東京・大手町「アマン東京」の高層階にあるシガーラウンジ併設のおすすめのバーラウンジ。優雅な空間で味わう豪華なアフタヌーンティーもおすすめ。
「ザ・ラウンジ by アマン」は、東京・大手町にあるホテル「アマン東京」の33階にあるシガーラウンジを併設したバーラウンジ。
都会的でラグジュアリーな雰囲気は口コミで評判がよく、2014年12月のオープン以来、アフタヌーンティーは予約が取りづらいほどの人気ぶりです。
エレベーターを33階で降りると、目の前には日本庭園を思わせる広々としたガーデンラウンジ。人の背の高さを超える大きな生け花と水のきらめきが目を惹き、生演奏の琴の音が響いています。
数段高くなった通路がガーデンラウンジを囲んでおり、その向こう側に広がっているのが、ザ・ラウンジ by アマン。障子をモチーフにした高い天井、一面のガラス窓から入る外光……そこはオフィス街・大手町の喧騒を忘れさせる、憩いの空間です。
大きな窓からの眺望の良さが口コミで評判が良いザ・ラウンジ by アマン。晴れている日はかなり遠くまで見え、東京のパノラマとスカイライン(空を背景とした建物の輪郭線)を楽しめます。
ただ、天気が悪い日は外光頼りのラウンジはかなり暗めで、窓から少し離れると外はほぼ見えません。席の指定予約はできないようで、眺望を楽しめるかどうかは運しだいです。
アマン東京は、贅沢リゾートホテルとして知られる「アマンリゾーツ」初の都市型ホテルで、日本では初めての開業となるホテルです。大手町のオフィス街の中に忽然と森が現れ、そこに足を踏み入れると、アマン東京への入り口が現れます。
大手町駅のB1出口は「丸の内永楽ビルディングiiyo」の地下から地上へつながる出口です。B1出口から出ると、目の前には横断歩道があり、その向こう側に目を向けると、正面から右手にかけて、オフィス街らしからぬ広大な森が見えます。
その森の中にあるのが、アマン東京の1階受付。
東京駅からは歩いて10分ほどの距離。森はビルの皇居側にだけあるので、東京駅側は少しそっけないオフィスビルです。
「大手町タワー」と書かれたドアから入ると、人気のないオフィスビルの中にアマン東京に続くドアがひっそりとあります。
ザ・ラウンジ by アマンの座席は全151席。座席の種類で多いのは、低めのソファやアームチェアです。1人掛けも数人がけもあります。
壁や家具、食器は黒を基調としたダークな色合い。ラウンジ全体がほの暗く、隣のテーブルとの間隔も離れているので、他人の存在を忘れて、リゾートでくつろぐようにリラックスできます。
一角にはバーカウンター。一人でグラスを傾けるのにぴったりな大人の空間です。
また、アマンの特徴であるライブラリーや、シガーラウンジなど、まるで邸宅の一室のように落ち着ける別室もあります。ライブラリーには日本のアートや文化に関する書物などが並んでおり、インテリジェントな雰囲気。
アフタヌーンティーで女子会をするもよし、パソコンを広げて仕事するもよし、打ち合わせをするもよし、ザ・ラウンジ by アマンは人それぞれのさまざまな使い方ができる空間です。
ただし、パソコン作業は、ライブラリやシガーラウンジなら落ち着いて行えますが、最も座席数が多い、低いテーブルで長時間行うと疲れてしまいます。どの席に案内されるかわからないため、作業場所として、ザ・ラウンジはあてにはできません。
ザ・ラウンジ by アマンのアフタヌーンティーは、アフタヌーンティー好き女子の間でも評価が高く、人気のメニューです。
ランチにはサンドイッチやハンバーガーなどの軽食だけでなく、トムヤムクンやナシゴレンなどのアジアンセットメニューや、寿司など、多彩なメニューが用意されています。
夜のバーメニューも、カクテルからバーボン、シャンパンまでお酒の種類が豊富で、人気があります。
ザ・ラウンジ by アマンのアフタヌーンティーは大きく2種類あります。
ひとつは、常時ある「ブラック・アフタヌーンティー」。黒を基調としたシックなザ・ラウンジの雰囲気に合わせて、食器やスイーツ、料理などに黒が多い、大人のアフタヌーンティーです。追加料金でシャンパン(モエ・エ・シャンドン)付きも選べます。
もうひとつは、季節ごとのテーマに合わせたアフタヌーンティー。たとえば10月なら、「ハロウィンハニーアフタヌーンティー」。カボチャのジャック・オー・ランタンやお化けたちがティースタンドに並びます。
実は「ブラック・アフタヌーンティー」のほうにも、クリスマスバージョンがあったりして、季節のアフタヌーンティーと区別がつかないところもありますが……。
今回は通常のブラック・アフタヌーンティー(4,900円/税・サ別)を楽しんできました。 アフタヌーンティーは11:30から21:30までの提供となります。
ザ・ラウンジ by アマンには、一流ホテルやレストランで供されているドイツの紅茶ブランド「ロンネフェルト」の茶葉が、日本茶、中国茶、ハーブティーなども含めて、30種類以上も用意されています。
アフタヌーンティーでは、ルフナやダージリンサマーなど多種類の紅茶のほか、コーヒーも数種類用意されていて、ホットでも、アイスでも、好きなものを好きなだけいただくことが可能。茶葉について聞くと、きちんとした説明をしてもらえるので、好みに合ったものが選べます。
ホットの場合は、カップ3、4杯分入るポットでのポットサービスです。目の前でカップに注いで、そのポットをティーウォーマーに載せて、置いて行ってくれます。
ザ・ラウンジ by アマンのアフタヌーンティーは、スイーツが出てきたときに女子たちが思わず「うわあっ!」と歓声を上げるほど、見た目が凝っているのが特徴。
たとえば最初に供される、グラスに入った季節のフルーツのジュレには、チョコレートでできた可愛らしいハットが載せられています。
3段のケーキスタンドの最上段を飾るのは、チョコレートでできたレディスファッションアイテム。ダイヤモンドを開けると、中にはパート・ド・フリュイ(フルーツゼリー)。
花飾りがついたハイヒール型のボンボンショコラは実に繊細でリアル、デコレーションも施されたバッグからは色鮮やかなブルーベリーやクランベリーが顔をのぞかせています。
中段には、ブラックタピオカを飾ったマンゴープリン、巨峰とカシスのシュークリーム、メロンのプティタルトなど、フルーツたっぷりのスイーツ。
下段にはハンバーガーやロールサンドイッチなどのセイボリー(甘くない食事系)。
見た目も魅力ですが、食べて、また魅了されます。素材の味を生かしていて、ひとつひとつ、趣の異なる味わいが楽しめるのが、ザ・ラウンジ by アマンのアフタヌーンティーの魅力ですね。
(※アフタヌーンティーの内容は時期により変わる可能性があります。)
アフタヌーンティーのスコーンは、ケーキスタンドとは別に黒いボウルに盛られて、クロテッドクリームや自家製ジャム、ハチミツが入った小さな器と一緒に持ってこられます。
ザ・ラウンジ by アマンの予約は、オンラインで予約ができる一休.comからがおすすめ。アマン東京の公式サイトでは予約を受けておらず、問合せ先の電話番号だけが記されています。
価格は、数字だけを見ると、公式サイトと一休.comで異なって見えますが、公式サイトは税金やサービス料抜き、一休.comは税金・サービス込みの価格で表記されているためで、実際には同額です。
ザ・ラウンジ by アマンのアフタヌーンティーはとても人気があり、予約が取りづらくなっています。一休.comからの予約は、来店日の3ヶ月前から受け付け開始で、来店1日前の21:00まで受け付けていますが、実際にはおおむね数週間くらい前には予約が埋まってしまっているほど。早めの予約が必要です。
アフタヌーンティーだけでなく、ランチやブラックバーの予約も一休.comから行えます。
ザ・ラウンジ by アマンのランチのコースやバーのコースは、安いものですと、税金・サービス料込で4,000円弱、アフタヌーンティーは5,000円少々。ドリンク単品の場合は、コーヒーや紅茶が1,700円程度、ビールが1,500円程度、カクテルは2,500円~3,000円程度と、東京のハイクラスホテルのラウンジとしては一般的な価格と言えるでしょう。
(※メニュー表に記載されている価格に、13%の(2018年1月1日より15%)のサービス料がかかります。)
一休.comからの予約であっても支払いはザ・ラウンジ by アマンのテーブルで行えます。各種クレジットカードも利用可能です。
ザ・ラウンジ by アマンは、低めのソファーからバーカウンター、ライブラリなどの個室的な空間まで、多様な空間があり、それぞれの人がそれぞれのニーズで楽しめます。なによりもテーブルとテーブルの間隔が開いていて、隣席を気にせずに話ができる点が魅力。
ただし、人気店だけに、座席は指定できない点が惜しいところです。眺望が楽しめる窓際の席、パソコン作業がしやすいテーブル席など、希望の席に座れるかどうかは運しだいといったところでしょうか。
シガールーム(シガーラウンジ)がある点も、大人の都会的なバーラウンジらしいです。全面禁煙の店が増える昨今、喫煙者としては、ゆったりとタバコとお酒が楽しめるシガールームの存在は貴重といえるでしょう。
(※シガーラウンジ以外の座席は禁煙となっています。)
営業時間も11:00~24:00と長いので、ランチを兼ねた打ち合わせ、午後の優雅なアフタヌーンティー、仕事帰りのデートなど、ティータイム・バータイムともにおすすめです。
ザ・ラウンジ by アマンの予約は、電話より一休.comからのネット申し込みが便利です。アフタヌーンティー、ランチ、ディナーなど多数のプランから選んで予約ができます。
ザ・ラウンジbyアマン概要
住所 | 東京都千代田区 大手町1-5-6 大手町タワー33階(地図) |
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アクセス | 東京メトロ線「大手町駅」東京メトロ東西線中央改札前 地下通路直結、都営地下鉄三田線「大手町駅」東京メトロ東西線中央改札前 地下通路直結、JR線 東京駅より徒歩5分 |
連絡先 | 03-5224-3339 (9:00~21:00) |
最寄駅 | 東京メトロ線「大手町駅」、都営地下鉄三田線「大手町駅」 |
座席数 | 151席 |
禁煙 | 禁煙(シガーラウンジを除く) |
ドレスコード | スマートカジュアル |
営業時間 | 11:00~24:00am (LO 23:30) |
定休日 | なし |
アフタヌーンティー | あり(予約が必要) |
個室 | なし |
予約 | 可 |
ネット予約 | 可 |
クレジットカード | VISA、Master、JCB、AMEX、Dinersのクレジットカードが利用可能 |
駐車場 | あり。利用料金は30分300円、アマン東京内のレストラン・ラウンジ利用の場合は、5,000円で1時間、7,000円以上で2時間、10,000円以上で3時間の駐車サービスあり。 |
子供同伴 | 可 |
ザ・ラウンジ by アマン(アマン東京)フォトギャラリー
森田慶子
食べること大好きブロガー。著書には紅茶の本もあり、最近はアフタヌーンティーにはまっています。
現在の本業は医療ライター。本業の仕事上、年に数十回、日本全国に出張しています。また、学会取材などのため、一流ホテルのラウンジや会議室を使うこともしばしば。
編集&校正 ビー・エイブル