、お茶の種類が多いのでお勧めを伺うとそこから会話になり、ひとりでも楽しい時間を過ごすことができました。
平日の午後の客層は、ひとりでアフタヌーンティーを楽しむ方、お買い物帰りの女性のグループ、サラリーマンの方々など。比較的年齢層は高めですが、お子さん連れの方も数組いらっしゃいました。ベビーカーもそのまま席に案内されます。
バータイムにはピアノやベース、サックスの生演奏があります。(各回40分、スケジュールは要確認。ミュージックチャージは不要)
ひざまずいて目線を合わせての接客、柔らかい口調。和服の女性スタッフもいらっしゃいます。日本茶や甘味のメニューもあるため年配の方にも好印象を持たれることでしょう。また日本にいらした外国からのお客様にも喜ばれますね。
抜群のロケーションのザパレスラウンジは、皇居散策や丸の内ショッピングを楽しんだ後に一服するのにもおすすめです。
国内外の賓客をもてなしてきたホテルのラウンジです。日本のおもてなしの神髄がそこにあるように感じました。
ザパレスラウンジ概要
住所 | 東京都千代田区丸の内 1-1-1 パレスホテル東京 1F(地図) |
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アクセス | 東京メトロ、都営地下鉄「大手町駅」C13b出口より地下道直結 新幹線、山手線、京浜東北線、中央線、東海道線、横須賀線、総武線快速、京葉線、東京メトロ丸の内線「東京駅」丸の内北口より徒歩8分 |
連絡先 | 03-3211-5309 |
最寄駅 | 大手町駅(東京メトロ千代田線・半蔵門線・丸の内線・東西線、都営三田線)、東京駅(JR新幹線・山手線・京浜東北線・中央線・東海道線・横須賀線・総武線快速・京葉線、東京メトロ丸の内線) |
座席数 | 76席 |
禁煙 | 全席禁煙 |
ドレスコード | スマートカジュアル |
営業時間 | 10:00~24:00 |
定休日 | なし |
アフタヌーンティー | あり (平日:13:00~16:30、土・日・祝日:14:00~16:30) |
個室 | なし |
予約 | 一部あり(平日13:00~15:00来店のアフタヌーンティーセットに限り電話にて受付) |
ネット予約 | なし |
クレジットカード | 可(VISA、MASTER、JCB、AMEX、Diners) |
駐車場 | あり(350台、30分/500円) |
子供同伴 | 可 |
ザパレスラウンジ(パレスホテル東京)フォトギャラリー
すずめ
東京・自由が丘在住の主婦ブロガー。フットワークの軽さと好奇心で、毎日楽しいことや美味しいものを探索し、ご近所から日本全国・世界各国を飛び回っています。
編集&校正 ビー・エイブル