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株主優待・配当金

株主優待制度とは?配当金とは?

会社の利益を株主に還元するのがインカムゲイン。株主優待や配当金など株を保有しているとお礼がもらえる制度です。

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株主優待とは?配当金とは?

株は売買の差額で儲ける(キャピタルゲイン)とイメージする方は多いのですが、株で得られる利益はそれだけではありません。

キャピタルゲインは経済の動きを読む必要があるため、初心者にとっては難しい投資法のひとつです。そのため株を始めることを躊躇してしまう方が多いのかもしれません。

そこで初心者におすすめなのが、会社の利益を還元するインカムゲインを取り入れている銘柄を狙った投資方法です。つまり「株主優待制度」や「配当金」がもらえる企業の株を中心に買うスタイルです。

株主優待制度とは、株主に自社の商品やサービスを還元してくれる制度のこと。

株主優待でもらえるものは、自社製品が中心ですが、会社によっては、商品券・ギフトカード・映画観賞券・食事券・食料品などを株主優待にしているところもあります。

配当金は、保有している株数に対して企業の利益の一部を株主に分配する制度のこと。

配当金は株の売買益に比べると利益が少ないため、本格的な投資家からはオマケのように思われていますが、安定して配当を出す企業の株を銀行に貯金する代わりに買っている方もいます。

ちなみに東証1部に上場している企業のここ数年の配当利回りの平均は1.5~2.0%です。銀行の普通預金の金利が0.01~0.02%などで、株の配当利回りが高いことが分かります。

ただし配当金は企業の業績に左右されるため、「増配」になるときもあれば減配や配当が行われない「無配」になることもあるので注意しましょう。その年が無配であっても翌年以降に業績が回復すれば配当が行われるのでご安心を。無い袖を振って倒産されるよりは安心です。

株主優待を実施している企業は全上場企業のうち約30%(約1500社/2019年度)ですが、配当金を実施している企業は多いのが特徴です。両方実施している企業、株主優待しかない企業、配当金しかない企業があります。

両方実施している企業ばかりを買いたくなりますが、株主に渡すものが多くなるということは企業から資金が減ることになります。いくら優待や配当金が多くもらえるからといっても、株価そのものが下がってしまっては損をするだけです。

長期的な業績や将来性をしっかりと見極めて、安定している銘柄を選ぶようにしましょう。

株主優待と配当金の権利が決まる日は?

株主優待と配当金は受ける権利が得られる日(権利確定日・基準日)が決まっています。

株主優待や配当金をもらうには権利を確定させる必要があります。権利が確定する日のことを「権利確定日」または「基準日」といいます。この日は株主を名簿に記載する日になっています。

つまり以前に株を持っていたとしても、この権利確定日に株を持っていなければ株主優待や配当金をもらうことができません。

ここで注意点ですが、権利確定日が3月末(3月31日)となっている場合、29日、30日、31日に株を購入しても権利は発生しません。実は株主として名簿に記載するためには購入後3営業日(土日は非営業日)が必要だからです。

権利をもらうには確定日から逆算して権利がもらえる最終日までに株を購入しておくようにします。ちなみに権利がもらえる最終日を「権利付き最終日」と言い、その翌日を「権利落ち日」と言います。

株主優待と配当金の違いは?

株主優待と配当の似ているところと違うところはどこなのでしょう?

株主優待と配当金は何となく似ていますが、それぞれに違いがあります。違いをしっかりと理解して投資先を選ぶことがポイント。

両者が似ているのは「配当金の金額や株主優待の内容は会社の業績によって変わること」「株主優待と配当金の権利確定日が同じ場合が多いこと」「株主優待も配当金も課税の対象になること」です。

違うところは「株主優待よりも配当金を実施している企業の方が多いこと」「配当金は事前に源泉徴収されること」「配当金は保有株数に比例することが多いが株主優待は比例しないことが多いこと」です。

配当金を実施している企業は株主優待は配当金より企業の負担が少ないため、株を長期保有するなら株主優待株の方がおすすめです。

株主優待をもっとお得にゲットしよう!

合法で普通に株を買うより少ない資金で大量の優待をゲットするお得な裏技をご紹介します。

株主優待を効率よくもらう裏技ってあるの?

株主優待は配当金のように持ち株数に比例して増えることはありません。配当金は株を2倍買うと2倍に増えますが、株主優待は2倍買っても2倍にはならない場合が大半です。

例えば、飲料会社の「伊藤園」は、100株で1,500円相当の緑茶やジュースが優待でもらえるのですが、100株~999株までは1,500円で、1,000株以上買うと3,000円相当に増えます。その後はどれだけ買い増ししても変わりません。

100株で1,500円分なのに1,000株で3,000円だと何となく損した気分になりますよね?このように優待が株数に比例しないときに使える、少ない資金で最大の優待をゲットできるお得な裏技をご紹介しましょう。

効率よく優待を受ける裏技は実に簡単な方法です。

家族にお願いして証券口座を作ってもらい、それぞれの口座で株を買えばいいのです。伊藤園の場合だと、夫婦がそれぞれ口座を作り100株ずつ買えば、3,000円分の優待を受けることができます。

家族の人数分だけ口座を作れば、さらに効率よく優待を手にすることができますね。ただし、口座を作る時はご家族の同意を得ることを忘れないようにしましょう。


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この記事を書いた人


のんくら

当メディアのプロデューサー兼チーフエディター。日本全国を旅しながらご当地の美味しいものを食べることが趣味。

カプセルホテルからハイクラスホテルまで様々なホテルや旅館に実際に泊まり、独自の厳しい目線で予約サイトの口コミや評判が真実なのかを徹底的に調査しています。


編集&校正 ビー・エイブル


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